キャタルの教師になる夢を実現!元生徒だからこそ伝えたい英語学習のアドバイス | バイリンガルへの道

キャタルの教師になる夢を実現!元生徒だからこそ伝えたい英語学習のアドバイス

今回ご紹介するのは、4月に慶應大学法学部に入学されたYuta先生。Yuta先生は実は小学5年から中学3年生までキャタルに通っていた元生徒です。中学1年で英検準1級に合格したタイミングでインタビューさせていただた際は、将来の目標は「キャタルの先生になること!」と話してくれていました。そんなYuta先生に元キャタル生として、これまでの英語学習を振り返っていただきました。

学校外に目を向けた高校生活

キャタルには中学3年まで通っていました。念願の英検準1級合格後、次の目標としていた英検1級に中学3年で合格。中学生活は英語学習に大きな比重をおいていましたが、高校生活は部活や課外活動にもっと時間を使いたいと考えたのがキャタルを離れた理由です。もちろん、教師としていつかキャタルに戻ってくることは変わらず目標としてもっており、英語も引き続き頑張ろうとは思っていました。

残念ながらコロナの影響で部活の合宿や文化祭など多くのイベントが高校生活では中止になってしまいましたが、模擬国連への参加やスタンフォードが提供する高校生向けオンラインプログラムE-Learning Program(Stanford e Japan / Stanford e Entrepreneurship)への参加など、将来に繋がる課外活動にチャレンジすることはできました。いずれも英語をフルに活用した活動だったので英語力の向上にも自然と繋がったと思います。

附属校であるにも関わらず受験を決意、TOEFLに挑戦

高校1年の時に上智大学国際教養学部のオープンキャンパスに行き、その際に受けた模擬受験”Why do people are attracted to love songs”が楽しかったことから受験を考えるようになりました。附属校である立教大学には当時はまだ英語でリベラル・アーツを学べる学部がなかったのが大きかったです(*グローバル・リベラルアーツ・プログラム、通称GLAPは2017年からスタート)。

大学受験を考えるようになってからは、英検だけではなくTOEFL iBTの勉強をはじめました。やはり英検とは全く異なるテストだったので初めて受験した際は72点しか取れず、ショックでした。キャタルで学んでいた際、TOEFL 100点が1つの指標というのはよく聞いていたので、100点を目標にその後数回受験し、最終的には106点を取得することができました。

慶應義塾大学法学部の受験にも英語は必要だった

受験を考えた当初は漠然とリベラル・アーツを学びたいと考えていましたが、その後参加した模擬国連で国際法という、限界がありながらも対立利益に配慮した調整を担う法の意義を様々な議題を通して実感しました。そして行われた議論の全てに法律がベースにあったこと、慶應大学の法学部の教授の授業を高校2年の時に受けたところ面白かったことから、慶應大学の法学部への受験を決めました。

慶應大学法学部のAO入試(FIT入試)は面接と小論文のみで、英語試験はありません。募集要項に英語資格の指定などの明記もないのですが、「外国語の学習に熱心に取り組み、かつその成果を検定試験などで証明できる」といった記載があるため、TOEFLのスコアを提出しました。入学してみて分かったことですが、同じAO入試で合格した友人たちは英検準1級を皆もっていました。また、必修の英語授業もレベルごとにクラス分けがあるのですが、一番上のクラスではTOEFL100点が当たり前のレベルとして求められることに驚きました。法学部であっても、高い英語力が求められることを実感したと共に、中高で英語を勉強しておいてよかったなと思いました

英語を勉強していてよかったと思った瞬間

英語を勉強してよかったと思ったことは何度もあります。まず、高校1年の時に2週間短期留学をした際に、たくさんの友達が現地でできたことは嬉しい経験でした。英語ができたおかげで今もSNSで連絡を取り合うことのできる海外の友人ができたと思います。また、高校では司法通訳に関する卒業論文を書いたのですが、最新情報を集めるにあたっては英語の文献を読む必要があった時や、実際に司法通訳として活躍されている方に英語でインタビューした際にも英語ができてよかったと思いました。

もちろん、参加したオンラインプログラム、E-Learning Programでも英語は必須でした。そしてこのプログラム内で作成したリサーチペーパー(テーマをそれぞれ決め、それに関して調べた研究結果をまとめた論文)で賞を受賞できたという成果が認められたことも、AO入試で合格をもらえる大きな要因になったと思っています。英語ができたからこそ挑戦できたことがたくさんあったのは本当によかったです。

>>>Stanford e-Japanプログラムで優秀賞受賞

英語学習のヒント

キャタルで学んだ5年間、そして高校生活・大学受験を経て、これまでの英語学習を振り返った際に、現在英語を勉強中の小中高生に伝えたいことは3つあります。

英検の結果に左右されないで

 

 

1つ目は、英語資格との付き合い方には気をつけてほしいということです。英検合格を英語学習の目標にしている方も多いかと思いますが、どうか合格・不合格という言葉に左右されないでください。英検は自分の英語力を確認するのには便利な指標の1つですが、不合格だったからといって英語力が伸びていない訳ではありません。

私自身、英検準1級は9回も不合格でしたが、決して英語力が伸びていない訳ではありませんでした。英検が全てではないと思うので、自分が英語を使ってどんなことをしたいかを少しでも考えてみていただければと思います。

英語は突然できるようにならない

自分自身が英語学習をする中ですごく実感したことは、英語力は突然伸びないということです。英語力を伸ばしたいなら、毎日少しずつの努力を重ねることが一番効果的です。エビングハウスの忘却曲線では1日後には学んだことの74%を忘れると言われている通り、学んだことを忘れないようにするためには継続して学び、復習することが大事です。

キャタルの宿題は決して多くありません。でもその最低限のことを毎週必ず取り組むことや、毎週キャタルにいる3時間はしっかりと集中して英語と向き合うこと。英語を勉強する理由は皆それぞれかと思いますが、与えられた最低限のことをしっかりと毎回やって積み重ねることができたら、将来きっと何らかの形で自分の役に立つはずです。

実際に、私自身も毎週キャタルに通って英語力を身につけておいたことで、途中で志望大学が変わっても英語を活かして受験をすることができました。どのように将来つながるか今はまだ分からないかもしれませんが、ぜひ英語としっかり毎日向き合ってみてください。

英語に触れられる時間は大事に

日本では英語に触れられる機会はまだまだ貴重です。学校の英語の授業以外では英語を使う機会・耳にする機会がないという人もいるでしょう。だからこそ、英語に触れられる時間は大事に、積極的に活用してほしいと思います。小学生であれば英語で簡単な質問を自らしてみたり、中高生であれば自分の言いたいことを知っている単語を工夫して伝えてみたり。せっかくなので日本語を使わず、英語でがんばってみてください。

キャタルの教室はとても恵まれた環境です。そして間違えても大丈夫なとっても安全なスペースでもあります。キャタルの時間はチャレンジできる時間と考えて、貪欲に英語を使ってみることをおすすめします。

元生徒であることを活かした教師に

キャタルで過ごした5年間

今後キャタル教師としてはキャタルに来ている子たちが楽しく3時間を過ごせるように頑張りたいと思います。自分にとってキャタルが息抜きの場所であったように、キャタルが全ての子たちにとって英語力向上の場所以上の意味を持ってもらえると嬉しいです。そのためにも自分が元生徒であったことを最大限に活かして、積極的にキャタル生と交流していきたいです。

小さい頃から飛行機が好きだったので航空部、そして英語ディベートサークルにも入りたいと思っています。法律に興味はあるものの、まだ具体的に将来どのような仕事をしたいかまでは決められていないので、大学生活で様々なことに挑戦し、徐々にやりたいことが明確にしていくことができたらと思っています。