お子さまの英語学習へのモチベーション維持に苦労されている方は多いことかと思います。
以前お子さまの英語学習のモチベーション維持に必要な2種類の目標について書かせていただきましたが、今回はお子さまの英語学習のモチベーション維持のために保護者の方ができる3つのことについて紹介します。
成功体験をさせる
英語を始めてから、海外に出ても通用するだけの英語力を習得するには相当時間がかかります。そのため、小さな成功体験を積むことができれば、モチベーションを失わずに学習し続けることができます。
小中高生にとって一番分かりやすい英語の挑戦は、英検でしょう。自分のレベルにあった級を受験することで、努力を目に見える形で残せる英検は魅力的です。また、全国的な認知も高く、実力も数値化されるので、学習がうまくいっているかを知る良いマイルストーンにもなります。このとき大切になるのが、実力以上の級に挑戦して、不合格となることでモチベーションを下げないようにすることです。不必要なモチベーションダウンを招く可能性のある無理な英検受験をしないように、客観的に自分の実力を知ることも大切です。
成功体験に加えて、ぜひ子どもたちに体験してほしいのが心に残る体験です。英語の環境に一人で入って話せなくて困るといった英語を学ぶ理由を自分の肌で感じる体験をぜひさせてあげてください。このような体験を早くにした子どもは、「次はしっかりと自分の意見を言おう」や、「今度は英語で質問してみよう」などと思い、悔しさをバネに自分から英語を勉強するようになるでしょう。
新型コロナウイルスの影響で海外との交流がまだまだ持ちづらい状況ではありますが、夏休みにサマースクールに参加したり、短期のホームステイを受け入れたりと、英語を話す機会を作り、その中で悔しいと思う体験と小さくてもいいので「できた!」と思える体験を積むことが、長期的なモチベーションの維持に役立ちます。
憧れを持つ体験をさせる
子どもが「憧れ」を見つけると無敵です。英語学習に子どもが自主的に、モチベーション高く取り組めるよう、親御さんはぜひお子さまの憧れが見つかる体験をさせてあげてください。これはプロ野球の試合を見に行ったことで野球選手を目指すようになるのと同じようなことだと思っていただくと、わかりやすいかもしれません。
1つ目は先ほども少し触れましたが、海外に行くことです。旅行を機にアメリカなどの英語圏で生活をすることに明確に憧れを持ち、英語学習に励んでいる生徒をキャタルでもたくさん見てきました。英語を勉強したいという思いを持った生徒はやはり、学力の伸びも早いです。
2つ目は大学見学に行くことです。海外の大学でも、日本の大学でも構いません。壮大なキャンパスを見て、いつかここに通いたいという憧れを持つことが英語学習のモチベーションに繋がります。キャタル代表の三石も、小学校3年生の時に父親に見せられたMITの写真が無意識のうちに憧れの対象となり、数十年後にはなりましたが、大学院への進学へと繋がりました。
3つ目はロールモデルに出会わせることです。英語を話せる身近な存在と出会うことができたら、その人を目指して英語学習をするようになります。キャタルの教師がバイリンガルの大学生である理由はまさにここにあります。自分も知っているような大学に通う日本人のお兄さん、お姉さんがネイティブのようにきれいに英語を話していれば、子どもなら誰でも憧れるでしょう。バイリンガルの先生と英語で話したい、あんなバイリンガルになりたいという思いをキャタルでは高めてもらっています。
小中高生にとって、大学は1つのゴールです。早くから実際のキャンパスを見たり、そこに通う学生たちに触れあうことで将来の選択肢を見せると、それが刺激になります。憧れの対象を持たせてあげることが英語学習のモチベーション維持には重要なポイントなのです。
苦痛に感じることなく勉強できる環境を用意する
継続的な英語学習において、成功体験と憧れの対象以外にもう1つ欠かせないものは「勉強する環境」です。
キャタルで英語力が伸びた生徒は共通して読書好きが多いです。そしてその生徒の親御さんは読書の大切さを我々以上に理解しており、家でお子さまと一緒に本を読む時間を積極的に確保されてます。
また、キャタル代表の三石がMIT時代に出会ったロシア人は数学オリンピックでメダルを取るような秀才でしたが、彼に数学が得意になった理由を聞くと「家が静かだったから」と答えたそうです。小さいころ家ではお母さんは編み物、お父さんは読書をしていて静かでやることがなかったから自分は数学をやっていたのだ、と。
この2つの例から言えることは「子どもは親が言ったことはやらないけど、親がやっていることはやる」ということ。英語を勉強してほしいのなら、子どもが勉強できる環境を親御さんが積極的に作り、一緒に静かに取り組む時間を作ってあげる必要があります。
1人1台スマホを持っている時代となった今、モバイルデバイスとうまく付き合っていくことも勉強できる環境を確保するポイントとなっています。しっかりとコミュニケーションをとって、勉強する時間だけはスマホを使わないというルールを設ける必要もあるでしょう。その時は親御さんもお子さまと一緒にルールを守ってみてください。どうしたら子どもが勉強しやすいかを考えて、邪魔が入らないで短くても集中できる時間を家で継続的に作ってあげることができれば、その時間は絶対に裏切りません。
子どもの英語学習へのモチベーションに関係するもの
英語を習得するのには時間がかかります。そして英語学習に終わりはありません。だからこそ、どのようにお子さまの英語学習へのモチベーションを維持するかはとても大事になってきます。お子さまの英語学習のモチベーションが上がるきっかけは様々です。ぜひお子さまにたくさんの人と出会う機会や新しいことを体験する機会を増やしてあげることで、英語学習を頑張りたいと思うきっかけ作りをしてあげてみてください。