英検1級・TOEIC満点・TOEFL115点の慶應大・高樋さんに聞いた英語がグングン上達する2つのポイントとは? | バイリンガルへの道

英検1級・TOEIC満点・TOEFL115点の慶應大・高樋さんに聞いた英語がグングン上達する2つのポイントとは?

英検1級・TOEIC満点・TOEFL115点の慶應大・高樋さんに聞いた英語がグングン上達する2つのポイントとは?

アメリカにある父の会社の見学にて。

アメリカにある父の会社の見学にて。

高樋さんの海外歴と学校歴

0歳〜3歳 日本
3歳〜4歳 アメリカ ニューヨーク日本人学校
4歳〜7歳 日本
7歳〜11歳 アメリカ ニュージャージー州 Merrit Memorial
11歳〜14歳 アメリカ ニュージャージー州 Englewood Cliffs Upper School
15歳〜17歳 慶應義塾湘南藤沢高等部
18歳〜 慶應義塾大学経済学部

英語の所持資格

英検1級・TOEIC990点・TOEFL115点

—英検1級、TOEIC満点・TOEFL115点は素晴らしいですね!中学生で帰国してから、どうやって英語力を維持・向上しましたか?

英検1級以外は、日本に帰ってきてから結構勉強して取りました。アメリカにいたとき、TOEICは950点くらい、TOEFLは100点台でした。日本に帰ってきてから110点台超えたんです。帰国してから、地道に勉強してスコアを伸ばしていきました。

—どうやって英語を勉強したのですか?

本はすごく読んでいます。難しい本ではなくて、「楽しい!」って思える本を中心に読んでいましたね。あと、英語が話せる人とは、日本でも絶対英語で話すようにしています。結構変な目で見られることとかもあるんですけど、帰国子女の友達とかとは、絶対英語で話しているし、家族とも英語で話していますね。

—家族とも英語で話すのですか?

弟は帰国子女なので英語で話します。親はあんまり話せないんですけど、アメリカにいた時に「英語で話そう」っていう流れができたので、英語を続けていますね。父は英語ができますが、母はあんまり話せないので、分からなそうだったら日本語に変えます。大事な話は日本語が多いのですが、メールは、キーボードによって自然に変えています。最初が英語だったら英語で、日本語だったら日本語、という感じです。日本にいても、1日の半分くらいは英語を話していると思います。

—英語で話すとき、頭の中はどうなっているんですか?

日本語で話す時は日本語で考えて、英語で話す時は英語で考えているんですけど、それが出来るようになったのは、実は最近なんです。帰国したばかりの時は、英語を日本語に訳していました。あと、寝ている時の夢は全部英語でしたが、最近は日本語の夢も増えてきましたね。でも、メモを取る時には英語が早いので、英語で書いています。「今日やること」とか「買うもの」とか、自分用のメモは全部英語で書いちゃいますね。

キャンプにて。同い年の友達と。

キャンプにて。同い年の友達と。

英語が話せれば、世界中ほとんどコミュニケーションが取れる!

—バイリンガルになって、何がよかったですか?

タイのバンコクとかバリに行っても、相手がちょっとでも英語が話せたら、言いたいことをピックアップできる自信があるので、現地のレストランとか、やりたいことに自由にチャレンジ出来るようになりましたね。

あとは、言葉が通じなくてもどうにかなるっていうのを、海外の生活で身につけました。最初、日本語しか話せなかった時にアメリカに行ったので、今は怖がらずに飛び込んでいけますね。相手が言っていることが分からなくても、それを真似しながら、ボキャブラリーを増やしていきましたね。

アメリカに行って、一番苦労したこと

—英語が話せないまま、学校に入った時、どんな感じでしたか?

最初は、学校の勉強に全然ついて行けなくて、家に帰ってからも家庭教師の先生に教えてもらいながら、なんとか勉強についていこうとしていましたね。最初は、全員初対面なので、友達もいなかったのですが、ちょっとずつ増えていきました。

—どうやってアメリカの友達を増やしていったのですか?

当時、今でいうLINEみたいなパソコンのチャットサービスがあって、クラスメイトとチャットでしゃべっていました。勉強っていう感覚はなかったのですが、チャットで、ひたすら文字を打っていたので、ライティングも上達したし、友達も増えました。

ワシントンDCに旅行に行ったとき

ワシントンDCに旅行に行ったとき

星の数が全然違う!アメリカで一番の思い出

—YMCAのサマーキャンプはどんな体験をしましたか?

小学3年から7年生まで、YMCAのサマーキャンプに参加しました。親から2週間離れて、キャンプをするんです。18歳とかのお兄さんとお姉さんが指導者になって、みんなでご飯を作ったり、遊んだりしました。キャンプで見た空は、とっても空が近くて、星の数が東京とは比較できないくらい多くて、輝いていました。

—学校の授業はすごくハイテクだったみたいですね!

学校でタブレットが配られて、宿題はインターネットで提出する仕組みになっていました。当時、タイピングに慣れていなかったで、書くのが遅くて苦労したのを覚えています。最初は、提出方法がわからなくて、「次の日に聞こう」と思っていたら、もう「Late」って表示されてしまったり、最初はパソコンに慣れるのがすごく大変でした。

他にも、黒板ではなく、スマートボードと呼ばれるものが使われていました。先生がそのボードに書くと、自分のパソコンに映し出されるんですね。授業中に、Facebookとか遊んでいると先生にばれてしまいましたね(笑)。

なぜアメリカ人は積極的に自分の意見を言えるのか

—日本とアメリカの授業はどんな違いがありましたか?

多分よく言われることなんですけど、アメリカは、先生が話すと言うよりも、生徒が話す割合が多いですね。生徒が自分の意見をいうことを尊重していました。生徒も積極的に「自分を指してくれ!」って手を挙げるので、すごくにぎやかな授業でしたね。日本だと、当てられないように静かにしている人が多い印象です。

ですので、日本の授業の方が、知識は増えると思います。アメリカの授業の方が、コミュニケーション力は高まると思います。アメリカだと、「ノート持ち込み可」のテストも多かったので、そもそも知識の暗記を期待されていなかったですね。

ESLのクラスにて。左前列が高樋さん。

ESLのクラスにて。左前列が高樋さん。

生徒が夢中になる、英語指導のポイント

—日本の英語教育に問題があるとしたら、どんな点があると思いますか?

日本の英語の授業って、楽しくなさそうですよね。先生自身も、教えていて楽しそうには見えないっていうか。だから生徒も「英語嫌い」になってしまうケースが多いのだと思います。そもそも、文法の勉強とか、日本語を英語に翻訳するとか、楽しく学ぶのって難しそうですよね(苦笑)。私は、「宿題めんどうだな、、、」と思ったりはするんですけど、授業自体を「つまらない、嫌い」と思ったことはないので、それはアメリカの学校で、先生が楽しそうに授業をしてくれたおかげだと思っています。

—英語塾キャタルの先生をしていて、レッスンで意識していることは?

できるだけ生徒に楽しんでもらうように意識しています。例えば、生徒の興味のあるテーマと英語を組み合わせたりしていますね。生徒がディズニーが好きだったら、「ディズニーの曲で、この言葉が使われているよ!」っていうと、急にその言葉が身近になって、好きになったりするんですね。

子どもが英語を好きになる!オススメの洋書3冊

magic tree house シリーズ

series of unfortunate events シリーズ

Harry Potter シリーズ

英語学習に役立つおすすめのTED

愛を語る数学 ハンナ・フライ

注意をそらすテクニック アポロ・ロビンス

英語学習のポイントは、「興味のあること」と「真似すること」

—最後に、英語を学ぶ人たちに応援のメッセージをおねがいします。

英語は楽しく学べるものです。好きなことから始めるのが、英語を楽しむ一番良いと思うので、例えばバービーが好きだったらバービーのテレビを見たり、ハリーポッターが好きだったら、ハリーポッターの本を読んでみるとか、興味とくっつけて学んでみるのがおすすめです。
それと、真似をすると、一気に英語が上達します。私も、発音や言い回しは、英語のスピーチを見て、いいな!と思うものはすぐに真似して使っています。
これからも、楽しみながら、英語を身につけていってください!