読解力を上げるには?低下の原因と鍛える学習方法まとめ | バイリンガルへの道

読解力を上げるには?低下の原因と鍛える学習方法まとめ

読解力を上げるには?低下の原因と鍛える学習方法まとめ

経済協力開発機構(OECD)から、2018年に行った学習到達度調査(PISA)の結果が公表されました。日本は「読解力」が15位、前回の調査時は8位だったので、大きく後退するという、子どもたちの将来に危機感を覚えるような結果でした。
大人になっても必要な読解力。そもそも読解力とはなにか?なぜ必要なのか?どうやって鍛えるのか?
今回の記事では、読解力を上げる学習方法などをまとめていきたいと思います。

読解力とは

文部科学省によると、PISA調査における読解力の定義・ねらいを次のようにしています。

自らの目標を達成し,自らの知識と可能性を発達させ,効果的に社会に参加するために,書かれたテキストを理解し,利用し,熟考する能力。
義務教育修了段階にある生徒が,文章のような「連続型テキスト」及び図表のような「非連続型テキスト」を幅広く読み,これらを広く学校内外の様々な状況に関連付けて,組み立て,展開し,意味を理解することをどの程度行えるかをみる。
(参考)PISA調査における読解力の定義,特徴等

つまり、ただ文章を読んで内容を理解するだけではなく、利用できるまで自分の中に落とし込み、それについて自分なりに深く考えられるようになる能力を求められていると言えます。
さらに、文章だけでなく、図やグラフ、表などからも情報を読み取る力も必要です。

なぜ子どもたちの読解力が下がってきているのか

PISA2015年の読解力の結果分析によると、子どもたちの読解力が低下している原因として2つ挙げられています。

学習におけるICT活用の現状

授業におけるコンピューターの使用状況は、国際的に比較しても、日本はまだまだ低い状態です。CBTに全面移行する中で、コンピューター上の複数の画面から情報を取り出し、考察しながら解答する問題などで戸惑いがあったという報告が上がっています。
CBTといえば、英検の4技能試験をCBTで受けられるようになったのも、2018年8月からと最近のこと。しかし、大学入試改革で民間の4技能型試験を利用することが延期されたことで、日本の英語教育が世界から遅れを取っていくことは危惧せざるをえません。

子どもを取り巻く情報環境が激変

さらに、小学生は新聞を読んでいる割合が減少、高校生の読書量が減少しているのに対して、スマートフォンを使ったインターネットの利用時間は増加傾向にあります。日常ではスマートフォンの使用が増えているにもかかわらず、子どもたちがコンピューターを使って学んだり問題を解いたりするような、学習面での機会はまだまだ少ないというのが現状です。
日常でのコンピューターの利用目的は、娯楽として情報を得ることです。情報を自分の中で考察したり、再考したりするには、やはり学習機会を設けることでトレーニングをおこなう必要があります。

読解力がないと、どうなるのか?

文章というと、小説などの長文をイメージしますが、メールの短文、資料の図やグラフなどに触れる機会は、大人になれば必ずあります。それらの情報は、読解力がないと読み取ることはできないため、相手とコミュニケーションや、仕事をする上で支障をきたしてしまいます。
読解力は、生きていく上でとても大切なスキルなのです。

読解力を上げる学習方法とは

では、どうしたら読解力を高めることができるでしょうか。2つの方法をご紹介します。

音読

音読をすると、目と耳、口、を同時に使うことで、運動野を刺激し、脳の働きが活発になります。そもそも人間は、読むことができない言葉や文字を、認識することができません。難しい用語が多い家電の取扱説明書や保険の証書などを黙読しても、なかなか頭に入ってこないのはそのためです。読めない言葉は口で言うこともできませんし、耳で聞くこともできません。読解力を上げるには、まずは自分が音読できるレベルの本から読んでみましょう。
音読して自分の出した声を自分の耳で聞くことで、本の内容の理解を深めることができるのです。

要約

本を読んだ後に、要約をしましょう。要約をするには、言葉の意味を正しく捉え、著者が主に何を伝えたいのかを深く考える必要があります。要約をしやすくするには、大切なところに線を引きながら読むといいでしょう。読み飛ばしがなくなりますし、どこが大切なのかを考えながら読むことで、頭を整理しながら読み進めることができます。
何も考えずに読むのと、最後に要約をすると思って読むのとでは、内容の理解度が大きく変わるのです。

読解力を上げるには、何を読んだらいいのか?

物語を読む

かの有名な理論物理学者、アルベルト・アインシュタインは、こう言っています。

If you want your children to be intelligent, read them fairy tales. If you want them to be more intelligent, read them more fairy tales.
子どもに賢くなってほしいと思うなら、物語を読ませなさい。もっと賢くなってほしいと思うなら、もっと物語を読ませなさい。

物語を読むと、想像力が鍛えられます。物語では、たくさんのキャラクターが登場し、いろいろな場面があり、会話が繰り広げられ、ときにはキャラクターの心理描写が文章として書かれています。それらを想像しながら読むことで、言葉の意味や著者が何を伝えたいのかを理解することができるようになります。
また、単語や文章を情景と一緒に覚えることで、自分が同じような場面にあった時にそれを思い出して使えるようになります。こうして、語彙や文章のバリエーションが増えていくのです。

洋書を読む

洋書を読めば、読解力を上げながら同時に英語力も上げることができます。英語塾キャタルでは、洋書をテキストとして使用しています。使用しているのは、ピーターパンやオリバーなどの著名な物語ばかり。知っている物語であれば、想像もしやすく、英単語や英文の理解が深まります。
日本語でもそうですが、年齢や学力に合ったレベルの本を読むことは大切です。幼少期は絵本を読み、大きくなるにつれて、児童書から小説、ノンフィクションやエッセイなどを読むようになりますよね。英語の本も同じように、まずは簡単な絵本などから読み始めることをオススメします。
キャタルのブログでご紹介している洋書も、ぜひご覧ください!
オススメの洋書まとめ

読書習慣を身につけるには

そもそも本を読む機会が減っている子どもたちに、いきなり本を読みなさいと伝えても、なかなか行動にうつしてくれないですよね。読書習慣を身につけるための4つのポイントをお伝えします。

環境を整える

まずは、子どもが本を読みやすくなる環境を整えてあげることが大切です。1時間とは言いません。30分だけでも、テレビやスマートフォンの電源を落とし、本だけに向き合いやすくなる時間を作りましょう。できればリビングなど、人が集まる場所で行うことをオススメします。自分だけの空間だと、集中できずにたった少し読んでやめてしまったり、今日は読まなくていいやという惰性につながったりしてしまいます。習慣にするには、人から見られているという意識も大切です。

一緒に本を読む

本を読みなさいと言う大人が、目の前でスマートフォンやテレビを見ていては、説得力がありません。大人も一緒に本を読む時間を作ることで、お子さんも真似をしやすくなります。そして、子どもたちに本を買い与えるだけでは、最初は読んでくれたとしても、あきてしまえば長続きしません。大人も一緒に本を読む時間を作り、一緒に続けることで、習慣化につながります。

ライバル関係になる

大人と子どもでライバル関係になることも効果的です。「今年は本を100冊読む」と一緒に目標を決めて、「今月は何冊読んだ」と共有し合うことで、本を読むことが継続しやすくなります。最初は負けたくないという気持ちからいろいろな本を読むかもしれませんが、たくさんの本に触れていくことで、読みやすいと感じる本や、好きだと思う本のジャンルが自分でわかっていきます。本を読むことが楽しいと感じるようになれば、読書習慣は自然と身についていくでしょう。
とは言っても、やはりご家庭ではなかなか時間をつくれないという現実問題もあるでしょう。

キャタルでなら、読解力も英語力も上がる!

洋書を使って英語を学ぶ

上記でも書きましたが、キャタルでは洋書をテキストとして使用しています。年齢別ではなく、英語力に合ったレベルの本を読みすすめていくことで、英語力を上げていきます。次のレベルの本を読めるようになったときに、英語のレベルも上がっているという成長を実感することができます。

音読と要約

読解力を上げるための音読も要約も、キャタルのレッスンに組み込まれています。レッスン中は必ず4回は音読をし、読解問題を解いて、要約をします。そうすることで、自分の口で言える単語が増え、自分の耳で聞ける単語が増え、英文の理解が深まり、使える英語が増えていきます。

教師とまわりの生徒の存在

キャタルでは、自分だけではわからないことを教師に解説してもらえて、理解できたときには褒めてもらえます。フィードバックを受けることで理解を深めることができれば、本の内容がわからなくて本嫌いになることを防ぐことができます。また、褒められるということは、モチベーションの維持につながり、読書習慣を身につけるためにとても大切です。
そして、まわりの生徒たちの存在。キャタルは生徒一人ひとりのレベルに合わせた個別指導ですが、まわりで勉強している生徒の姿を目にすることで、自分も集中して取り組もうというプラスの刺激を受けることができます。
読書体験をとおして、読解力と英語力を上げることができる英語塾キャタルでは、無料の体験レッスンをおこなっています。
ぜひ、この機会に体験レッスンを検討してみてはいかがでしょうか。

(参考)
OECD:若者はデジタル化する世界で苦戦している―PISA2018調査結果
文部科学省:読解力向上に向けた対応策について
日本経済新聞:日本の15歳「読解力」15位に後退 デジタル活用進まず
産経新聞:PISA調査 日本の読解力低迷、読書習慣の減少も影響か
NHK NEWS WEB:子どもの読解力向上には デジタル機器活用や読書が鍵
講談社:日本、PISA読解力ランキング「過去最低」これだけ改革して、なぜ…?