目指すは国連事務総長!国際社会のプロと仕事をした早大・高坂さん


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(写真:ジョゼ・ラモス=ホルタ東ティモール元大統領、ノーベル平和章受賞者(1996年)と共に。右から二人目が高坂さん)

高坂さんの海外歴と学校歴

0歳〜3歳 東京
3歳〜9歳 香港 International Christian School
9歳〜18歳 日本 横浜インターナショナルスクール
18歳〜22歳 香港大学 社会科学部政治学・行政学学科
22歳 カリフォルニア大学 アーバイン校(交換留学)
22歳〜 早稲田大学大学院アジア太平洋研究科

英語の所持資格

TOEFL IBT 116・IELTS 8.0・国際バカロレア(IB) English A1 Higher Level

 

アイデンティティの呪縛を感じていた

ー海外で苦労したことはありますか?

香港で通ったインターナショナルスクールに日本人がほとんどいなかったため、自分のアイデンティティを探すのにとても苦労しました。小学3年生の時、一番親しい香港人の友達に「日本は中国を侵略したから日本は大嫌い」と目の前で言われた時のショックは、今でも鮮明に覚えています。

私は国籍上日本人ですが、日本と韓国のハーフでもあります。幼い頃から歴史に興味を持っていたので、日・中・韓の複雑な歴史をそのまま背負っているような思いが強く、自分のアイデンティティを探せないことに加え、アイデンティティに全く自信を持てませんでした。

日本へ帰国後もアイデンティティの葛藤がずっと続いていましたが、最近になって国連へのインターンや留学などを経験し、いろんな人種の方と交流することができました。その結果、自分は今までアイデンティティにこだわりすぎていたとようやく気づかされました。

 

国際社会で活躍するプロの仕事を間近で体感

ー国連のインターンではどのようなことを経験しましたか?

2015年3月、仙台市で開催された第三回国連世界防災会議に国連のインターンとして参加しました。政府レベルでの本体会議と、一般公開のパブリック・フォーラム会議にのべ15万人以上が参加した日本において最大級の国際会議でした。
私の仕事は、会議のために来日した潘基文国連事務総長と彼の代表団のための事務・ロジスティクスのサポートでした。 初めて国際会議場に入った時、安倍首相を含む世界各国の首席レベルのVIP、政府代表団、メディア、そして厳重な警備に囲まれ、完全に圧倒されました。心臓がドキドキし、体の震えが止まりませんでした。

激務の5日間でしたが、NY国連本部からの代表団の方々と一緒に仕事をすることができ、彼らの情熱とプロフェッショナリズムを間近で実感することができ、一生忘れられない素晴らしい体験でした。
以前から国際政治の分野でキャリアを積みたいと思っていましたが、この会議がきっかけとなり、将来は国際公務員になると決心しました。

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(写真:第三回国連世界防災会議の国際会議場の壇上で撮ったインターンの仲間との写真。一番左が高坂さん)

 

英語ができると、自分から声をかける自信が持てる

ーバイリンガルでよかったと思えた瞬間とは?

「バイリンガルでよかった」と感じるのは外国人と問題なくコミュニケーションがとれることです。国連でのインターンの際も、世界各国からの参加者とのコミュニケーションや関係者への通訳も不便を感じませんでした。また、最近では日本を訪れた外国人旅行客と意気投合し、今でも連絡を取り合ったり、相手の国を訪れて再会したりします。バイリンガルじゃなかったら、自分から自信を持って外国人に話せかけることは恐らく無かっただろうと思います。

 

何度も書き直してライティング力が上がった

ー英語を一番勉強した時期はいつですか?

英語を一番勉強したのは、国際バカロレアの英語の授業を取っていた時期です。
IBを受ける前は英語にあまり苦戦しませんでしたが、選択したIB English A1 HLは本当に難しかったです。古典から現代文学など、様々な年代やジャンルの本を読み、作者の意図を詳しく分析するだけではなく、作品の歴史的背景を把握することも求められました。

幸いなことに、一緒に授業を取っていたクラスメイトも皆苦戦していたので、友達と一緒に本を細かいところまで分析し、お互い手伝うことで作品の理解を深めました。また、国際バカロレアはグローバルなプログラムなので、ネット上のIB受験生フォーラム(掲示板)で世界中の学生と作品について議論を交わすことができました。一緒に勉強できる「仲間」を作ることは本当に大事だと思います。

ライティングの量が多かったので辛かったですが、とにかく何度もドラフトを書くことにより、ライティング力は確実に上がりました。IB Englishのみならず、他のIB科目でも同様なので、大学でレポートを書くための最高のトレーニングでした。

-IBと大学院で学んだライティングのポイントを教えてください。

  • Be specific(もっと詳しく書く):知らない人が読んでも、しっかりと意味が伝わるように書く必要がある
  • 5W1H(who, what, when, where, why, how)を含める
  • 相手は読めるけど、無知である、という前提で書く
  • 人に書いたものを読んでもらう

上記を念頭に書き、人に読んでもらい、書き直すことを繰り返します。

ー日本に帰国してからは、どうやって英語力を維持していますか?

洋書や英字新聞(主にThe Japan Times)を読みます。また、私は社会科学や歴史が好きなので、英語のドキュメンタリーをよく観ます。
海外にいた時は、毎日日本語の新聞を読んで忘れないように勉強していました。
勉強や仕事のうえで、世界情勢などを把握するためにも新聞は必須でした。

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(写真:香港International Christian Schoolの幼児園のクラスメイトとの写真。最前列の左から二番目が高坂さん)

 

国際的な場で現実のデモを経験

ー高校卒業後、香港大学に進学したんですね。その理由と、大学の魅力を教えて下さい。

中国の政治(国内&外交)と経済発展に興味があったので、香港大学に進学することを決めました。2011年にアジアでNo.1の大学だったので、北京大学を蹴って、香港大学にくる情熱的な中国人もいるほど優秀な生徒が集まってきていました。

また、香港大学の魅力は、アジアにおける国際的な都市で勉強できる環境に加え、全ての授業を英語で受講できることです。中国本土、 東南アジア、北米・ヨーロッパ、そして中国本土からの学生も多く、アジア太平洋地域の様々な文化や社会問題を勉強するには最高の環境でした。

香港大学の学生(特に香港人の学生)はとても政治的にアクティブでした。特に、私が所属していた政治学・行政学学科の学生の多くが2014年の雨傘革命に参加しました。政治を勉強していた身として、テレビで見るものよりも実際その場で見られたことはとても刺激が多かったです。

-大学の授業で面白かったものはありますか。

大学の企画として、日本人の留学生と香港の学生で日本人は中国政府側、中国人は日本政府側と立場を逆転させてディベートを行いました。
自分でも中国政府のことを詳しく調べ、相手を理解することに努められ、最終的にお互いの国のプライドや立場はあるけれど、仲良くしなければいけないとお互い認識しあえました。

 

教授の家まで行って討論を続けた

ーアメリカにも留学したんですね。印象的な授業はありましたか?

アメリカの外交政策を学びたかったので、香港大学在学中にカリフォルニア大学アーバイン校(UCI)に交換留学しました。
その時受講した「アジア太平洋地域における米国の外交政策」の授業が本当に素晴らしかったです。実際教える人も現場を経験した先生で、その生の声が聴け、ここまで踏み込んだ実践的な授業は初めてでした。

授業はクラスを米国国務省、国防総省(ペンタゴン)、そして商務省の3つの官庁に別け、アジア太平洋地域の外交政策を議論・交渉する20人くらいの少人数のセミナー式でした。米国の外交政策の策定に至る過程を本物と全く同じ形式のポリシー・ペーパー(政策文書)を作成しながら行うのですが、クラスメイトは皆国際関係論や外交政策に物凄く情熱を持っていたので、教授の家まで行って討論するほど熱のこもったものになり、最高の刺激でした。

最終的に教授から、「君たちが作ったポリシー・ペーパーは、私がワシントンで見てきた政策案よりレベルが高い。」と言われた時は本当に嬉しかったですね。

-すごいですね。その後、なぜ早稲田の大学院に進学しましたか?

海外からアジア太平洋地域のことを学んでいましたが、日本人として、日本からの視点でアジア太平洋の政治を研究し、どうやって日本人として貢献していくかを学びたくて入学しました。

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(写真:カリフォルニア大学アーバイン校(UCI)の寮生との集合写真。前列の左から二番目が高坂さん)

 

積極的な発言を重視するアメリカの教育

ー日本と海外の教育の違いは?

日本、香港、そしてアメリカで学びましたが、アメリカの学生の方が、日本人や香港人よりも授業での発言が多いと感じます。発言の内容は薄い時もありますが、とにかく自分の意見をクラス全体に共有する文化は米国の教育システムに深く根付いていると思います。

私がカリフォルニア大学アーバイン校(UCI)に留学中に受講した「米国のテロへの戦い」の授業では、学生同士、そして教授と学生の間で、あと一歩で喧嘩になるほどの熱烈な議論が繰り広げられました。政治的な話になると、強い意見がぶつかり合うこともありました。しかし、多くの人が発言することにより、 様々な視点から物事を議論する良い連鎖を作ることにつながります。

ー現在、自分のアイデンティティをどのように捉えていますか?

色々悩みましたが、最終的に自分のアイデンティティは日本人だと思います。しかし、海外での大学生活や国連でのインターンを終え、最近はアイデンティティにあまりこだわりを持たないようになりました。 日本人でありながら、「グローバル・シチズン」としてのアイデンティティに一番良い居心地を感じます。

ー将来の夢は?

将来の夢は、国連平和維持活動局・政務局や赤十字国際委員会(ICRC)など、紛争解決や人道支援の分野で働くことです。
戦後70年間、日本は平和に恵まれていますが、中東やアフリカでは今尚残虐な武力紛争が続いています。私の家族の日・韓両側とも第二次世界大戦や朝鮮戦争で家族を亡くし、空爆を逃れるために国内避難民になりました。 武力紛争の被害者の苦しさを、少しでも癒すことに貢献する仕事に携わりたいです。

そして、究極の夢は国連事務総長になることです(本気です笑)。私のロールモデルである第2代国連事務総長のダグ・ハマーショルドのように、聡明で謙虚でカリスマ性を持ち、中立の立場でありながらも大国に立ち向かうほどの勇気を持てるような人間になりたいです。

 

子供の英語学習におすすめの洋書

Anthony Horowitz の Alex Riderシリーズ

14歳の男子中学生が英国諜報機関MI6のスパイになる少しクレイジーな設定のお話ですが、アクションが多く、とにかくスリル感を味わえるとても楽しいシリーズです。007のジェームムボンドみたいな役を14歳がやるので小学校高学年・中学生の男の子(もちろん女の子でも!)にオススメです!
特に、Ark Angel と Scorpiaがお気に入りです。

 

英語を通して多様性の素晴らしさを知る

ー英語を勉強している人たちにメッセージをお願いします。

日本で自ら英語を勉強しようとする皆様の姿は本当に素晴らしいと思います。英語を話せると「世界が広くなる」とよく言われますが、まさにその通りだと思います。英語を使って世界中の様々な人と話し、いろんな価値観を理解する共感力、多様性(ダイバーシティ)の素晴らしさを皆さんに実感してほしいです。

話ができないと、相手を理解し、理解されることができません。それができるのが英語なのですよ。
英語を自分の好きなことや趣味とつなげ、一緒に勉強する仲間を作れば、英語は絶対楽しくなると思います。
皆さんを心から応援しています!


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