
今回は、2014年にノーベル平和賞を受賞したマララ・ユスフザイさんの実話が記された本をご紹介します。
I Am Malala(アイ・アム・マララ)
著者:Malala Yousafzai(マララ・ユスフザイ)氏
“One child, one teacher, one pen, and one book can change the world.”
「一人の子ども、一人の教師、一本のペン、そして一冊の本が世界を変えられる」
この言葉は、2013年にマララさんが国連で演説を披露した際に発した大変有名な言葉であり、本の最後の方にも記されています。この言葉からは、教育によって世界を変えることができるという彼女の力強いメッセージを読み取ることができます。演説が披露された会場では、全員が彼女にスタンディングオベーションを送ったと言われています。
この本の著者であるマララ・ユスフザイさんは、パキスタン出身の女性であり、これまで女性教育の必要性や女性差別を訴える運動を続けてきました。マララさんのことが世界的に知られるようになったきっかけは、2012年に発生した銃撃事件です。
当時、女性教育を支持する活動を活発に行っていたマララさんは、女性教育に対し反対の考えを持つ武装勢力ターリバーンから命を狙われてしまいました。まだ10代であった彼女は、通っていた中学校から帰宅するため、スクールバスに乗っていました。すると突然、複数の男がバスに乗り込んできて、彼女を銃撃したのです。
一命を取りとめたマララさんは、このような目に合ったにもかかわらず、これまで行ってきた活動を止めることなく女性差別を訴え続けました。彼女のこの勇気ある行動が世界中で評価され、2014年にノーベル平和賞が授与されました。
こちらの本には、マララさんの生い立ちや家族、ターリバーンに銃撃された時の話、そしてその後どのようにして現在の活動に至ったかということが全て書かれています。
本に記されている英語はとても美しく、英語学習者にとって参考となる文章をいくつも見つけることができます。

田邊紗耶香

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