英語で広がる進路と世界 ー早稲田政経合格を決定づけた英語の可能性ー | バイリンガルへの道

英語で広がる進路と世界 ー早稲田政経合格を決定づけた英語の可能性ー

英語で広がる進路と世界 ー早稲田政経合格を決定づけた英語の可能性ー

自己紹介
こんにちは!元Catal渋谷校生徒で、現在は早稲田大学政治経済学部に通う2年生の山本栞央です。今回は、なぜ私が早稲田政経に合格できたのかというテーマで経験談を書いていきたいと思います。それではまず初めに、私の受験期の変遷について簡単に説明していきます!
私は、高校2年生の秋まで医学部を目指していました。しかし、ボランティアなどを通じてやりたいことが変わり、一念発起して文系の学部を目指します。そして、3年生の秋にグローバル入試というAO形式の試験で早稲田大学政治経済学部に合格しました!現在は大学では主に日本政治について勉強しています。

早稲田政経(当時)のAO入試の仕組み

早稲田政経にはグローバル入試という名前のAO形式の入試があります。当時出願する際に必要だったものは、英語試験(TOEFL,TOEIC,IELTS…etc)のスコア、活動証明書(高校時代にどのような活動をしたのか)、活動報告書(活動から学んだことはなにか、その活動をどのように生かしたいのか)という3点です!そして、一次試験は小論文で、二次試験は面接という流れでした。私が受験した当時は海外在学経験は問われませんでしたが、現在は海外の高校に在籍経験がないと受けられないようです。
しかし、現在でも英語試験を利用したAO入試は早慶文系学部にいくつか存在します。
以下に、海外在学経験がなくても出願できる入試の出願要綱などをまとめた表を作りました!

出願要綱

学部名 書類選考 筆記審査 面接 英語のスコア
早稲田大学国際教養学部(AO方式) 「中学卒業以降の異文化体験」「中学卒業以降に一番力を入れて取り組んだこと」「英語でのEssay」の3つ 英語でのCritical Writing なし 英検、TOEFL iBT、IELTS
早稲田大学社会科学部(AO方式) 海外活動報告書 なし 英検、TOEFL iBT、IELTS
慶應大学SFC(AO方式) 活動報告書、志望理由・入学後の学習計画・自己アピール なし 任意提出
慶應大学法学部(FIT入試) 志望理由書、自己推薦書 課題有 自己推薦書の中に含められる

出典
https://www.waseda.jp/fire/sils/applicants/admission/
https://www.waseda.jp/fsss/sss/applicants/admission/
https://www.keio.ac.jp/ja/admissions/examinations/ao-sfc/
https://www.keio.ac.jp/ja/admissions/examinations/ao-law/

本当の夢を見つけたきっかけ

サマースクールへの参加

そもそもどうして私が進路変更をしたのかについてお話ししたいと思います。進路変更の契機となったのは、ボランティアへの参加でした。元々、ボランティアのような課外活動に取り組むタイプではなかったのですが、国内のとあるあるサマースクールに参加した経験がきっかけとなり、このような活動を始めるに至りました。そのサマースクールは基本的に英語を使うプログラムだったのですが、Catalに通っていて、英語にそこそこ自信があった私は、思い切って参加を決めます。プログラムを通じて人種も国籍も様々な高校生や大学生と交流していると、課外活動に積極的に取り組んでいる子の話を多く聞きました。そんな人たちと交流するうちに、「私も何か学校の外で人に役立つことをしたい!」と思って、ボランティアをしてみようと思ったのです。実際に参加したのは貧困層の子どもたちに対する教育支援のボランティアなのですが、選んだ理由は、友人から「勉強を教えるのが上手いね」と言われていたからでした。

ボランティア活動を通じて見つけた夢

ボランティア活動をすることで、私は今まで見えてこなかった教育格差を目の当たりにします。例えば、4年制への大学進学を望んでいても経済的な事情で専門学校に行かざるを得ない子や、家庭環境の難しさから自分に自信を持てず、勉強にやる気を持てない子など、難しい事情を抱えて苦しんでいる子どもが多くいました。もし、この子たちが裕福な家庭に生まれていれば、夢を諦めなくても良かったかもしれない、自分に自信を持てていたかもしれない。そのように考えていても、当時の自分にはその子たちに勉強を教え、やる気を持たせてあげること位しかできることはありませんでした。しかし、このような経験は、経済的な格差によって子どもたちの可能性が奪われているという現状をなんとかしなくてはいけない、と考えるきっかけとなりました。そして、教育格差を解決するためにはどうしたらいいだろうと考えた末にたどり着いたのが、政治系の学部への進学です。

高校2年生まで、私は他にやりたいことも見つからないからという曖昧な目標で医学部を目指していました。医学部を目指していた時は、勉強も頑張っていましたがなかなかモチベーションが保てず、受験への熱意はあまりなかったように思います。しかし、英語が話せるというアドバンテージを持っていることで、視野を広げる機会を得て、自分が本当にやりたいことを見つけることができました!そこからは受験勉強に対してもかなり意欲的に取り組むことができていたと感じます。

英語が得意だったから文転が可能だった

ここからは、具体的にどんな風に進路転換をしたのかについてお話ししたいと思います。文系の学部に行きたいという思いは募るものの、高2の秋というと受験生にとっては本格的に勉強が始まってくる時期で、進路転換は相当厳しくなってきます。その上、私はそれまで、数学・物理・化学・英語しか勉強していなかったので、全く触れていない文系分野への志望転換は、親から猛反対を受けました。
そんな中でも、親を説得できた要因として挙げられるのは、やはり英語です。Catalでは、英文を一々和訳して読むのではなくて、英語のままで理解するというやり方でリーディングをしています。そのため私は長い英文でもあまり時間をかけずに読むことができ、英文読解にかなり自信がありました。更に、コツコツ時間をかけて勉強しなくてはいけない英単語も、Catalの勉強法で相当身についていたので、他の受験生よりリードしていた自信があります。実際に模試での成績も常に英語だけは偏差値70を超えていました!(他の科目微妙だったのですが・・・)このように、文理問わず必須科目である英語が自分の強みだったことが、親が高2の秋でも進路変更を許してくれた一因だと思います。

特技がなくてもAOは受けられる

そして、私が合格を掴み取れたAO入試という方式への受験を後押ししたのも、英語がアドバンテージであるという事実でした。ギリギリの時期に進路変更をした私に母親が勧めたのは、AO入試です。当時の私は、AO入試なんて一部の人だけが受けるものというイメージを抱いており、また多くの受験生の方も私と同じようにハードルが高いと感じているでしょう。しかし、AO入試の多くは英語のスコアや英語でのエッセイなどが求められ、英語が強いという事実は合格の可能性を高めてくれます。それを知った私は、英語の強みを生かそう!と、思い切ってAO入試という方式を利用するに至りました。

短期間でも取れたTOEIC890点

前述した通り、私が受験した当時、早稲田政経のグローバル入試では英語の試験のスコアを提出しなければなりませんでした。進路変更や志望校決めが遅かった私は、AOについてもスタートダッシュが遅れてしまっていて、普通なら数回はチャンスがある英語の試験の受験機会が2回ほどしかありませんでした。TOEIC, TOEFL, IELTSなどの試験が対象となっている中、TOEFL iBTを初めに受けてみたのですが、ほとんど対策していない状態で高得点を取ることは難しく、すぐに焦り始めました。そこで思い切ってTOEICにしてみよう!と考え、対策なしで受けてみたところ800点前後のスコアを取ることができたのです!対策全くなしでこの点数が取れたのは、Catalで英語の基礎を作っていたからだと思います。やはり、どんな英語試験でも単語と英文読解は重要な土台になります。それに加えて、普段からCatalでネイティブの先生と会話をし、早い英文を聞きこんでいたことで、聞き取りにも慣れていて、リスニングが多くても難なく問題を解くことができました。このような基礎があった為、最後のチャンスであるTOEIC試験を参考書一周のみで受験したにも関わらず、890点という高得点を出すことができ、無事にそのスコアで合格することができました!

自分の問題意識を志望動機につなげる

次に、提出した活動報告書について説明していきたいと思います。活動報告書とは、高校時代にどのような活動をしたのか、その活動から何を学んだのか、活動をどのように生かしたいかを書く書類です。私は、まず先にあげたボランティアを活動としてあげ、その活動から日本の教育格差の現状について学んだと述べました。そして、教育格差はボランティアのような虱潰し的な支援では解決が難しいため、行政官になることでより広く包括的な政策を作り、格差是正を図ることに生かしたいと書きました。
今の自分の夢は行政官とは少し変わってしまったのですが、志望理由は今の自分のありのままを書き、情熱を伝えることが一番大事なので、その時にやりたい!と思ったことを真摯に書くのが重要だと思います。

大学に入ったあとこそ英語が必要

早稲田に入学後に考えたこと

早稲田大学では、学部と授業にもよりますが、英語の論文を読む経験や、授業で学んだことについてもっと深堀りしたいときに英語の文献を勧められることがあります。そのような時に、Catalで培っていた英語力の基礎がとても役立ちました!また、リーディング、リスニングのみならず、ライティングやスピーキングなどの4技能をCatalで鍛えていた為、英語で開講されている講義も躊躇わずに選択できました。ちなみに私が選択した英語での開講科目は教育格差についての講義です!このように、自分が興味のある分野について言語問わず学べることで、よりいろいろな角度から知識を深めることができます。英語4技能の習得は、大学生活でも様々な面でアドバンテージになっています!

最後に

英語は、文系理系問わず使える科目であることに加え、AO入試など受験方式の幅を広げてくれることにも繋がります。そして、何より英語が話せる、英語が得意というアドバンテージは、受験のみならず様々な場面で生きてきます。私自身、何か強い目的があってCatalに通い始めたわけではないのですが、英語が得意になったことで結果的に自分が本当にやりたいことを見つけ、その夢へと一歩を踏み出せるきっかけができました。将来こんなことをしたいという明確な思いがある人も、まだあまりやりたいことが見つかっていないという人も、英語は身に付けておいて損はありません。英語力を強みにして、夢を叶えていきましょう!