東大3年の黒田さんに聞いた、100%英語で授業が行われる、東京大学PEAKプログラムとは?

東大3年の黒田さんに聞いた、100%英語で授業が行われる、東京大学PEAKプログラムとは?

黒田さんの海外歴と学校歴

0歳〜2歳 日本 東京
2歳〜3歳 中国 上海 インターナショナル幼稚園
3歳〜6歳 中国 北京 インターナショナルモンテッソーリ幼稚園 Yew Chung
6歳〜11歳 日本 東京 東京YMCAインターナショナルスクール / サンタマリアスクール
11歳〜14歳 韓国 ソウル ソウルフォーリンスクール
14歳〜17歳 イギリス 北ウェールズ ボーディングスクール Howell’s School
17歳〜現在 日本 東京 東京大学 PEAKプログラム

英語の所持資格

IELTS 8.0

バイリンガルになって良かった!と思えた瞬間は?

高校生の頃、ガールスカウトに参加していた時のことです。日本とアメリカのガールスカウトが一緒になって、震災後の支援として東北に行ったんですね。その時に英語と日本語が話せたので、通訳をすることができてみんなから「ありがとう」って感謝されたことが嬉しかったです。

100%授業が英語で行われる、東京大学PEAKプログラムとは?

PEAKは、「Programs in English at Komaba」の略で、日本語だと、「教養学部英語コース」と呼びます。濱田元総長が、「タフでグローバルな東大生」というコンセプトを出していたので、その一環で設置されたコースなのだと思います。3年次から、国際日本研究コースと、国際環境学コースに分かれ、私は、環境科学を学びたかったので、国際環境学コースを選びました。
このPEAKプログラムは、基本的に、初等・中等・高等教育を日本語以外で履修した学生を対象にしたもので、書類と面接審査によるAO入試です。1学年20〜30人だけの少人数で、私がいる学年だと純粋な日本人は3〜4人で、残りは外国人やハーフの学生です。

北京の幼稚園のインターナショナルデーにて。一番右が黒田さん。

北京の幼稚園のインターナショナルデーにて。一番右が黒田さん。

イギリスではなく、日本の大学に進学を決めた理由

イギリスのボーディングスクールにいたので、そのままイギリスの大学に進学するのが、手続きもスムーズなのですが、2つの理由で東京大学のPEAKプログラムを選びました。
1つ目の理由は、私の夢につながる環境科学が学べることです。2つ目の理由は、私が日本人なのに、日本語も含めて、日本のことを海外の人に伝えるのが得意ではなかったことです。一時期、日本のインターナショナルスクールに通っていましたが、それ以外はすべて海外で生活していたので、日本語を使う機会がほとんどありませんでした。たまに家族とSkypeで話す程度でした。PEAKプログラムでも、日本語の授業を取っていて、敬語とか全然話せなかったので、敬語の授業も取っていたほどです(笑)日本に帰ってきて、日本語もたくさん話す機会があるし、環境科学も学べるので、よい選択だったと思っています。

イギリスの女子校ボーディングスクールHowell’s Schoolとは?

北ウェールズにあって、学校からお城が見える本当に美しい場所です。1クラス14人くらいの少人数で、みんな家族みたいにフレンドリーでした。私が高校1年のときに、韓国のソウルにいたのですが、父が日本に帰国することになったので、一緒に日本に帰国するか、海外の学校に留まるかの選択を迫られました。いろんな学校を見学した結果、Howell’s Schoolは、ガーディアンと言われる現地のホストがいなくても入れたのと、寮に一泊させてくれてすごく雰囲気が気に入ったのでこの学校を選びました。世界から生徒が集まっていて、日本人はいなかったのですが、香港、スペイン、ドイツなど様々な国の人たちが集まっていました。ここでは一人一人の個性が尊重されるので、自然と自分らしさが形成されるのだと思います。

Howell's School の昼休み、初等部生徒の見張り中、一番左の後方が黒田さん

Howell’s School の昼休み、初等部生徒の見張り中、一番左の後方が黒田さん

青少年のための体験活動である、デューク・オブ・エディンバラ・アワードとは?

1956年にイギリスのエディンバラ公爵殿下の創設により、奉仕活動、冒険旅行などを通じて、14~24歳までの青少年を対象に、自主性、協調性を育み、自信や自尊心を高めることを目的とし、行った活動の時間数等に応じて賞(アワード)を授与する取組みで、文部科学省も推薦しています。

3つのコースに分かれていて、ブロンズ、シルバー、ゴールドの順に難易度が上がります。ゴールドでは3泊4日のチャレンジキャンプが必修条件で、私はバックパッカーで登山をしました。テントを張って寝泊まりするので、チームワークやリーダーシップが磨かれます。イギリスでは有名で、大学入試の時も評価されたりします。この活動を通じて、前向きにチャレンジする精神が磨かれたと思います。

Duke of Edinburgh Gold award expedition スノードニア国立公園にて。一番右手前が黒田さん

Duke of Edinburgh Gold award expedition スノードニア国立公園にて。一番右手前が黒田さん

子どもの英語学習にオススメの本

「A Little Princess」Frances Hodgson Burnett

ヴィクトリア時代の少女のお話で、主人公サラの波乱万丈なストーリーが感動的です。ヴィクトリア時代の情景がありありとイメージしやすい文章の流れになっているので、オススメです。

「The Hunger Games」Suzanne Collins

アメリカで2350万部以上売れているベストセラー3部作で、映画は全米年間興行収入1位を記録した大人気シリーズです。アクションが好きな人にオススメです。

黒田さんの将来の夢は?

とにかく自信を持って英語を話してみることが大切です。
環境を守る仕事に就きたいです。環境問題は、1つの国の問題ではなく、地球全体の問題だと思うので、環境を守る仕事を国際的にやっていきたいです。
環境に強い関心を持ち始めたのは10歳の時で、母の勧めで、あるスピーチを見たことがきっかけでした。そのスピーチは、1999年にリオデジャネイロで開かれた、国連の地球サミットで、当時12歳のカナダの少女によるものでした。

「あなたが世界を変える日 12歳の少女が環境サミットで語った伝説のスピーチ」

英語を学ぶ子どもたちへのメッセージ

とにかく自信を持って英語を話してみることが大切です。
高校生の時、ボーディングスクールにはThank youとHelloくらいしか分からないスペインからの生徒が数人いて、その中でも英語を使わずに自分の国の言葉だけで話していた人は英語が伸びなかったのですが、間違いを気にせず話していた生徒はグングン上達していました。日本でのガールスカウト活動でも外国の方との交流があるのですが、日本の学生はたくさん単語を知っているのに、文法の間違いを気にしてしまってなかなか話そうとしないのが残念だと感じています。だから、とにかく間違いを気にせず知っている単語をどんどん使ってみてください。