海外歴など自己紹介をお願いします
私は、今まで父の仕事の都合で、16年半の間、海外生活をしてきました。 ドイツのデュッセルドルフで生まれて3年間生活しました。その後、フランスの南西部のバイヨンヌというところに2年ほど住みました。次に、アメリカのニュージャージー州に移住して、現地の小学校に4年ほど通いました。そして、初めて日本に引越しをして、横浜で1年間公立の小学校に通いました。最後は、中国の上海に移って7年半、上海のインターナショナルスクールとアメリカンスクールに通いました。
ドイツとフランスにいたときは、すごく小さかったので、あまり覚えていませんが、アメリカが毎日楽しかった記憶は残っています。
英語が話せない中で、アメリカのニュージャージーの小学校に入った時、どうやって英語を身につけましたか?
アメリカの英語の授業は、まずESLに入って、マンツーマンで英会話や本の読み方を教わりました。いつの間にか、他のアメリカ人の生徒たちと同じ授業を受ける事ができるようになりました。ひたすら本を読む毎日で、ABCから始めて、本を読むことをどんどん好きになりました。読書が英語習得の土台になっていると思います。
その後、日本に行くことになります。
※前列左から4番目が柴田さん
日本の学校の初日がテストって、大変でしたね!(笑)
私が日本の学校に初めて行った日が、なんと試験だったんです。社会の試験でした。(笑)小学校4年生の時でしたが、いきなりテストで、しかも社会でしたから全くわからず、前に座っていた女の子の肩をトントンと叩いて「助けて」って言ったのを今でも覚えています。(笑)
テストのコンセプトが全くアメリカの小学校と異なっていて、みんなが真面目にカリカリ、カリカリ書いていることにはじめは馴染めませんでした。
中国の上海に行ってからも、カルチャーショックの連続でした。最初に入ったインターナショナルスクールは中国語がメインだったので、英語も日本語も全く通じなくて、「どうすればいいの!」って感じでした。日常生活でも青信号なのに車がきたり、タクシードライバーに自宅の住所を伝えても通じなかったり、最初は中国の生活に馴染めなかったです。最終的には、合計7年間中国語を勉強したので、今では中国語も話せるようになりました。
柴田さんがゼロから英語を身につけた方法とは?
小学生の時にゼロから英語の勉強が始まりました。勉強法はシンプルで、ひたすら洋書を読んで、わからない単語を覚えていきました。読書のペースは毎日7冊くらいです。
小学校の授業が終わってから、隣の図書館に直行して、母が迎えにくるまで3時間ほど読んでいましたね。友達と外で遊ぶよりは、本を読んでいて、本が友達みたいな感じになってましたね。
読んでいたのは、マジックツリーハウス、マジックスクールバス、ジュニー B. ジョーンズ、グースバンプスといったシリーズ系を読んでいました。
わからない単語があったら、白紙にその単語と本のページ数を書いて辞書で調べて意味を読み直す。これは大学生の今でも続けている習慣です。
中国から帰国後、国際基督教大学(ICU)に進学されていますが、なぜICUを選んだのですか?
さまざまな大学のキャンパスツアーをした中で、ICUのキャンパスが本当に美しくて、良い意味で上海の生活とのギャップが大きかったことが一番の理由です。自然に囲まれて、寮もあり、「ここだ!」と思いました。
自分は外国人なのか、日本人なのか、アイデンティティに悩んだことはありますか?
アメリカンスクールが長かったので、昔はアメリカ人になりたかったっていう気持ちが少しありましたが、今は全くなくて、日本人だと捉えています。それは日本に帰ってきて、日本人らしさっていうのが出てきたからだと思います。
日本に住んでみて、日本の素晴らしさを実感しています。
例えば、旅行から成田空港に着くとすごく安心するんです。安全で、みんな優しくて、環境も綺麗ですよね。お店で何にも買わなくても、店員さんが優しくしてくれて丁寧に話してくれます。
柴田さんおすすめの洋書ベスト4は?
初心者向けの絵本なら、
「Chicka Chicka Boom Boom」
すごくかわいい絵本で、リズムも良いのでおすすめです。
「Where the Wild Things Are」、
ストーリー性豊かで素敵なイラストが満載です。映画化もされています。
「Geronimo Stilton」
ポイントとなる単語が手書きイラスト文字になっています。単語の意味に合わせて、「COLD」ならブルーで文字に雪がかぶっていたり、「TREMBLE」なら文字がブルブルふるえていたり、とても面白いです。シリーズなので多読におすすめです。
「A Series of Unfortunate Events」
中級者ならこの本がおすすめです。日本語でいうと「世にも不幸な出来事」です。こちらもシリーズです。映画化もされています。