お子さまの英語力を確認するのに最適な資格は?英検・TOEFL・TOEIC・IELTS・CASEC・GLENTS徹底比較 | バイリンガルへの道

お子さまの英語力を確認するのに最適な資格は?英検・TOEFL・TOEIC・IELTS・CASEC・GLENTS徹底比較

小中高生の定番の英語資格といえば英検かと思います。英検合格は英語学習におけるあくまでも通過点のため、資格取得にこだわる必要は全くないとキャタルでは考えています。一方で、試験を受験すること自体は自身の英語力を確認する良い機会となることも事実なので、英検への挑戦をお子さまの英語学習状況に応じてご提案させていただいています。

しかし英検はここ数年で受験料が高騰し、気軽に受験できない資格となりつつあります。今回はそんな観点からお子さまの英語の実力確認にご活用いただける資格をご紹介します。受験料や受験メリットを比較した上で、ぜひ資格取得を検討してみてください。

英検

日本国内で圧倒的知名度を誇る英検。正式名称は「実用英語技能検定」です。キャタルでも毎年たくさんの生徒が英検に挑戦しています。

英検受験メリット・デメリット

英検を受験する最大のメリットはその知名度です。英検を英語試験の代替として取り入れている学校も多く、受験にも活用することができます。また、通常は年に3回の開催かつ試験は2回に分かれていますが、英検S-CBTであればオンラインで受験が可能かつ1日完結型なので予定や目的に合わせて受験が可能になりました。

反対に英検のデメリットは世界では知名度が低い点です。海外では英検が認知されていない場合が多いため、海外大学や大学での交換留学などを検討している方はいずれ他の英語資格に挑戦する必要があります。さらにここ数年で英検の受験料は大幅に値上がりしています。現在の英検2級受験料は9700円。試しに受けてみるのが難しい金額なのが現状です。

TOEFL iBT (トーフル)

TOEFL iBTは “Test of English as a Foreign Language” の略で非英語圏出身者を対象に世界最大の教育測定機関ETSが開催している英語力判定用試験です。現在、160カ国以上の国の大学や機関で英語実力判定試験として使用されています。

TOEFL受験メリット・デメリット

メリットは英検やTOEICと異なり、海外での知名度が高く、世界共通の英語力判定試験である点です。デメリットはアカデミックな英語力が試されるテストのため、初めて受けるとかなり難しく感じる点や、英検やTOEICと異なり試験時間が長く、4技能を3時間かけて受けるため集中力が必要となる点があります。

受験料はTOEFL iBTで米ドル$245(約25,000円)と高くなっていますが、TOEFL iBTのスコアがなければ海外大学に出願できなかったり、留学に必要な条件を満たせないことから、英語力確認のためというよりかは募集条件を満たすために受験する人が多い傾向にあります。まだTOEFL iBTが難しすぎる英検5級〜2級程度のレベルの方や英語力確認のツールとして使うにはTOEFL junior (4,500円)やTOEFL primary (4,000円)のテストがおすすめです。

TOEIC (トイック)

TOEICはTest of English for International Communication(国際コミュニケーション英語能力テスト)の略で主に英語でのコミュニケーション能力とビジネス能力を確認するための試験と言われています。テストがListeningとReading、SpeakingとWritingの2技能ずつに分かれているのが特徴的で、一般的にTOEICというとリスニングとリーディングのみのテストを指すことが多いです。

TOEIC受験メリット・デメリット

TOEICの受験メリットは日本の就職活動・転職活動においては知名度が高い点が挙げられます。また、2技能のみで受験が可能なのもライティングやスピーキングが苦手な方にとってはメリットかと思います。スピーキングのみのテストもあるので苦手な技能のみの英語力を確認したい時に活用するのがおすすめです。

TOEIC受験のデメリットは英検同様、海外では知名度がない点があります。また、気になる価格ですが、新規受験料はListening & Readingのテストが7810円、Speaking&Writingのテストが10,450円です。4技能のスコアが必要な場合はかなり高くつきます。

IELTS (アイエルツ)

IELTSはInternational English Language Testing Systemの略で、ケンブリッジ大学英語検定機構、ブリティッシュ・カウンシル、IDP Educationによって協同運営で開催されている英語実力確認テストです。

IELTSは、英語能力を証明する試験として、世界の140ヵ国以上、11,000以上の機関に採用されています。アメリカだけでも政府や教育機関、企業など3,000を超える機関が採用しています。

IELTS受験メリット・デメリット

IELTSの受験メリットとしては、イギリス/EU圏を中心に高い知名度を持つ点です。イギリスの大学に進学予定の方や、イギリスに移住予定の方などは大学出願やビザ出願のためにIELTSを受験する傾向にあります。IELTSはTOEFLと似た試験としてもよく知られていますが、大きな違いはスピーキング試験です。TOEFLは全てパソコンで完結しますが、IELTSではスピーキングテストのみ、対面で行っています。そのため、試験日よっては2日間に渡ってテストが行われる場合や、1日完結の場合でもスピーキングの指定される試験時間によっては長い待ち時間が発生する場合があります。スピーキング試験を面接官とリアルなコミュニケーションでしたい場合はIELTSがおすすめですが、IELTSはTOEFLほどの知名度にまでは至っておらず、世界的に見ると汎用性が高い資格はTOEFLです。

その他にもTOEFLとIELTSでは試験内容やレベルも若干異なります。例えばリーディングの試験はTOEFLよりもIELTSの方が長文です。また、リスニング問題ではTOEFLはアメリカ英語なのに対してIELTSではイギリス英語が採用されています。資格の使用目的やご自身の得意・不得意分野に合わせてどちらの試験を受験するか選ぶと共に、それに合わせた対策が必要です。

IELTSの受験料は26,400円(コンピューター形式)、25,380円(ペーパー形式)となっていますが、IELTS for UKVIであれば受験料は20,500円です。IELTS for UKVIは英国(イギリス)へのビザ申請に必要な英語能力証明テスト(SELT)として認可されているため、ビザ申請のためだけにIELTSを受験する方は受験料が安価なIELTS for UKVIがおすすめです。

CASEC (キャセック)

CASEC(Computerized Assessment System for English Communication)とは2001年から始まった英検が開発したパソコンで受験できる英語コミュニケーション能力判定テストです。

CASECの受験メリット・デメリット

最大のメリットは受験料の安さです。受験料は3667円で英検やTOEIC、TOEFLなどと比べてもかなり安価になっているので気軽に受験することができます。また、問題数も62問と少なく、試験時間も1時間以内であることや、オンラインで24時間いつでもどこからでも受験できること、試験結果がすぐに届くのも受験のハードルを下げてくれています。

一方でデメリットは知名度の低さと2技能試験である点です。まだまだ新しい試験のため、CASECのスコアレポートを提示しても効力はありません。またリーディングとリスニングのみのテストとなっているため4技能の実力確認はできません。しかし英検の目安級やTOEICの目安級を教えてくれるのでまずは英語力を確認したいという方にはおすすめのテストとなっています。

CNN GLENTS

CNN GLENTSはGLobal ENglish Testing Systemの略で、2021年7月に始まったばかりの新しいオンライン英語力測定テストです。世界最大のニュース専門機関であるCNNが、ニュースを題材に作成したテストで、リスニングセクション・リーディングセクション・国際教養セクションの3セクションで構成されています。

CNN GLENTSの受験メリット・デメリット

CNN GLENTSの受験メリットとしては、英語力だけではなく時事問題や国際問題などの知識が身につく点が挙げられます。実際にニュースで使用されている単語やフレーズが試験内容に出てくるので、世界の「今」を説明したり理解したりするのに必要な英語力が身につきます。また、受験料も3960円とCASECの次に安く、オンラインでいつでもどこでも受験でき、すぐに試験結果が入手できる点でもCASECととても似ています。

一方でCNN GLENTSの受験デメリットは、まだまだ新しい試験のため知名度が低い点と、2技能試験のためライティング力とスピーキング力は確認できない点があります。しかしCEFRとTOEICの予測スコアが受験後すぐに確認できるため、英語力をすぐに確認したい方にはおすすめです。

目的・レベルにあった英語資格の受験を!

最後に、試験時間と受験料を一覧でまとめてみました。

お子さまの英語力はもちろん、年齢や集中力、資格受験の目的によって受験する試験は変わってくると思いますので、なんのために資格が必要なのか(受けたいのか)を確認し、今回の記事を参考に一番適切な試験を選んでいただければと思います。

冒頭でもお話ししましたが、資格取得はあくまでも英語学習における通過点です。本当に使える英語力を身につける過程で、実力を確認する方法としてぜひ活用してみてください。英語塾キャタルではどの英語試験にも役立つ英語学習法で、日本でバイリンガルを育てるサポートを行なっています。キャタルの勉強法が気になった方はぜひ下記のバナーから体験レッスンにお申し込みください。申し込みは1分で完了します。