【キャタル✖️ハロウ安比校イベント】おすすめの英語学習法、気になる受験対策、奨学金情報まで! | バイリンガルへの道

【キャタル✖️ハロウ安比校イベント】おすすめの英語学習法、気になる受験対策、奨学金情報まで!

3月4日(金)にハロウインターナショナルスクール安比ジャパン(以下ハロウ安比校)の広報担当であるJaneさんと初代校長であるミック校長をお迎えして、無料オンラインイベントを開催。イベントでは、ハロウ安比校の学校紹介から始まり、英語塾キャタル代表・三石とミック校長との英語教育対談、そして20分以上に及ぶQ&Aセッションを実施しました。今回はイベントでの対談内容やQ&Aで上がった質問を一部ご紹介します。

英語塾キャタル代表・三石

群馬県出身。一年の浪人を経て、慶應義塾大学経済学部に入学。卒業後はメリルリンチ日本証券会社に入社し、2002年に株式会社キャタルを設立。2018年からはマサチューセッツ工科大学スローン経営大学院に留学し、2020年6月に卒業。

ハロウ安比校初代校長・ミック校長

イギリス出身。2003年〜2009年の間はThe British School in Tokyoで校長を務め、在任中にイギリスの私立学校監査局ISIから最優秀レベルの学校として認定を受ける。2012年〜2019年はハロウバンコク校で校長を務める。2019年からはハロウインターナショナルスクールの本社にてグループオペレーションディレクターを務め、多くの新規校開校プロジェクトをリード。

対談:効率の良い英語学習法は?教育が担う役割は?

対談セッションではキャタル代表・三石からハロウ安比校のミック校長へ、ハロウ安比校のお話や英語教育の可能性などについて直接質問させていただきました。

大事なのは英語力よりもやる気と好奇心

ー都内にはインターナショナルスクールがたくさんありますが、ハロウ安比校のような地方の学校で学ぶメリットは何だとお考えですか。

大前提としてお伝えしておきたいことは、ハロウ安比校がボーディングスクール(全寮制の学校)であるということです。世界中から生徒が集まり一緒に暮らすことがメインですので、アクセスさえ可能であれば、日本国内のどこにあるかはあまり重要ではありません。ハロウ安比校が重視したのは「どこにあるかよりも何がそこでできるか」なのです。

ハロウ安比校が実現したい学校カリキュラムには体育館やダンススタジオなどを設置するための広い場所と、様々なスポーツができる自然環境の両方がある必要がありました。また、新しい学校を設立するにあたっては、地域コミュニティの教育への理解とサポートが必須です。安比高原にはそれらの条件を全て満たすことができる環境があり、都内近郊では決して提供することのできないカリキュラムが実現できると考えました。

ーボーディングスクールというと一番の懸念となるのは英語力かと思います。ハロウ安比校入学に必要な英語レベルはどれくらいですか?

ハロウ安比校では必要な英語力のベンチマークを提示していません。かなりフレキシブルに対応しています。というのも、重視しているのは英語力よりも、英語を勉強したいという気持ちがあるかや、これから伸びる可能性があるかという点だからです。入試試験では、書く・話す・聞く・読むの4技能のレベルを、エッセイとテストそして面接を通して、一人ひとりの現状の英語力を把握した上で審査させていただいています。

ハロウ安比校では科目を問わず全ての先生が、英語が母国語ではない生徒の英語学習サポートができるようなトレーニングを受けています。そのため、特に7年生・8年生などの下級生に関しては、英語は入学後に頑張っていただくことで大きく伸びるという考えです。

ーハロウバンコク校での経験からも、それは言えることでしょうか。

はい。バンコク校でもTatsuという英語がほとんどできない状態で入学してきた生徒がいましたが、卒業時にはバイリンガルに育ち、その後トップ大学に進学。現在は日本のグローバル企業で働いている生徒がいます。

ハロウで伸びるのは、やりたいというやる気と成長したいという強い思いや好奇心を持つ生徒です。授業ではなく日常生活を通しても、先生からサポートを受けることができるので、年齢とレベルにあった英語を教えてもらうことができます。どんな活動をしていたとしても、大学進学までにしっかりと必要な英語力を学べる環境がハロウにはあるのです。

世界を繋ぐことができるのが教育の魅力

ーキャタルでは海外の学校のESLに近い、本を読むことやサマリーを書くことを中心としたレッスンを行っていますが、効果的な英語学習はどのようなものだと考えられていますか。おすすめの英語学習法があれば教えてください。

英語を学ぶ上で最も大事なことは学ぶプロセスを楽しめることだと思います。そういった意味で、本を通して英語を学ぶレッスンは子どもにとって楽しみながらできる学習なのではないでしょうか。「やらないといけないもの」ではなく「やっていて楽しいもの」ではないと続かないということは英語学習に限らず、全ての学習において言えることだと思います。

英語学習においては家庭での取り組みも大事だと思います。例えば毎週土曜日の朝食は家族全員で英語ONLYの時間を作る、や毎週日曜日の夜は家族で洋画を見るなどの取り組みはおすすめです。他にも、TOY STORYのウッディーのお人形があるなら「ウッディーは英語しか話せないからこの子に話しかけるときは英語を使ってみてね」と子どもに伝えるのもいいかもしれません。子ども目線で楽しく英語に触れられる方法をぜひご家庭でも話し合ってみていただければと思います。

もう一つおすすめしたいことは、ハロウスクールに遊びにきていただくことです。「こんなところで勉強してみたい!」という目標を持つことが英語学習を頑張るモチベーションに繋がると思います。学校見学はもちろん、ウィンターキャンプやサマーキャンプなども開催しているのでぜひ足を運んでみてください。

ーウクライナ侵攻など様々な問題がある中で、教育が担う責任は大きいとキャタルは考えています。教育におけるダイバーシティの重要性についてもぜひ意見をお聞かせいただけますか。

将来を担う子どもを育てる責任が学校にはあると私たちも考えています。その中でハロウがインターナショナルスクールかつボーディングスクールであるということは大きな意味を持つでしょう。特に、差別や偏見などがまだまだある今の世の中で、それらを超える関係性が作られるのが学校です。

実際にバンコク校に勤務していた頃、子ども達が国籍問わず繋がっていくのを自分の目で見てきました。ハロウ安比校も、この難しい国際関係がある中で、アジアの社会において大事な役割を今後担っていく子ども達が集まります。お互いの良さを生活を通じて学んでいき、ハロウ安比校が世界を繋ぐ場の一つとなっていくことを願っています。

Q&Aセッション:気になる受験対策、奨学金制度、生徒比率は?

ハロウ安比校のミック校長とキャタル代表・三石の対談後は、参加者の方からの質問に回答。20分程を予定しておりましたが、たくさんのご質問をいただき約30分のQ&Aタイムとなりました。

受験を考えているのですが、試験内容と受験対策について教えてください。

ハロウ安比校の試験は「その子がどんな子か」を知ることを目的に行っています。そのため受験対策は不要かと思いますが、事前にできることとしては3つあるかと思います。

まず1つ目が英語を勉強することです。テストは英語で行われるため、英語力が低いと難しく感じると思います。英語塾などを活用して、英語力の向上に早い段階から取り組むことをおすすめします。

2つ目がハロウ安比校の入試試験に使用しているCAT4(Cognitive Abilities Test Version 4)という試験内容を事前に確認しておくことです。これは物事の見方などを計るためのテストのため、科目などの対策はできませんが、どのような問題が出ているかを確認することは良い対策となると思います。

そして3つ目が、面接時に話せるように普段から家族でたくさんの話をすることと、試験までにたくさんの経験をすることです。面接ではなぜハロウ安比校で学びたいのか、学校ではどんなことに取り組みたいのか、学校にどのような貢献ができると考えるか、週末はどんなことをして過ごしているのか、どんな友達がいるのか、などを聞いています。その際に話せる話題がたくさんあるといいかもしれません。

ハロウ安比校でも採用されているGCSEやAlevelは日本のカリキュラムと比較して学びが深く、特殊であると思います。どのような職員が採用されたかを教えてください。また、初年度教員の英語ネイティブ比率を教えていただけますか。

ありがたいことにたくさんの方からのご応募をいただくことができ、教員の採用は全てすでに終わっています。残念ながら今年は日本国内での採用はありませんでした。先生の8割はイギリスでの採用となりましたが、アイルランド出身やアフリカ出身の先生などバックグラウンドは様々です。日本語の先生や中国語の先生を除くと英語が母国語の先生ばかりです。

*GSCE(General Certificate of Secondary Education)はイギリスなどで義務教育修了時に行う統一試験。AレベルはGeneral Certificate of Education, Advanced Levelの訳で、イギリスの大学入学資格として認められる統一試験です。

学費が高額であることが話題となっていますが、奨学金制度などはありますか。

スポーツにおいて優秀な生徒や、文学において優秀な生徒などを対象とした奨学金制度を複数用意しております。詳細をご希望の方は、キャタルのイベントで話が上がった奨学金制度について追加情報をご希望の旨をadmissionsあっとharrowappi.jpにてメールいただければ詳細をお送りいたします。

*あっとを@に変更してください。

ハロウ安比校は中国資本であるということが取り上げられていますが、例えば歴史認識であったり中国の思想教育など、資本に偏った教育が行われるということはありますか。また、入学者は中国の方ばかりであるのではないかという推測が飛び交っていますが実際のところはどうなのでしょうか。

カリキュラムは全てイギリスのハロウ本校のものになり、教員の研修なども全てハロウ本校からのものを受けております。授業は国際ベースのものに沿って行われるため、文化的に偏るということは基本的にございません。生徒募集につきましても全世界から行っており、現時点で生徒の50%を日本人生徒、残りの50%が海外生徒となる予定です。海外生徒はアジア圏を中心としており、中国・韓国・マレーシア・シンガポールなどの国からの生徒を受け入れる予定です。

今後のイベントも乞うご期待!

1時間を予定していたオンラインイベントはあっという間の時間でした。初めてのコラボイベントかつ日本語・英語の2ヶ国語開催ということもあり、慣れない部分もたくさんありましたが、ご参加いただいた皆様ありがとうございました。参加いただいた方からは「貴重な話が聞けた」や「また他の学校とのコラボイベントを開催してほしい」などといった声をいただくことができました。今回のイベントが、ボーディングスクールという新しい選択肢の提示と、楽しく英語を学ぶ方法や英語を学ぶモチベーションをご家庭でも模索いただく機会となれば嬉しく思います。

英語塾キャタルでは今後もこのような無料オンラインイベントを随時開催予定です。最新のイベント情報をご希望の方はこちらからメールアドレスをご登録ください。