品川女子学院-「起業マインド」を持つ女性リーダーを育成 | バイリンガルへの道

品川女子学院-「起業マインド」を持つ女性リーダーを育成

「起業マインド」を持つ女性リーダーを育成、品川女子学院。

 

<学校の概要>

品川女子学院は東京都品川区にあり、北品川駅から徒歩2分の場所である。1925年に創立され、中高一貫教育を行っていて、高校入試は実施していない。 週6日制で、土曜日は4時間の授業がある。
中学入試では、実用技能英語検定3級以上を取得している受験生に、級に応じた点数が加点される。帰国生入試は行っていないが、帰国生は加点される。中学の出席日数が不足していなければ原則として高校に進学でき、成績不振の生徒には補習とテストを行う。

<基本情報>

★スーパーグローバルハイスクール(SGH)
★SGH研究構想名:学校と社会が連携し、「起業マインド」を持つ女性リーダーを育成する研究

学校属性:私立・普通科高校
校訓:明秀端雅、志願無倦
系列校:
教育体制:中高一貫校
生徒数:約627名
共学/別学:別学
学期:3学期制
学費:103万5210円(初年度、2014年度)
学生/教員比:12/1
帰国子女の受入:有
国内大学進学実績:明治大学、法政大学、立教大学、早稲田大学、中央大学(2015年)

<学校の特徴>

現役で、早慶上理やGMARCHに多数合格している

2015年卒業生195人の合格数は、国公立大学17、早稲田大学30、慶応義塾大学14、上智大学31、東京理科大学17、青山学院大学43、法政大学31、明治大学73、立教大学34、学習院大学16、中央大学19などで、184人が4年生大学に進学した。
進学した学部は、文学・教養系19.0%、生物・理工系17.4%、外国語・国際系13.0%、経済・経営・商学系13.0%、社会・情報系10.3%、医療・獣医系9.8%、法律・政治系8.2%、栄養・家政・福祉系4.9%、教育系3.8%、芸術・体育系1.6%であった。

英語は少人数の習熟度別授業を行っている

中学の英語は検定外教科書を使っていて、Z会出版の「NEW TREASURE ENGLISH SERIES」で学習し、演習はオリジナル問題集で行う。数学も、検定外教科書を使い、啓林館と河合塾が共同開発した「システム数学」で学習する。
中学2年~高校2年の英語は3段階のレベル別授業を行い、高校2年生の英語標準クラスも習熟度別の少人数授業である。小テストや宿題がよく実施され、家庭学習は、中学1年生で平日2時間(英語と数学が1時間ずつ)である。
高校は5教科の大学入試に対応するカリキュラムである。

SGHとして、国内外の大会への参加を積極的に進める

同校は、2014年にスーパーグローバルハイスクールに指定され、英語コミュニケーション力や英語プレゼン力をつけることも目指す。
課題研究は新しいソーシャルビジネスを生み出す起業マインドについて研究し、課題研究に関して大学教員及び学生等の外部人材が参画した延べ回数は100を2018年の目標としている。2年生の課題研究は家庭科の時間に全員が行い、発表は情報コミュニケーション技術(ICT)を用いてオーストラリアのコルベ・カレッジと共同で実施するため、英語プレゼンテーションも行う。
課題研究以外については、英語で行われる授業を増やし、留学生の増加を図る。
そして、ICT利用環境を整備し、タブレットを生徒1人に1台与える。また、留学生を交えた授業を英語と国語の時間に実施して、比較文化のプレゼンを行う。グローバルな社会又はビジネス課題に関する公益性の高い国内外の大会における参加者数は600人(高校の全生徒)とすることを、2018年度の目標としている。

英語のスピーチコンテストを行い、姉妹校へ長期留学できる

英語教育のなかで、英語を使う行事を実施している。たとえば、中学ではネイティブスピーカーに対して浅草の観光案内をし、3年生の修学旅行は、全員がニュージーランドの学校に通ってホームステイをする。修学旅行は8日間または3週間だが、9割の生徒が3週間を選択している。
高校では、ロンドン、オーストラリアのブリスベン、ニュージーランドのオークランドとクライストチャーチにある姉妹校に1年間または3ヶ月留学できる機会があり、10~20名の生徒が参加している。寮やホームステイで過ごしながら学校に通い、取得した単位は同校で認められるため、同級生と同様に進級できる。渡航費を除く費用は、イギリス170万円または540万円、オーストラリア40万円または400万円、ニュージーランド68万円~または240万円~である。
他に英語に関する行事としては、秋に英語スピーチコンテストが開催されている。

早稲田大学や企業と連携したプログラムがある

早稲田大学の教員の授業を受け、商学部、文学部、工学部、人間科学部など学部は様々である。会計、ものづくり体験講座などを受講している。
他に、企業活動や起業に関するプログラムが盛んであり、企業協力による総合学習、ソーシャル・ビジネス・アイディア・プレゼンテーションの開催、文化祭の起業体験プログラムなどを行っている。企業協力による総合学習の例としては、キューピーとのコラボレーションで、食品会社のマーケティングについて学び、商品開発して2015年に発売となりCMも作成した。

まとめ

英語の授業に力を入れている。英語を使う行事があり、姉妹校への留学の機会がある。同校の英語教育は、TOEFL Mail Magazine Vol.62(2007年11月)で取り上げられている。
難関大学への進学が望める合格実績である。また、企業との交流が盛んであり、SGHのプログラムでもそれを生かしている。同校は、女性のライフワークバランスを実現できるよう、専門性が高い職業につくための基礎となるプロジェクトを実施していて、英語もその一つである。

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