頌栄女子学院中学校高等学校-国際的なコミュニケーション能力を育む

頌栄女子学院中学校高等学校-国際的なコミュニケーション能力を育む

日本トップクラスの帰国生の多さを誇る頌栄(しょうえい)女子学院中学校・高等学校。充実した海外研修やイングリッシュ・ライブラリーといった環境の中もさることながら、帰国生と一般生が互いに刺激し合って成長するクラス編成など、単に英語力を向上させるだけでなく、生徒1人1人の異なる学習到達度に合わせたフォローが充実しています。
今回は、その頌栄女子学院中学校高等学校の特徴について解説していきます。

学校の概要

頌栄(しょうえい)女子学院中学校・高等学校は、東京都港区白金台にあるキリスト教系の女子中高一貫校です。1884年に前身となる頌栄学校が設立され、地下鉄都営浅草線高輪台駅から徒歩1分というアクセスの良い立地にありながら、敷地には伝統的な中庭や自然を残し、落ち着いた環境を備えています。国際的な人材の育成に力を注いでいる同校では、在校生の約20%を帰国生が占め、帰国生と一般生が互いに刺激し合ってコミュニケーション能力を高める効果を生んでいます。中学入試の募集人数は、全2回の入試それぞれ100名ずつの計200名です。なお、高校時からの入学は受け付けていません。

基本情報

学校属性:私立 中学校・普通科高校
校訓:賛美・奉仕
教育体制:中高一貫校(併設型)
生徒数:中学校 1年:229名 2年235名 3年218名(2019年5月時点)
高等学校 1年:225名 2年:207名 3年:216名(2019年5月時点)
共学/別学:別学
学期:前・後期2期制
学費:1,042,700円(中学初年度)1,039,770円(高校初年度)
帰国子女の受入:有
国内大学進学実績:慶應義塾大学、早稲田大学、明治大学など(2019年度)
海外大学進学実績:Winchester Shoei College(2019年度)

頌栄女子学院中学校高等学校の特徴

帰国生と一般生が互いに刺激し合って成長するクラス編成

在校生の20%以上を帰国生で占める同校では、中学1年から高校1年までの間の1学年5クラスのうち3クラスが帰国生と一般生の混合クラスとなっています。年度ごとのクラス替えにより、在学中に全ての生徒が混合クラスを経験します。日常の英語を交えた学校生活を通じて、一般生の英語への関心が高められるほか、互いに異なる環境で育った同級生の価値観に触れることで、帰国生と一般性の双方が他者を尊重しあう国際的なコミュニケーション能力を養うことができます。高校2・3年では、生徒の習熟度別にクラスを7つに分け、1人1人の到達度に応じた指導を実施しています。

少人数制で週6回行われる充実した英語教育

高校1年までの英語の授業はホームルームクラスを2つに分けた少人数制クラスで行われ、混合クラスでは帰国生と一般生に分かれています。そのため、英語学習の経験が浅い一般生の1年生は、単語や文法などの英語の基礎から学ぶことができます。また、週4回の通常の英語科目に加えて総合的学習の時間2回も英会話教育に充てられているので、英語の授業は実質週6回あります。また、中学1年次を除いてネイティブスピーカーの教師によるOral授業も行われるため、非常に英語教育が充実しています。

英検取得についても、一般生でも中学3年次には151人もの生徒が準2級以上を取得し、同校における英語教育のレベルの高さが伺えます。

大学入試にも対応できるカリキュラム

中高一貫校である同校では、中学校から英語以外にも国語や数学といった科目でより発展的な学習を取り入れ、特に数学の授業時間は標準よりも多く設けています。
先取り学習を目指すこと以上に各教科の基礎力を高めることが重視されているため、高校3年では年4回、それ以下の学年では年3回の学力テストがあります。さらに、追試や英単語、漢字の小テストなどを頻繁に行い、帰国生、一般生を問わず生徒1人1人の異なる学習到達度に合わせたフォローが充実しています。

同校が力を入れている英語の授業は、高校2・3年では帰国生と一般生とで分けるのではなく、生徒の習熟度により1学年を7つのクラスに分けて大学受験に備えます。入学時には英語初学者だった一般生も、高校2年の時期までに英語力を大きく伸ばして両者の差はほとんど無くなり、トップのクラスでは一般生が帰国生に混ざることもあるようです。この習熟度別編成のクラス変更は、年度中でも適宜行われています

カリキュラムは高校2年からはコース制が採用されて文科コースと理科コースに、3年次にはさらに理科コースが二つに分けられるほか、コース別の授業に加えて主要科目を中心とした受験講習があり、希望する進路に応じて自由に選択することができます。生徒の自主性を重んじる同校では、高校3年の夏季休暇には生徒の希望を聞いて講習の中身を決めることで、生徒の意欲をより高める仕組みになっています。

2019年度卒業生の50%が国公立大・早慶上智に進学し、4年生大学へと進学した生徒の進学先内訳は64.1%が人文・社会科学系、21.5%が自然科学・医療系です。また、少数ではありますが系列校のWinchester Shoei Collegeへと海外進学した生徒もいます。

図書館設置のイングリッシュ・ライブラリーで洋書に親しむ

図書館には2,000冊以上の洋書を集めた「English Library」が設置されています。同校では中学1年生から洋書を読むことを推奨していて、蔵書には一般性向けの簡単なものから帰国生、上級生向けの高度なものまで揃っています。

また、「リーディングレコード」という読んだ本のタイトルや感想を記録する取り組みも行い、年間で最も多くの洋書を読んだ生徒を「年間多読賞」として表彰するなど、生徒たちが高いモチベーション持って洋書に親しみ、英語力を伸ばせる環境が整っています。

国内外での語学研修で英語と異文化を学ぶ

長期休暇中には希望者向けに語学研修が設けられています。中学校では軽井沢で行う英会話研修と、3年次にカナダに2週間ホームステイして行われる語学研修、高校ではイギリスにあるウィンチェスター頌栄カレッジで15日間の語学研修が実施されます。

特にカナダとイギリスでの語学研修では、ネイティブスピーカーの生きた英語を学べるだけではなく、さまざまなアクティヴィティや文化遺産などの見学を通じて、各国の学生との交流や、歴史、文化への理解を深めることができます。

まとめ

本校では、日本トップクラスの帰国生の多さと、海外研修やイングリッシュ・ライブラリーの充実といった環境の中で、生徒たちは単に英語力を向上させるだけでなく、自分と異なる文化や考えを持つ相手を尊重することや、時には自分の意見をしっかりと主張し、適切に表現するコミュニケーション能力を身に着けることができます。

また、同校の繰り返し実施される試験と、試験結果や希望に応じて各生徒に提供される柔軟な指導により、帰国生と一般生にとってそれぞれ異なる課題を乗り越えて成長するチャンスが豊富に与えられます。こうした学校生活を通じて、生徒たちは自身の帰属意識やあり方について向き合い、未来のありたい姿を見つけて努力していく自主性を学ぶことができます。