小学6年で英検1級、さらに国連英検特A級に合格した慶應大学の飯沼さんに学ぶ英語上達法とは? | バイリンガルへの道

小学6年で英検1級、さらに国連英検特A級に合格した慶應大学の飯沼さんに学ぶ英語上達法とは?

小学6年で英検1級、さらに国連英検特A級に合格した慶應大学の飯沼さんに学ぶ英語上達法とは?

飯沼さんの海外歴と学校歴

0歳〜1歳半 日本 愛知県
1歳半〜8歳 ニューヨーク州ポートワシントン John Philip Sousa Elementary School
8歳〜12歳 カリフォルニア州サンフランシスコ Foster City Elementary
12歳〜18歳 日本 慶應義塾湘南藤沢 中等部・高等部
18歳〜現在 日本 慶應義塾大学 法学部法律学科

英語の所持資格

英検1級・国連英検特A級・TOEFL 113点(満点:120点)・TOEIC 990点(満点)

小学6年で英検1級合格はすごいですね!

英検1級の単語は、全部覚えるのが不可能だと言われるくらい難しかったのですが、文脈から意味を推測することによって、解答していったのを覚えています。このような「文脈から推測する力」は、本を読むことで養うことができました。当時、同学年で7、8人の合格者がいたのですが、英検1級に受かった人たちは、共通して本が大好きな人たちで、図書館で借りたり、親に買ってもらって読んでいる子ばかりでした。

国連英検特A級とはどんな試験ですか?

国連英検は、通常の英検とは異なり、試験のトピックも国連の活動に沿って、世界平和、地球環境、世界政治、世界経済、人権、食品、医療等の世界情勢・国際時事問題を広く取り扱っているので、今まさに地球上で問われている問題を認識し、自分の考えや解決策を論理的に伝達する表現力が求められます。

単なる語学力の判定にとどまらず、総合的な国際コミュニケーションスキルが問われる検定試験です。例えば、「この国連機関は何をやっているところか?」とか「この国連機関にはどの国が入っているか?」といった国連に関する出題があります。

高校2年で特A級の面接に行った時に、グルジアの紛争について聞かれたんですね。グルジアは、英語でジョージアと発音するので、私はアメリカのジョージア州だと勘違いして、「えっ、アメリカでそんな事が起きているんですか?」と思わず聞いてしまったんです。その時は落ちてしまったのですが、それ以来、海外のニュースも細かく見るようになりました。結果的に、2回目の面接で無事に合格することができました。

一番左が飯沼さん

一番左が飯沼さん

日本にいながら、英語力を伸ばす方法

1つは、「本を読むこと」です。本を通じて、単語や言い回しを学べるので、今でも毎日のように英語の本を読んでいます。

もう1つは、「英語の資格」を取ることです。試験合格や高得点を取ることを1つの目標にして英語を勉強していました。そのおかげで、国連英検特A級、英検1級に合格することができましたし、日本にいながら英語力も伸ばすことができたと思います。

日本とアメリカの文化の違い

子どもの頃の印象にはなりますが、アメリカの学校は、お互いに国籍が違う人たちが集まっているので、違いについて違和感を感じたりする人がいなかったですね。基本的に、内面の人間性が評価されていて、お互いにけなしたりすることも全然なかったですね。大人になるにつれて、皮肉でユーモア、面白さを取るという形に変わっていくと思いますが、基本的に、お互いの違いをマイナスに意識することはなかったです。

一方で、日本の小学校・中学校は、結構、違いに敏感だなと思いました。ちょっとでもみんなと違うと、問い詰められるし、違っていることが良くないという価値観があったと思います。決められた型に自分をはめていかなければならないと感じる場面がありましたね。例えば、日本は血液型による性格診断みたいなものがありますよね。アメリカでは、血液型を知らない人も多く、それによって性格が決まるということも信じていないようです。

右から3番目、赤い服を着ているのが飯沼さん

右から3番目、赤い服を着ているのが飯沼さん

飯沼さんの将来の夢は?

人の可能性を広げる仕事をやりたいと思っています。例えば、英語塾キャタルで関わっているオンラインのライティング添削サービスRewritesは、ネイティブの先生が少ない日本の地方の子どもたちでも、アメリカの一流大学の学生から英文の添削指導が受けられます。これは、人の可能性を広げるサービスだと思うんですね。ですので、そういった人の可能性を広げるビジネスをどんどん作っていくことが私の夢です。

子どもの英語学習に役立つオススメの洋書

小学生向けの本

Nate the Great

英語がわからなくても簡単に読めて楽しい。私が本を好きになったきっかけの本です。

中学生向けの本

Magic Tree House

小さい子どもの冒険物語で何十冊もシリーズになっています。科学や歴史についても学べるのでオススメです。

難しいけど面白い本

Conqueror series

ジンギスカンが主役のストーリーもあり、地方の弱小部族から世界を制していく話です。読んでいて、気持ちが熱くなり、「世界に影響を与えるようなことがしたい!」と思わせてくれる本です。

右から2番目が飯沼さん

右から2番目が飯沼さん

英語を学ぶ子どもたちにメッセージ

失敗を恐れず、どんどん英語にチャレンジしてください。自分に読めるかわからなくても、「面白そう!」と思った本を最後まで読んでみるとか、話せるか分からなくても、海外の人に話しかけてみるとか。チャレンジすることで、必ず成長できるし、無理だと思っていたことができるようになっていきます。チャレンジすることでマイナスになることは一切ないので、ぜひ英語にチャレンジしてみてください。