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世界大学ランキング3位! イギリス歴代26人の首相を輩出、900年以上の歴史と伝統を持つオックスフォード大学。


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The University of Oxford(オックスフォード大学)

入学難易度(5段階):★★★★★

 

<大学の概要>

イギリス・オックスフォード大学は、 900年以上の歴史と伝統を持つ英語圏では最古の大学で、世界大学ランキングでは常にトップレベルの名門校である。イギリス歴代26人の首相を輩出しており、27人のノーベル賞受賞者をはじめ、文学や科学など様々なジャンルで卒業生は歴史に名を残してきた。この大学で現在、最も有名な人物の一人が、マーカス・デュ・ソートイ教授。トップクラスの現役数学者でありながら、「数学の本当の姿を知ってもらいたい」と、一般市民に向けて数学の魅力を広める活動に力を入れている。日本でも2014年12月のNHK 「白熱教室」が知られている。
また、皇太子徳仁親王、皇太子妃雅子、秋篠宮文仁親王ら、日本の皇族の留学先としても知られている。

 

<基本情報>

大学属性:公立・総合大学(各カレッジは私立)
学生数:約19,000 人(学部・大学院)
共学/別学:共学 (男女比ほぼ50:50)
専攻:自然科学/科学医学/人文科学 (世界3位)
学期:トライセメスター制(10月~6月まで)
学費:文系  £11205(約247万円)
   科学系 £12810(約282万円)
   医学  £23475(約517万円)
学生/教員比:11:1
必要なTOEFL点:110点(iBT)
留学生の割合:学部  14%
       大学院 63%

 

<大学の特徴>

オックスフォード大学は、誰しもその名を一度は耳にしたことがあるはずだが、特徴的なのは大学自体のキャンパスが存在せず、大学は38のカレッジ(後述)と称する独立した自治権を持つ「私立大学」の連合体だということだ。大学とカレッジ、さらにチュートリアル(個人指導)(後述)というシステムがオックスフォード大学の教育を特徴づけていると言える。

 

◎大学の役割
大学の仕事はコースやシラバスの決定や試験の運営、学位の授與で、勉学に必要な大学としての施設などを提供する。

学部
4つの研究分野(division)があり、そのなかに学部(faculty) がある。各カレッジから同じ学部のコースをとっている学生が、大学が運営する講義やセミナーを受講する。理科学系の学生は、大学が実施する講義(多い時は週10回)やラボセッション(週2~3回)を受講する。文系の学生は、よりカレッジに基盤を置いた学生生活を送る。

大学のもうひとつの役割は、学生に課外活動の場を提供することだ。有名なのは、ケンブリッジ大学とのボートレースなどのスポーツ試合、政治家の登竜門とされるディベートクラブや演劇、音楽、ジャーナリズムなど、学問以外の世界を広げられる場を提供している。

 

◎カレッジの役割
オックスフォード大学の学生は、大学の生徒であるのと同時にカレッジにも所属する。カレッジが生活の基盤となるので、むしろ、どのカレッジの学生かということが重要になる。カレッジの規模は小さなコミュニティーで、学生数は大体200名~300名、最大のSt. Catherine’s Collegeは学部・大学院生合わせて700名だ。学生はカレッジ内の寮に教員と起居を共にして勉学に励む。カレッジはそれぞれが独立した自治組織で、独自の判断で入学者を選抜し、勉学に必要な施設や最良の学習環境を提供する。

チュートリアル(個人指導)
オックスフォード大学の高い学問的水準を維持し続けている理由のひとつに、チュートリアルシステム(個人指導方式)による授業がある。一人ひとりの学生に担当の指導教員(チューター)がつき、チュートリアルは週に1回、1時間程、1人~4人で自説を主張し、他説を受け入れたりして議論を深める。面白いのは、大学で行われる講義やセミナーに出席するのは、このチュートリアルを補完するものと考えられており、講義への出席が直接卒業に結びつかないということだ。日本やアメリカのような、科目ごとに単位を加算して合計単位を目指す方式ではない。卒業して学位を手にするには、1年生の終わりと3年生の終わりに行われる2回の試験にパスしなくてはならない。何が出題されるか分からない試験に備えて、チューターと侃々諤々(かんかんがくがく)議論をし、考える力と発表力を養うのがチュートリアルだ。「オックスフォードのチュートリアル」の厳しさは有名で、準備のためには徹夜は当然、前日は緊張で眠れぬ夜を過ごす学生も多いという。

学術の卓越性が世界に知られているオックスフォード大学には、いま世界138カ国から学生が集っている。学部生の14%、大学院生の63%が留学生であるところに、この大学の国際性が光っている。

 

最後に、オックスフォード大学を象徴するコースをふたつご紹介しよう。

英語・文学
このコースは、アングロ・サクソン時代から今世紀までの英文学を幅広く学ぶ機会を提供している。ここでは作品鑑賞の術(すべ)を学ぶだけではなく、作品をより広範な知的、歴史的背景から読み解く力を習得させる。英国最大の規模を誇るオックスフォード大学の英語学部は、カレッジ毎に専門家が教員として少なくとも2名在籍している。この教員はチュートリアルを担当するほか、カレッジの枠を超えて英語専攻の全学生を対象に講義を行い、学生に様々な専門家の教えを享受する機会を与えている。

歴史・政治
歴史・政治コースでは、歴史的見解を踏まえて現代の政治課題を考察するだけではなく、政治学の厳密な分析法を駆使して歴史に挑む。異なる類の専門、例えば中世史と現代政治システムの分析を組み合わせて幅広い選択肢を示して、学際的なアプローチを用いるところなど、オックスフォード独特な取り組みだ。こうしてジャーナリズムやメディア、司書、学芸員、出版、ソーシャルワーク、教職といった多岐にわたるキャリアに対応できる能力が取得できる。

まとめ
印象的なのは、大学とカレッジとが有機的に機能している姿だ。さらにチュートリアルというユニークなシステムが、学生の探究心と創造性の涵養(かんよう)にどれほど貢献しているか、想像に難くない。オックスフォード大学は名実ともに世界最高学府のひとつである所以(ゆえん)だ。

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