イェール大学【IVY】世界大学ランキング9位!多くの政治家を輩出している「国家権力の中枢」 | バイリンガルへの道

イェール大学【IVY】世界大学ランキング9位!多くの政治家を輩出している「国家権力の中枢」

イェール大学【IVY】世界大学ランキング9位!多くの政治家を輩出している「国家権力の中枢」

Yale University(イェール大学)

入学難易度(5段階):★★★★★

<イェール大学の概要>

名にし負うアイヴィー・リーグの一角、イェール大学は紛れもなく超一流大学だ。 ニューヨークにもボストンにも車で2時間以内という、コネチカット州ニューヘブンにある。ニューヘブンとは「新しき心やすまる地」、大学の立地としてまさに理想郷だ。全米で3番目の古い歴史を持ち、アメリカの教育政策や文化面にも影響力があった。特に1828年の「イェール報告(The Yale Report)」は、その後のアメリカの大学教育の発展に大きな影響を与えたとされる。

<イェール大学の基本情報>

大学属性:私立・総合大学
校訓: “Lux et Veritas”「光と真実」
学生数:約5,420人
共学/別学:共学
専攻:1位 政治学 2位 経済学 3位 史学
学期:セメスター制
学費:$60,900(約600万円)<内授業料$44,000(約440万円)>
学生/教員比:6:1
男女比:男50.3%女 49.7%
必要なTOEFL点:100(iBT)
留学生の割合:10.2%

<イェール大学の特徴>

現在のイェール大学の建物は、多くが世界大恐慌の最中に建設されたもので、その中で最大のものが地上7階建ての、ペイン・ウィットニー・ジムと 呼ばれるスポーツ施設だ。スポーツ施設が教会のような外観を有しているのには、ちょっとしたエピソードがある。これを寄付をした婦人がそもそも教会の建設を希望していたのだが、すでに充分な数の教会を所有していたイェール大学側は、ぜひスポーツ施設の建設を、と希望したため、折衷案として大伽藍のような外観のジムができてしまった、ということだ。

イェール大学の基金は208億ドル(2013年)、大学基金としてこれもハーバード大学に次いで第2位の規模だ。

この大学は、歴代の大統領など数多くの政治家をはじめ、経済・文化を含めた各界で活躍する指導者、著名人を輩出している。「学問研究の中枢」のハーバードに対し、「国家権力の中枢」のイェールといわれるのは、これまで5人の大統領を輩出しているからだ。2004年大統領選の主要候補6名の内、4名がイェール出身であるなど、たしかに近年の政治家の輩出においては全米で脚光を浴びることが多い。ヒラリー・クリントン前国務長官もイェール・ロー・スクール出身である。

イェール大学は蔵書数でつとに知られている。1位のハーバード大学に次ぐ1100万冊超で、大学図書館としては世界第2位だ。ゴシック様式の巨大なスターリング記念図書館蔵書に、その約半数が収められている。ハーバード大学とは同じアイヴィー・リーグ校同士、建学初期の頃からスポーツや他の分野で伝統的なライバル関係にある。

イェール大学はイェール・カレッジ(Yale College)、総合学術大学院 (Yale Graduate School of Arts and Sciences) 、専門大学院(設立年順に、医学、神学、法学、芸術、音楽、林学・環境学、看護、演劇、建築、経営)から構成される。自然科学分野で多くの専攻が全米ランキング及び世界ランキングの最上位ているのは当然だが、人文科学、社会科学分野での評価がとりわけ高い。

法科大学院(School of Law)は全米最難関として知られる。

イェール大学は、とかくマイノリティーの受け入れに比較的積極的ではないといわれている。初めて女子が学部に受け入れられたのは1969年だし、アフリカ系、ヒスパニック等の学生の受け入れにも積極的であるとはいえず、アフリカ系アメリカ人の人権団体に批判されたりもしている。教授陣も白人男性が支配的であり、特にテニュアを取得しているマイノリティー出身の教授の割合は10年前から変化していない。ちなみに、学生の人種構成をみると、ヒスパニック系 10.01% 黒人系 6.53% 白人系 46.98% 北米先住民系 0.65% アジア系 16.01% ハワイ・太平洋諸島系 0.07% 混血系(ヒスパニック以外) 5.83% その他 3.25%で、総体的な判断はさまざまあるところだ。

まとめ

幕末に来航したペリーの黒船には、イェール大学関係者が随行していた。その因縁か、東アジア研究が盛んで、とりわけ朝河貫一が築いた日本研究は現在も続いている。朝河貫一は歴史学者で、1902年(明治35年)イェール大学大学院を卒業し1902年(明治35年)にPh.D.を受けた。イェール大学は “Historian”、“Curator”(キュレーター)、“Peace Advocate”(平和の提唱者)として高い評価を与えている人物だ。

イェール大学のマスコットは、「ハンサム・ダン」という名のブルドッグである。アメリカン・フットボールなどの大学のスポーツ・チームは、イェール・ブルドッグスをチーム名としている。

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