「コーチング」という言葉を最近耳にすることが増えてきたのではないでしょうか。英語学習においてもコーチング式英語スクールが増え、子育てにおいても子育てコーチングに関する本を見かけることも増えてきました。
キャタルでは創業以来、自学自習を身につけることを目的としたコーチングを取り入れたレッスンを行っています。今回はキャタルでコーチングを大事にする理由と具体的にどのようにコーチングをレッスンに取り入れているかについてご紹介します。
バイリンガル教師が担う3つの役割
キャタルでは先生は3つの役割を担っています。その3つとは「教師」「コーチ」「ロールモデル」です。
まずは教師として正しい学習法を教えたり、生徒の分からないことに答えたりします。次にコーチとして生徒の目標達成に向けて一緒に伴走。そして生徒の頑張るモチベーションとなるようなロールモデル、憧れの対象であり続けること。この3つ全ての役割を教師が担っているのです。
英語力を伸ばすために最も大事なことはお子さまが英語を楽しく学び続けられているかどうか。そしてそこでポイントになってくるのは成長を見守る教師の存在です。キャタルでは教師であると同時にコーチとロールモデルの役割を合わせて担うことでお子さまが楽しく英語学習を習慣化できるようになることを目指しています。
なぜコーチングが必要なのか
キャタルのレッスンでコーチングを導入している理由は自発的に勉強できる子を育てるためです。保護者の方はよく「自分で考え、行動できる子どもに育ってほしい」と言われますが、そのためにはコーチングが有効だとキャタルは感じています。
そもそもコーチングとは「コミュニケーションを通して生徒自身に考えさせ、答えを見つけるよう導き、生徒の能力を引き出すこと」を意味します。子どもが自発的に勉強するためには、勉強する意味や目標を明確化し、自ら勉強したいと思うようなモチベーションを見つけ出すことが大事になります。そこでキャタルではコーチが生徒としっかりコミュニケーションを取って良い関係性を構築。その関係性の中から生徒にとってモチベーションとなるポイントや生徒が気づいていない魅力を見つけ出します。そして生徒自らがそれらに気づけるように導くのです。
コーチングとティーチングの違い
教師が担う「ティーチング」とコーチが担う「コーチング」の違いも改めてご説明します。
英語のレッスンにおいて、教師の正しい発音や正しい文章の書き方を教えることにより生徒が正しい英語を身につけることがティーチングです。キャタルではこのティーチングに加え、生徒の自発性を育てるコーチングスキルも取り入れてレッスンを行っています。このコーチングは実は生徒の自発性を育てるだけではなく、生徒の英語力の伸ばすのにも活かされています。
ティーチングとコーチング両方を使ったレッスンでの場面として、音読の際に行われるフィードバックがあります。キャタルではレッスン中に生徒が音読している様子を動画に撮影します。その後、教師は生徒と一緒にその動画を見生徒本人にどうしたらもっと良い音読になるかを聞きます。「声が小さいのでもっと大きくする」「つっかえてしまうので詰まらないように気をつける」など生徒自身が気づいた点を述べます。ただしこれらは具体的にどうすれば良くなるのかわかりにくい場合があります。
その時にコーチングとティーチングを使い、「今の音読の声の大きさは10段階でどれくらいかな?次回の音読はどれくらいにできそう?」「つっかえないように今気をつける以外にできることはある?」「私(コーチ)はもっと気持ちをこめて感情が伝わるように読めたらもっといいと思ったけどどう思う?それはできていたかな?」などの質問を生徒に投げます。声の大きさを数値化して具体例を示したり、生徒自身が気づけなかったことを英語のプロである教師が提案するのです。
これらの質問を通して、生徒自身が納得して答えを出し取り組めるように導きます。「声の大きさ4だったのを次は8にする」「家で毎日音読の練習をしてつっかえないようにする」「次は場面を想像しながら主人公になりきって読んでみる」など生徒自身がもっと良くしたいという気持ちを持ってもらうことが目的です。そして再び音読した動画を見た際に、自分のよくなった音読に驚いて喜び、「もっと英語ができるようになりたい」という英語学習へのモチベーションに繋げていきます。
キャタルでコーチングを大事にする理由
コーチングにおいて大切なことは生徒自身が自分で課題や問題に気づくことです。そして気づいたことに対してどのように変えたらいいのかをまずは自分で考えさせ実践させることこそがコーチングです。子どもは言われた通りにやったのではなく、自分で気づいたことを実践したら良くなったという成功体験を覚えています。そして、もっと上達するためにはもっと上達するためには何をすべきかを自分で考えて行動するように変わっていきます。
レッスンで宿題を確認する際にもコーチングを大事にする理由もそこにあります。宿題をやってこなかった生徒がいてもコーチは怒りません。その代わりに聞くのが「なんで宿題をできなかったと思う?宿題をやろうと思った時間は代わりに何をしてたの?」ということ。さらに、次の宿題を決めるときに聞く質問も「いつなら宿題をやる時間が取れそう?どれくらいの量の宿題ならできそう?」ということです。
宿題を教師が決め、それをちゃんとしてきてねと言うのは簡単ですが、それでは自発的に勉強できる子は育ちません。その代わり、本人が宿題の量を決め、いつ宿題をやってくるかを自分で決めることを促すことで、本人も「自分が決めたことだからちゃんとやろう」と納得して宿題に取り組むことができます。
できること・伸びたところはとことん褒める。できなかったことがあっても、なんでできなかったのかと責めるのではなく、「どうすれば次はできそう?」と一緒に考えて答えを見つける。最近、注目されているコーチングを取り入れているんです。キャタルならではの常にポジティブなフィードバックは「教える」ことが優先なのではなく「能動的に学びを深められるサポートをすること」を優先しているからこそ実現しています。
教師という立場を使って、生徒に「勉強しなさい、宿題はちゃんとしなさい」というのは簡単ですが、それでは自発的に勉強できる子は育ちません。キャタルではコーチングを取り入れたレッスンをすることでお子さまのペースで、お子さまが自ら勉強しようと思えるような環境づくりに取り組んでいます。
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