留学に行きたい中高生必見!知っておきたいポイントと留学手段 | バイリンガルへの道

留学に行きたい中高生必見!知っておきたいポイントと留学手段

「中学(高校)に進学したら留学に行ってみたいのですが…」といったご相談をいただくことが最近増えています。コロナの状況も一時期に比べたら落ち着き、陰性証明やワクチン摂取を条件に留学生の受け入れを再開している国も増えつつあることから実際に留学を検討し始めている人も多いのではないでしょうか。

今回はそのようなご相談に答えるべく、留学を検討した際に押さえておきたいポイントや、情報収集に活用したいサイト、具体的な留学手段についてご紹介します。

留学に行きたいかも?と思ったら…

留学に興味がある人にまず考えていただきたいことは3つあります。

どこの国に留学してみたいのか

1つ目は明確な答えがでなくても大丈夫ですが、なんとなくでもいいので行きたい国があるかを考えてみてください。下記のような質問から気になる国を探してみるのもいいかもしれません。

  • 好きな季節は?寒いのが好き?暑いのが好き?
  • 好きな食べ物は?
  • 好きな俳優はどこの国の人?
  • 好きな映画はどこで撮影されていた?
  • 好きなスポーツはどこの国で有名?
  • 行ってみたい観光地はどこにある?
  • 世界史の授業で印象に残った国は?

「ハリーポッターが好きだからイギリスに行ってみたいな」でも、「ハンバーガーが好きだからアメリカに行きたい」でも留学先の候補探しとしては全然オッケーです。そこから漠然と気になる国が見つかった場合は、文科省が提供している「トビタテ!留学JAPAN」の国・地域別留学ガイドを参考に、各国の情報収集をしてみることをおすすめします。

どれくらいの期間留学したいのか

2つ目はどれくらいの期間行きたいのかに加えて、いつ頃行きたいのかもセットで考えてみるといいかもしれません。例えば、学校を休学したり留年したりしないでいいように夏休みなどの長期休みを活用して留学したいのか、学校を休んででも長期間留学したいのか考えてみてください。夏休みで留学をするなら必然的に長くても1ヶ月程度、冬休みに留学するのであればもっと短い1~2週間程度になります。

留学して何をしたいのか

3つ目が最も大事な、留学の目的です。留学で何を得たいのか、何のために留学をしたいのかを考えてみてください。これによって留学先(国)や留学する期間も変わってくることが多いです。

  • 英語を勉強するために留学したい→レベルにあった授業が受けられる語学学校に通ってみる。
  • 英語で何かを勉強したい→語学学校ではなく現地の学校(あるいは専門学校)に留学してみる。
  • 海外の生活を知る(経験する)ために留学したい→ホームステイができる留学プログラムを選んでみる。

留学には様々な目的が考えられます。一つである必要はないので、なぜ留学をしてみたいのかを考えてみましょう。そしてその目的に合わせた留学方法は何なのかを考えたり、調べてみたりしてください。

中高生ができる3つの留学方法・手段

中高生ができる留学方法は短期留学・長期留学問わず、大きく分けて3つの方法があります。

学校の制度やプログラムを活用する

一番おすすめの留学方法は学校の制度やプログラムを活用する方法です。英語に力を入れている学校が増えてきていることから、留学制度や留学プログラムを学校が独自に持っている場合が増えてきています。海外の姉妹校との長期交換留学プログラムや長期休暇中の短期プログラムなどがあるかもしれないので学校に直接確認してみましょう。

学校が用意している(サポートしている)ものであれば、安心安全で手間や労力をかけずに留学ができるので、自分の留学目的にあったプログラムがある場合はとてもおすすめです。ただし、人数制限があったり、英語力など一定条件を満たしていないと参加できない場合があったりします。また、コロナ禍ということもあり、留学制度自体を中止している学校もあるようです。詳細の条件なども含めて、ぜひ学校に確認してみてください。

成蹊の国際交流プログラム成蹊高等学校からセントポールズ校(St Paul’s School)への留学について解説

留学エージェントや団体を活用する

通っている学校に留学制度がない、あるいは学校のプログラムが自分の条件や目的に合わなかったという場合は、留学エージェント(留学斡旋会社)を活用する方法があります。

長期留学で学校への単位認定などが欲しい(帰国後、学年を落とさずに復学したい)場合は、単位認定される下記団体の留学プログラムを活用して留学する方法がおすすめです。

単位認定のこだわりがない場合は、留学エージェントにまずは相談してみることをおすすめします。留学エージェントは事前にカウンセリングを行った上で、目的や費用や期間等の条件に合わせた留学先や留学プログラムを提案してくれるはずです。

自力で探す

英語が流暢であれば自力で情報を収集し、直接学校とのやり取りなどを行って留学することも可能です。すでに明確に行きたい学校が決まっているのであれば、直接学校にコンタクトを取ってみてください。ただし、行きたい学校が明確でなければ、学校探しなどの情報収集にはかなりの手間や労力はかかると思いますので、あまりおすすめはできません。

主要国であれば、「トビタテ!留学JAPAN」の国・地域別留学ガイドに各国の学校(公立・私立含む)検索ができるサイトなどの参考サイト情報が記載されています。情報収集にあたってはぜひ活用してみてください。

留学に必要な英語力

CEFRで見る英検とTOEFLジュニアのレベル

留学に必要な英語力はどのようなプログラムで行くか、どのくらいの期間行くかなどによって大きく異なります。例えば、留学エージェント経由で現地の語学学校に短期で行く場合は、英語力によってクラスがレベル分けされていることが多く、例え英語力が低くても留学することが可能となっています。

一方で学校のプログラムの場合、期間が長い留学の場合は特に校内選考があり、英語力も審査の対象となることが多いです。2〜3ヶ月の短期留学であれば、高度な英語力を求められるケースはほとんどありませんが、1年以上の長期の場合は、試験(エッセイライティング)や面接を経ての留学が多いことを念頭においておくといいと思います。

プログラムなどによっても異なりますが、目安としては、中学生で長期留学を希望であれば英検2級を目標に勉強をするのがいいかもしれません。場合によっては英検ではなくTOEFL Juniorの受験が必要な場合もあります。

TOEFL iBT・英検・留学の準備に!TOEFL ジュニアの難易度、試験内容と勉強法

海外留学以外の選択肢

中高生でなんとなく留学をしたいと考えている方に、短期留学・1年程度の長期留学以外の選択肢もご紹介します。

ボーディングスクールに通う

ホームステイの希望などがなく、より長期(1年以上)で留学をしたいと考えている場合はボーディングスクールがおすすめです。ボーディングスクールに進学する場合は、中学からあるいは高校からの留学が一般的になります。ボーディングスクールというと海外のイメージが強いかもしれませんが、日本国内にも実はボーディングスクールはあります。2022年8月開校予定のハロウ安比校などがその例です。また、海外のボーディングスクールでも日本の大学などと提携している学校も多くあります。有名な学校では慶應NY校や立教英国がその例です。

ボーディングスクールの場合、通常の短期留学・長期留学よりも英語力は必要とされるため、ハードルは上がりますが、その分得られる経験なども全く異なります。長期留学を検討されている方で1年では足りないのではないかと考えている方はボーディングスクールも検討してみるといいかもしれません。

話題のボーディングスクールって?おすすめの新規校6選話題のボーディングスクールって?おすすめの新規校6選

大学で留学する・海外進学する

必ずしも中高で留学したい!というわけではない場合は大学に進学してから留学する、あるいは海外大学に進学するという方法もあります。大学の交換留学制度を利用すれば海外のトップ大学に留学できるチャンスもあるので、行きたい海外大学と提携を結んでいる日本の大学に進学することを目標に早めに準備をするのもいいかもしれません。

大学での留学は、中高での留学より求められる英語力が上がる場合もあります。海外大学に進学する場合はTOEFL iBTで100点が必要です。中高から早めに英語に注力することで徐々に英語力を上げていくことをおすすめします。

海外大学への進学、興味あるかも…というあなたへ。海外大学の情報収集法

留学に行きたいと思ったら行けるように早めの準備を

ベストな留学の方法やタイミングは人それぞれのため、ご自身の目的や条件に合った留学方法をぜひ探してみてください。また、行きたいと思った時に英語力が足りないから留学ができないということがないように、英語学習を事前にしておくことをおすすめします。英語力は急激に上がることはありません。少しずつ勉強することで徐々に身につきます。そのため、今は留学に行く必要はないと判断したとしても、今後行きたくなった時に行けるように、ぜひ日頃から英語学習に取り組んでおくことが大事です。

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