世界大学ランキング1位! 理系大学の世界最高峰、カリフォルニア工科大学。 | バイリンガルへの道

世界大学ランキング1位! 理系大学の世界最高峰、カリフォルニア工科大学。

世界大学ランキング1位! 理系大学の世界最高峰、カリフォルニア工科大学。

*こちらの記事は2022年7月6日に更新されました*

California Institute of Technology(カリフォルニア工科大学)

入学難易度(5段階):★★★★★

カリフォルニア工科大学の概要

1891年創立。理系の超難関校で、 マサチューセッツ工科大学(MIT)と並ぶ名門校。全米だけでなく、世界中から優秀な頭脳が集まり、今までに30人以上のノーベル賞受賞者を輩出している。ロサンゼルス北東のパサデナの高級住宅街に立地し、周りの環境は良好。NASAのロケット開発など、政府レベルの研究も多い。学部レベルも少数精鋭のエリート教育で、学部生約900人に対し、教授など教える側が約300人。人種構成は他のカリフォルニアの名門校と同じくアジア系が多く、3割程度を占める。

カリフォルニア工科基本情報

大学属性:私立・総合大学
学生数:約900人
共学/別学:共学
専攻:生物学/化学・化学工学/エンジニアリング・応用科学/地質学・惑星科学/人文科学・社会科学/物理学・数学・天文学
学期:トライメスター制
学費:約$42,000/年
学生/教員比:3:1
必要なTOEFL点:110点(iBT)
入学者のSAT®スコア分布:2100〜2400点:89%/1800〜2099点:11%
留学生の割合:約11%

カリフォルニア工科大学の特徴

日本ではそんなに馴染みがない大学だと思うし、名門校のイメージを持っている日本人もあまりいないと思います。規模でいえば、東大の10分の1以下という小さな大学で、学部生が896人、大学院生が1275人しかいません。ちなみに東大は学部生1万4018人、大学院生1万3624人です。教員も、カルテックには280名しかいないのに対し、東大には約4000人の教員がいます。

東大よりはるかに規模が小さいが、この大学がすごいのは、現役教授にノーベル賞受賞者を5人も抱えていることで、歴代の教授の受賞者を合わせると31人になり、日本全体の倍近い人数を輩出していることになります。アインシュタインも一時、このカルテックに在籍していました。

カルテックでは、『失敗したら、資金面でカルテックが潰れるかもしれない』と思えるくらいのお金を、やると決めた研究にドンと投資することがあります。アメリカでも『クレイジーだ』と思われるような、独創的でリスクの高い研究にも投資しています。そういう場合、投資対象となる分野を十分に調べ、カルテックがインパクトを与えられるかどうかを見極め、『計算されたリスク』を取るので、成功しているのです。

カルテックには、学長と教授の間の“垣根”が非常に低く、教授の意思が、曇りなく学長の判断に反映されやすいという特徴があります。

他の大学では、教授から学長の間に、教室主任、学部長、理事会などいくつもの段階があり、直接の関係が薄くなるのですが、カルテックにはそういうことがなく、風通しも良いようです。

学長は大学内の公邸に住んでいて、教授たちは、日常的に学長と会う機会があり、ディナーに招待されて、親しく語り合ったりしています。

このように内部の意思疎通を十分に行い、リスクを綿密に計算した上で、「やると決めたら成果が出るまで資金と人材を投入する」というのがカルテックの戦略セオリーです。カルテックは資金力が弱く、たとえば基金の規模はハーバード大学の約20分の1しかありません。そんな弱点を認識しながら、「小ささ=機動力」が自分たちの強みだと正確に知り、徹底的に活用しています。まさに、戦略の基本に忠実に行動しているのです。
いかにクレイジーと言われる研究でも、そこに意義と可能性があれば、成果が出るまで全資源を投入し続け、最小限のリソースで最大の研究成果を得ることを徹底して追求しています。

カルテックはアメリカの最難関大学の1つで、Times Higher Educationが毎年発表している「世界大学ランキング 2014-2015」で世界1位となっています。学部の倍率は約5千人の志願者に対し合格者は約13%、SAT(大学進学適性試験)ではほぼ満点が必要となり、高校の成績がオールAという志願者が多く、狭き門であることがわかります。
また、AP※(Advanced Placement)クラスで高度な理数の知識を習得し、AP examで優秀な成績であることも必要です。
さらには、理数系のオリンピックなど、世界的なコンクールに出場し、賞を受賞したり、サイエンス好きで情熱があるかも合否を決める指標となっていて、英語のみならず、高度な理数能力が入学の時点で求められます。

カルテックに在籍している留学者の割合は、10%で留学者にとっては非常に狭き門となっています。私たちがカルテックを目指すには、TOEFL iBT 110点、SATで2100点以上の英語力が求められます。幼少期から英語の勉強を始めるのはもちろんのこと、それに加え、テクノロジーやエンジニアリングなど、理数系が関係してくる分野も並行して学んでいかなければなりません。しかも、最先端かつ高度な知識が受験には必要とされます。
そのためには、日頃から読書などを通じて英語に触れる機会を増やし、科学や数学の知識を洋書を通して学べるようになっておくことや、プログラミング等の技術を学び、コンピューターサイエンスへの理解を深めておくことが大切です。このように今のネットグローバルの時代に求められている人材像こそが、カルテックに入学する基準となっているのです。

まとめ

英語が母国語ではない私たちにとっては、英語も理数もハイレベルな内容を習得しなければならず、正直、ハードルがとても高い大学です。しかし、誰も見たこと、聞いたことのない、最先端の研究に携わることができるのは非常に魅力的です。世界トップクラスの工科大学で、先進技術を学びたい、将来は科学者を目指したいと思っている方は、ぜひカルテックへの進学を考えてみてはいかがでしょうか。
※AP(Advanced Placement):アメリカ式教育システムのハイスクールにて、成績上位者のみが認められる高校生が大学の単位を取得することができるクラスのこと。

留学するなら交換留学制度という方法も

とはいえ、やはり実際に海外大学への入学は英語力でも学費の面でもハードルが高いですよね。

キャタルが最もオススメするのは大学在籍中の交換留学制度を使用することです。特に長期交換留学が人気で、例えば慶應義塾大学では100校、早稲田大学では500校以上にも及ぶ協定校が世界中にあり、それらの大学に1年間行くことができます。また、日本の大学の学費を払うだけで比較的高額な世界の名門校で勉強できる場合が多く、人気の理由となっています。

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