横浜市立南高等学校・附属中学校-大学や企業と提携し、海外研修などのプログラムが充実 | バイリンガルへの道

横浜市立南高等学校・附属中学校-大学や企業と提携し、海外研修などのプログラムが充実

大学や企業と提携し、海外研修などのプログラムが充実、横浜市立南高等学校・附属中学校

<学校の概要>

横浜市立南高等学校・附属中学校(以下、同校という)は横浜市港南区東永谷にあり、上永谷駅から徒歩15分の所である。セミナーハウスやプラネタリウムなど、施設が充実している。
高等学校は1954年に誕生し、2015年から高校入試で1クラスを募集している。附属中学校開校は2012年に開校した。

<基本情報>

公立・普通科中学・高等学校
スーパーグローバルハイスクール(SGH)
SGH研究構想名:国際都市横浜発 次世代ビジネスリーダーの育成
中高一貫教育:併設型
共学/別学:共学
学期:2学期制
国内大学進学実績:法政大学、明治大学、日本大学、神奈川大学、中央大学、青山学院大学、明治学院大学など(2015年)

高校が、2015年にスーパーグローバルハイスクールに指定された

同校が目指す学校像の一つは、国際社会で活躍するリーダーの育成であり、育てたい生徒像の一つは、高い志を持ち、国際社会の発展に貢献する生徒である。高校は、2015年にスーパーグローバルハイスクールに指定され、構想名は「国際都市横浜発 次世代ビジネスリーダーの育成」である。
横浜市立大学国際総合科学部、国際教養大学、立命館アジア太平洋大学、立教大学、テンプル大学と提携し、協力企業・連携機関は、日本IBM、岡村製作所、イオン、国際協力機構横浜センターである。海外研修、海外企業でのインターンシップ、海外大学への進学支援などが計画されている。

見学や研修などのフィールドワークを実施している

2015年度の活動として、国境なき医師団や横浜市立大学の先生による講演会を開催し、10月に立命館アジア太平洋大学を訪問する。
7月28日~31日に実施したTRY&ACT国内研修は必修講座で、JALの飛行機格納庫見学、岡村製作所のグローバルビジネス研修、海洋研究開発機構の横須賀本部見学、宇宙航空研究開発機構の筑波宇宙センターでの宇宙飛行士研修、マリンシャトル港湾施設見学、Yudoアプリ作成研修、日本マイクロソフト本社見学、外務省外交官との座談会、富士通net communityでのイノベーション研修、京急金沢車検区見学から選んで参加した。
他に、1年生は、8名がシンガポールで海外イマージョン研修を行い、5人が立命館アジア太平洋大学でイマ―ジョン研修を受けた。シンガポールでは、1週間のフィールドワークを行い、JETRO、リトルインディア地区、モスク、セントーサ島などを訪問し、富士通データセンター、スイス銀行を訪問し、YMCAの宿舎で過ごした。それから、英語でプレゼンテーションをしてワールドスクエアのスタッフに英語で講評を受けた。

高校で夏期講習やサテライト講座を開講している

7月と8月に夏期講習を実施し、高校1年生全員と高校2・3年生が参加する。また、7~8月と3月に高校2・3年生を対象とするサテライト講座が開講される。
高校3年生に対しては、9~10月にセンター対策トレーニングを行い、9月に面接指導をする。高校1年生は駿台全国模試やプレステージ模試を受験し、高校2・3年生が河合塾模試を受験する。
夏期講習は、高校1・2年生を合わせて60講座が開講された。高校1年生の夏期講習は、夏休みを5期に分けたうちの1期と5期が必須参加で、1~4組は選択した講座を受講し、5組は英数国の講座を受講する。
高校1年生の4月や12月に進路ガイダンスを行い、5~6月に職業・職種についての学習を行う。高校1~3年生を対象として、それぞれ別の時期に、高大連携の出張講義を開講するほか、高校2・3年生は社会人による講演を聴く。
選択課目については、高校1・2年生の10月に説明を行い、11月に選択科目を決定する。指定校は、高校3年の8月に発表される。保護者に対しては、高校の各学年で、三者面談と進路説明会を行っている。

中学3年生全員がカナダ研修旅行に参加する

英語の補習や英語リスニングマラソンを行い、全15時間の英語集中講座は全員が3年間受講する。家庭学習の目安は、授業がある日は90分、授業がない日は180分である。
他に、2年生を対象とするイングリッシュキャンプを実施している。中学3年生は卒業レポートを作成し、全員が4泊6日のカナダ研修旅行に行く。カナダ研修旅行の行き先はバンクーバーで、ホームステイをしながら学校や自然の中で過ごす。この前々月に4日間の英語集中研修を実施して、ネイティブスピーカー教員とディスカッションをする。また、EGG(総合的な学習の時間)に力を入れていて、コミュニケーションスキルを身につけながら課題解決をするほか、各分野の専門家を招いて講義を受けたり、ゼミ形式で学習をしたりする。
5教科7~8科目のセンター試験に対応する教育課程を重視し、国公立大学への進学者が80人以上に達することを目標としている。

法政大学と明治大学に多数合格している

2015年の私立大学合格数は、法政大学53、明治大学52、日本大学48、神奈川大学42、中央大学26、青山学院大学24、明治学院大学24、東京都市大学20、東海大学20、東京理科大学15、早稲田大学14、上智大学7、慶応義塾大学5人などである。
国公立大学の合格数は、横浜国立大学5、横浜市立大学5、筑波大学2、防衛大学校2などである。なお、2015年の卒業生は195人であった。

まとめ

横浜市内の公立高校では初の中高一貫校であり、新しい取り組みである。高校は、2012年度から進学指導重点校に指定され、多数の生徒がG-MARCHに合格している。
また、高校は2015年にスーパーグローバルハイスクールに指定され、色々な大学や企業と提携し、海外研修などのプログラムが充実している。中学でも、全員参加の海外旅行がある。