小学校から英語教育が導入されるようになり、どんどん早まる英語教育。最近では英語を活用した受験についてもご相談いただくことが増えています。
その中でも今回は英語教育に注力しており、英語表現力入試という試験を行なっている女子聖学院中学校をご紹介します。
女子聖学院中学校・高等学校の概要
女子聖学院中学校・高等学校は1905年に創立された、東京都北区(JR駒込駅から徒歩7分)にある私立女子校です。高校からの生徒募集はない完全中高一貫校となっています。キリスト教教育がベースにある他、英語教育にも力を入れており、BaM入試(「ことば」による自己表現と、学び に向かう姿勢を見る入試)や英語表現力入試など独自のユニークな入試試験制度があるのが特徴的です。
女子聖学院中学校・高等学校の基本情報
- 学校属性:私立 中学校・高等学校
- 教育目標:Be a Messenger~語ることばをもつ人を育てます~
- 生徒数(中学校):各学年120名前後
- 共学/別学:別学・女子校
- 学期:2学期制
- 学費:月59,400円・入学金 280,000円
- 帰国子女の受入:有
- 国内大学進学実績:上智大学・国際基督教大学・MARCH・関西学院大学・津田塾大学など
女子聖学院中学校・高等学校の英語教育の特徴
女子聖学院では希望者を対象とした短期・長期の留学プログラムが豊富にある他、海外大学への指定校推薦制度などが豊富です。
海外留学プログラム
- イギリス・立教英国学院留学(中学3年)
- セブ島に2週間の語学留学(中学3年~高校2年)
- オーストラリア・クイーンズランド州の名門私立校に2週間ホームステイ(高校1年・2年)
- オーストラリア・クイーンズランド州の名門私立校に1年間ホームステイ(高校1年・2年)
オーストラリア留学について
2013年から続く、オーストラリア交換留学プログラムですが、公式HPの参加資格/条件には『原則、英語の基準が TOEFL換算で340点程度(ターム)・400点以上(1年間)であること。』と記載があります。これはSLEP(Secondary Level English Proficiency test)テストを基準にしたスコアになります。現在はSLEPテストの廃止に伴い、ELTiS(English Language Test for International Students)を基準にしているようです。
ただしELTiSを受けなくてはいけないわけではなく、英検準2級程度の英語力があれば応募対象となるとのこと。英語力に関しては、高ければ高いに越したことはないが、重要視されるのは、学校の成績・教員からの長所や課題報告・普段の学習態度や健康面などのようです。
海外大学への指定校推薦制度
24の海外大学への指定校推薦入学制度があるのも女子聖学院の特徴です。オーストラリア・イギリス・アメリカ・カナダ・ニュージーランドの海外国公立・州立大学へ進学が可能です。
オーストラリア
- グリフィス大学
- 南オーストラリア大学
- マッコーリー大学
- ニューカッスル大学
- ディーキン大学
- ラトローブ大学
- アデレード大学
- エディスコーワン大学
- カーティン大学
イギリス
- ハートフォードジャー大学
- ブルネル大学
- アングリアラスキン大学
- スウォンジー大学
- プリマス大学
- ポーツマス大学
アメリカ
- ニューハンプシャー大学
- ウェスタンケンタッキー大学
- マサチューセッツ大学ボストン校
- マサチューセッツ大学ローエル校
- マサチューセッツ大学ダートマス校
- フロリダアトランティック大学
カナダ
- サイモンフレーザー大学
- マニトバ大学
ニュージーランド
- カンタベリー大学
英語表現力入試の概要
女子聖学院では英語表現力入試を活用すれば英語と算数のみで受験が可能です。英語表現力入試の最新詳細情報は公式hpからご確認ください。2022年度入試内容は下記でした。
- 英語リスニング(20分/30点):英検3級程度
- 課題文暗誦(30点):事前に発表されている課題文の暗誦
【発音・イントネーション、表現力、暗誦度(正確な暗記力)、全体的な印象】 - 英語による簡単な自己紹介(15点):2分〜3分程度。
- 算数基礎(25分・25点)
- 日本語による面接と保護者同伴の日本語による面接(およそ15分)
選考においては、英語暗誦における”自分なりの解釈に基づいた表現力” も評価の対象とし、日本語面接での態度・意欲、小学校の教育課程での成績なども加味されます。
英検取得者加点制度
英語表現力入試の受験者には資格の加点制度もあります。実用英語技能検定、漢字技能検定、実用数学技能検定の資格が対象です。加点される点数は下記です。
英語表現力入試の対策
英語リスニング試験対策
女性聖学院中学校の英語表現力入試リスニング試験過去問は販売されておりません。しかし、受験希望者には過去の実際のテスト問題が配布されているようです。音源の配布はないため、ネイティブやバイリンガルの人に問題を読み上げてもらい、実際に解く練習を行うのがベストです。
また、リスニング問題のレベルは公式サイトでは英検3級レベルと公開されています。英検3級の過去問でリスニング問題を解く練習をしておくのがいいでしょう。
英語の課題文暗誦対策
課題文は願書提出後に配布されるため、事前に練習して対策を行うことができます。ネイティブやバイリンガルの人に実際に読んでもらい、それを真似する形で練習を行うのがベストです。
暗唱にあたって評価の対象となるポイントは下記のようです。どれだけ練習をしてきたかも評価に入るとのことなので、何度も暗唱練習を行うことが合格に繋がるかと思います。
- 正確な暗記力
- 表現力(内容を理解して読めているかなど。表情も評価の対象)
- 発音やイントネーション(抑揚をつけながら上手に読めているか)
英語の自己紹介
読み上げた際に2-3分程度となる簡単な自己紹介文を英語でまずは作成しましょう。そして文法なども含めてネイティブやバイリンガルの人にチェックしてもらい、作成した文章を読む練習を行うのがおすすめです。
英語を強みにした中学受験
キャタルでは英語を活かした中学受験のサポートを行っています。2022年に女子聖学院中学校を英語表現力入試で合格したキャタル生は、キャタルで英語自己紹介の練習と課題文の暗唱対策、リスニング問題対策を行っていました。その他にも英語が活用できる中学入試の受験合格実績としては三田国際学園中学校、かえつ有明中学校、開智日本橋学園中学、広尾学園小石川中学校、洗足学園中学がございます。
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