5カ国(香港、シンガポール、バーレーン、日本、フィリピン)で生活してきた慶應SFCの新居さんに聞いた、日本の魅力とは? | バイリンガルへの道

5カ国(香港、シンガポール、バーレーン、日本、フィリピン)で生活してきた慶應SFCの新居さんに聞いた、日本の魅力とは?

5カ国(香港、シンガポール、バーレーン、日本、フィリピン)で生活してきた慶應SFCの新居さんに聞いた、日本の魅力とは?

 

0歳〜3歳 香港
3歳〜10歳 シンガポール イギリス式インターナショナルスクール
10歳〜14歳 バーレーン イギリス式インターナショナルスクール
14歳〜16歳 日本 桐朋女子中学校
16歳〜19歳 フィリピン アメリカ式ハイスクール
19歳〜現在 日本 慶應大学SFC

 

日本と海外の学校教育の違いは?

日本の一般的な教育は「インプット型」で、海外は「アウトプット型」だと思います。日本の授業は、先生が黒板に書いたことをただ単にノートに写してずっと聞いているっていう感じでアウトプットが少なかったと感じました。例えば、フィリピンの高校では、とりあえずアウトプットを中心に授業が構成されていました。プレゼンテーション、エッセー、ディベートなど、生徒が自分の考えを育むことを目的とした授業が多かったですね。

なぜ慶應大学SFCを選ばれたんですか?

私は9月入学ができる大学を探していました。その中で、慶應SFCは私にとってパーフェクトな大学だと思いました。まず SFCでは日本語と英語、両方の授業を受けられることです。大学での主な目標は日本語力を伸ばすことですが、帰国後、英語力の低下を避けたかったので英語が保てる環境がよいと思いました。授業が一般的な日本教育とは異なり、アウトプット型のプレゼンテーション、ディスカッション、エッセーがある小規模なクラスが魅力的でした。

日本の高校にて、右から2番目が新居さん

日本の高校にて、右から2番目が新居さん

英語力を伸ばすために取り組んでいることは?

たくさん本を読むことと、英語を書くときにたくさん類語を使うことです。類語辞典を頻繁に引いて、同じシンプルな単語を使わずに、似たニュアンスを持っている他の表現方法を探すようにしています。あとは、わからない単語は必ず調べて定期的にその単語を覚えているかもチェックしていますね。

バイリンガルになって良かった!と感じた体験は?

2015年の春休みに一ヶ月間、タイのチェンマイでタイマッサージの教師免許を取りに行きました。その学校が、日本語コースと英語コースに分かれていて、私は英語コースに入れたからこそ、日本人以外のいろんな国や文化の人たちと自由に交流ができて、英語が話せることによる出会いの広がりの大きさを感じました。それと外国の友達が日本にきた時に、私が英語を話せるからこそ日本を案内できるんだなって感じた体験もありますね。

シンガポールにて、右から2番目が新居さん

シンガポールにて、右から2番目が新居さん

新居さんの将来の夢は?

職業はさまざまな選択肢を考えていますが、ライフスタイルとしてはいろんな国に住んでみたいなと思います。幼い頃から、香港、シンガポール、バーレーン、日本、フィリピンなどさまざまな国で暮らしてきたので1つの国にずっと住むのではなく、いろんな国で生活してみたいですね。

次の言語を身につけるとしたら、何をどうやって身につけますか?

スペイン語かアラビア語ですね。スペイン語は南アメリカにすごく行きたいなと思っていて、英語がそこまで伝わらないって聞いているので勉強したいです。
アラビア語は、以前暮らしていたバーレーンで使われている言語だったのでアラビア語も勉強したいと思っています。まずは土台づくりが必要なので、文法の構成を理解して、語彙を増やして、あとはたくさん話すことが上達の近道だと思っています。その言語が話せる人と話していくのが身につけやすいと思っています。

フィリピンにて、左から2番目が新居さん

フィリピンにて、左から2番目が新居さん

子どもの英語学習に役立つオススメの洋書

Dr. Seussの『Oh, the Places You’ll Go!』

詩の絵本で、全体の流れが良い本ですね。Dr. Seussの他の作品は韻を踏む単語がたくさん出てきて、覚えやすいです。

Roald Dahlの『Matilda』 と『The Witches』


子供視点で書かれていて、子供に力を与える本ですね。ストーリーが子供対大人みたいな設定になっていて、自分にはもっと力があるってことを感じさせてくれる楽しい本です。

バーレーンにて、右から2番目が新居さん

バーレーンにて、右から2番目が新居さん

様々な国を見てきた新居さんが感じる日本カルチャーの魅力は?

これまで複数の国で生活してきましたが、日本と海外を比較してみると日本人の思いやりの力はすごいと思います。小さい事や、細かい部分も大切にするのが日本の美しいカルチャーの1つだと思います。