海外2カ国に住んだ5年間の経験から学んだこととは? 慶應大 竹内さん


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竹内さんの海外歴と学校歴

4~11歳 日本 幼稚園・小学校
11~14歳 メキシコシティ (イギリス式インターナショナルスクール)
14~18歳 日本の中高一貫校
18〜23歳 慶應義塾大学 経済学部
20~23歳 慶應義塾大学 経済学部・パリ政治学院 ダブルディグリープログラム第1期
23歳 慶應義塾大学 経済学部卒業・パリ政治学院 社会科学部卒業
24歳 LSE(London School of Economics and Political Science)

 

英語の所持資格

TOEFL iBT110 英検1級

 

単語の羅列では現地で通じなかった英語

-メキシコに移住したときに苦労したことはありますか?

メキシコへ初めて行った時は、ABCが書ける程度の英語力だったのでほとんどわからない状態で大変苦労しました。学年に日本人が私一人だったので、最初の何ヶ月かは意思疎通もままなりませんでした。英語で「トイレに行きたい」と“I don’t know.”だけきちんと覚えて行きましたが、当初はひたすら覚えた英単語を羅列して会話をしようとしていた記憶があります。また、ディスカッションなどでも初めは自分の思っていることをアウトプットすることができませんでした。単語を羅列するだけだと思っていることが伝わらず、自分では伝わっていると思っていたことも実際は先生に伝わっていませんでした。その頃は人に伝えることの難しさを感じていました。

 

歴史は暗記ものではなく、その背景まで学ぶもの

-メキシコでの授業はどのような特徴がありましたか?

イギリス系のインターナショナルスクールに通っていたのですが、学校の授業は、ただ覚えるというよりも背景も含めた授業が多かったです。イギリス系の学校だったので、特にイギリスの歴史や、ヨーロッパの事について学ぶ事が多く、例えば歴史の授業であっても、人物名を穴埋めするような試験ではなく、なぜその歴史的事象が起こったのかを考えさせる問題が多くありました。また、毎日1時間程スペイン語の授業もあり、そこでもメキシコをはじめラテンの文化について学べたのは語学を学ぶだけではなく、住んでいる場所について学べて良かったです。その点では、日本の歴史教育とは全く違うと思いました。

 

英語で学ぶスペイン語は学びやすかった

-他の言語を習得する際英語が役立ったことはありましたか?

英語を学んでからスペイン語を学んだので、単語が似ていたり、発音が違ってもつづりが似ていたりと共通点が多く、スペイン語の習得に英語が役に立ちました。英語以外の外国語を学ぶ際には英語を習得していることで学びやすいと思います。

 

学校の課題をひたすらこなし、書くことで英語を身につけた

-竹内先生の英語力を飛躍的に向上させた勉強法とは?

英語を習得するのに役に立ったのは、歴史の授業などの課題でした。歴史の授業では、「なぜフランス革命は起きたのか」など題材について教科書を読み、生徒や先生とディスカッションしたあとで、家で宿題としてまとめをしていました。そのような学校の課題が多く出たので、ひたすら書き、ネイティブの人に添削してもらい、それをまた書き直す作業を沢山していました。何度も繰り返し書き直しているうちに言い回しや単語はもちろん、文章の書き方を身につけました。

 

スポーツと音楽がコミュニケーションツールになった

-勉強以外に英語力を向上させたことはありますか?

最初は英語が全くできなかったので友達と一緒にスポーツをしたり、遊んだりしている中で自然に耳を英語に慣れさせようとしていました。どうやって声をかけて良いかわからなかったので、家でどう話すか“Can I play with you?”など調べてから声をかけました。日本で小さい時からサッカーをやっていたので、他の子よりも上手だったのが功を奏して人気者になり、友達が増え、英語も上達しました。また、英語で音楽を聴いたり、映画を見たり、楽しみながら英語を学ぶことができました。スポーツや音楽は、会話が出来なくても友達が出来やすいのでオススメです。

 

英語力低下の危機感から積極的に読書などで英語に触れた

-日本に帰国後、英語力維持の方法は?

帰国子女クラスがある学校に入学しましたが、身につけた英語力を無駄にしてしまうという危機感を感じていました。そこで意識的に洋書を読み、英語のニュースや音楽を聴くようにしていました。日本に帰国した際は、大学受験に集中するため中高一貫の進学に力を入れているところに編入したく、この学校にしました。実際は英語の授業も少なくはありましたが、日本での英語の授業で、熟語、言い回しは身につけることが出来ました。

それでも受験英語しか学ばなかったので、英語を使う量も少なくなり、意識的に通学時間を利用して英語に触れていました。自分が楽しめる本を選び、楽しみながら読むようにしていました。加えて、学校の英語の授業で使っていたTarget等の単語集や熟語集も覚えるようにしていて、自分で積極的に英語の維持を図りました。

 

先を見据えて選んだ大学へ進学

-今の大学を選んだ理由は?

大学在学中に留学をしたいと思っていたため、慶応大学を選びました。高校の時に大学のオープンキャンパスに行き、在校生に一番楽しかったことの話を聴いた際に留学をあげていました。その時に日本と海外の両方の生活ができたことが良かったと聞き、留学に憧れを持ちました。そのため、留学プログラムが充実していたこの大学にしました。

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大学の仲間と苗場でスキー(後列一番右が竹内さん)

 

フランスに2年過ごすことで見えてきた勉強以外のもの

-フランスへなぜ留学を決めたのですか?

基本的に交換留学の期間は1年しかなく、先輩から1年の留学だと現地に滞在するのは実質9ヶ月しかなく、あっという間に終わってしまい、色々やる時間もなかったと聞いていました。新たなプログラムで2年の留学期間のものがあると聞き、応募しました。初めは英語圏(アメリカ)への留学を考えていましたが、ちょうど私が在学していた時にこのプログラムが始まり、将来どこでも働けるようになりたかったので、英語のほかに世界で広く使われているフランス語を習得でき、フランスの学位をとれることがメリットになると感じ、フランスへの留学を決めました。

このプログラムで慶應大学とパリ政治学院両方の学位が取れ、両方の学校で2年間ずつ学ぶことができたのは最大の魅力でした。特に2年間という期間はよかったです。実際1年目は慣れることに苦労し、2年目で勉強のペースがつかめ、色々な文化も知ることができました。

 

英語でも難しいものをフランス語で受け、苦労した

-フランスで苦労したことは何でしたか?

フランスで苦労したことは、英語で理解するのも難しいことをフランス語で学ばなければならなかったことです。初めは英語の授業がほとんどでしたが、留学が終わるころには6割が英語、4割がフランス語での授業でした。授業は政治学、社会学や法学等、哲学的な授業が多かったため、フランス語で授業を受けるのはとても難しかったです。

 

フランスの授業では日本とは求める文章が違った

-フランスの授業で難しかった点は?

フランスの教育では論理的に書くことに重点を置いています。決まった型があり、それに沿って論理を組み立てていく方式で、これは授業中にプレゼンテーションをする際にも求められました。日本の簡潔に文章を書く教育に慣れていた私にはとても難しく感じられました。

また、リーディングの宿題が多く、まだサマリー(要約)に慣れていなかったので苦労しました。授業によって違いますが、政治の授業では古典の本の一部10ページほどを1ページに要約させられました。その後徐々にサマリーだけでなく、そのまとめたものについても自分の意見を入れる宿題に変わっていきました。最初はぼろぼろでしたが、課題を提出したら教師からフィードバックをもらい、コツを聞いてやり方を学んでいきました。

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パリ政治学院バスケ部の写真(前列一番左が竹内さん)

 

英語圏に住みながら都市政策を学びたいとロンドンの大学院へ進学を決意

-なぜロンドンの大学院へ進学することに決めたのですか?

勉強していく中でフランスでの経験などからより都市政策を学びたいと思っていました。この大学は都市政策をふくむ社会科学に特化した有名な学校で、将来の夢のためにはいいと思いました。また今まで英語圏に住んだことがなかったので、イギリスに住んでみたいと思いこの大学院を選びました。

 

バイリンガルでよかったと思えた瞬間とは?

海外に一人で行くのも怖くなくなりましたし、友達も増えました。また、英語ができると他の言語も理解しやすくなるので、他の国の文化にも親しみやすくなりました。

   
 

将来は自分が経験してきたものを役立てたい

-将来の夢は何ですか?

国際機関などで、都市開発や地域復興政策に関わりたいです。少しでも皆が良い環境で住めるような政策づくりなどに関わっていきたいと考えています。大学1年の時に留学の志望理由を考えた際に自分の過去を振り返り、メキシコシティでは、大きな都市であるにも関わらず、格差が酷く、ストリートチルドレンがいて衝撃を感じていました。日本・フランスなど都市の政策が進んでいる国に住み、経済発展がどのように進んだかを学んでいる自分の知識を将来は役立てたいと思っています。

 

海外に出れば自分が日本代表

-竹内先生のアイデンティティは?

私のアイデンティティは日本人です。海外に出てからより強く意識するようになりました。海外では、その場において私が日本人代表みたいな扱いになり、日本の文化等について聞かれる事が多かったにも関わらず、意外に知らない事も多かったから特に意識し始めました。日本の文化をもっと知っておく事とそれを表現できる語学力の必要性を痛感しました。

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パリ政治学院サッカー部での写真(前列左から4番目が竹内さん)

 

子どもの英語学習におすすめの洋書1冊

Matilda, Roald Dahl
超能力を使える少女の話なのですが、簡単な英語で書かれていて、ワクワクできます。映画化もされていて、実際自分も英語の授業で映画を見たのでより身近に感じました。映画を見てストーリーが分かったうえで読むとストーリーが入ってきやすかったです。

 

なりたい姿になるために勉強すると楽しい

-最後に、現在英語を学んでいる方へメッセージをお願いします。

英語を身につけると確実に世界は広がると思います!
単語や熟語を単に覚えるだけよりも、キャタルでのレッスンのように本を読みながらだとか、英語を楽しみつつ、自然と英語力を身につけられているのがベストだと思います。自分も計画的にやってきたわけではありません。好きなこと、ワクワクすることを目標にして、それを実現するにはどうすれば良いかを考えているとうちにと勉強も苦ではなく目標に向かっていけました。
面白い映画や音楽も沢山あるので、積極的に触れるようにしてみると良いかもしれません。頑張ってください!


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