小学校4年間の留学だけでもバイリンガルになれる。大学入試のためだけではない英語教育で、東大にも合格 井上さん


井上さんの海外歴と学校歴

小学3年生~小学6年生 オーストラリア ケアンズ St. Joseph’s Primary School
中学1年生~高校3年生 渋谷教育学園中学高等学校
大学1年生~大学2年生 東京大学文科三類
大学3年生~大学4年生 東京大学教養学部教養学科総合社会科学文化国際関係論コース

英語の所持資格

英検1級     TOEIC 990点満点     TOEFL 114点

 

「英語をもう一度勉強したい」という母とともに、親子留学。親子二人三脚で学校の宿題に取り組み、英語でインプット・アウトプットし続けた。

小学校留学も、読書が好きになったのも、母の存在があったからこそ

小学校3年生のとき、母が英語を克服したいということで、親子でオーストラリアに留学することになりました。母はフリーランスでラジオレポーターなどをやっていて、仕事で英語を使う機会も多かったため、一念発起して留学を決心しました。最初は親子で学生ビザで渡豪し、その後、母は新しくできた学生ガーディアンビザ(留学生の保護者が対象)に切り替えました。その当時は、親子で留学するケースのさきがけのような時期で、母はその学生ガーディアンビザの第一号の取得者になったようです。

私自身は、日本にいた頃は、保育園の時間外で英語での一時保育に時々通っていましたが、ほとんど英語を話すことができなかったので、ほぼゼロからのスタートになりました。留学して最初の頃は、当たり前ですけど同級生とうまくコミュニケーションができませんでした。言葉で伝えても分かってもらえず、相手は力で存在を示してきて、ケンカになることも何度かありました。それでもすぐに、サッカーができたこと、そして算数が得意だったことで、周りに一目おかれるようになりました。たとえば、算数のクラスで、先生がその場で計算問題をホワイトボードに次々に書いていき、その問題を見たそばから暗算でノートに解答を書いていたので、先生が私の解答をそのまま模範解答としてホワイトボードに書き写していたこともあったんです。このように、英語以外の方法で自分の存在感を出せたことが、周りの環境に慣れていくための突破口になったんだと思っています。

また、留学して最初に取り組んだのは読書ですが、これも母の影響が大きいですね。日本にいた頃には、図書館の児童書コーナーの本を全部読み切ってしまうぐらい読書が好きでした。もともと母が読書が好きだったのですが、それを見ていて、自然に本を読むことに興味を持ったんですよね。母自身が本の魅力や大切さを知っていたからこそ、私が漢字という壁でつまづかないように読めない漢字がある本には、わざわざ振り仮名を振ってくれていました。留学してからは、いち早く同級生とコミュニケーションがとれるようになりたかったため、興味のある本をどんどん読んでいきました。最初は絵が多くて簡単な本を一日に何冊も読んでいたのですが、少しずつ難しい本も読めるようになりました。この頃は読書を通して新しいことを吸収することが本当に楽しかったですね。

学校ではスピーチやエッセイ、家では日記。さまざまなアウトプット方法で「英語で考える習慣」を身につけることができた

オーストラリアの小学校では時事ニュースをテーマとした、柔軟なカリキュラムでした。たとえば、火星が地球に接近したときは宇宙がテーマだったり、アテネ五輪のときにはオリンピックについて学んだりと、興味を持って楽しみながら授業を受けることができたんです。学校では週に2,3回、エッセイの宿題がありましたし、クラスメイトの前でスピーチすることも多々あり、結構大変でした。母も分からないような難しい宿題は、近所の人に手伝ってもらうこともありました。学校ではエッセイやスピーチに対してのフィードバックをもらうことが多かったので、家では誰かに読んでもらうためではなく、自分が読むためだけに毎日英語で日記を書いていました。たった一行だけでも日記を書くことを目標にしていました。こういうった努力の成果が実ったのか、留学して1年が経った頃には英語をちゃんと理解して使えるようになってきました。学校の英語のクラスでも、最初は能力別で一番下のクラスでしたが、最終的には一番上のクラスまで上がることができました。自分でしっかりと英語で考えて使うことが習慣化したことは、英語力の向上にとても効果的だったと感じています。

 

帰国後は、帰国生向けの英語クラスがある渋谷教育学園に入学。単に英語力を維持するためのクラスではなく、ハイレベルな英語教育で東大模試も全国1位に。

  

中学受験とは思えない、難しい英語の入学試験を突破した、その先

帰国後はオーストラリアで培った英語力を評価してもらいたかったため、帰国生枠として受験資格があった、渋谷教育学園渋谷中学校を受験しました。親の仕事の都合ではなく母が自ら希望して一緒に留学した海外滞在だったので、他の多くの中学校では帰国子女として認めてもらえませんでした。渋谷教育学園の英語の試験内容は、まるで中学受験とは思えないような高度な知識と論理力を問うものだったので、とても手ごたえを感じました。他にも合格した学校はありましたが、圧倒的に入試が難しかった渋谷教育学園に入学を決めました。

帰国生向けの英語のクラスでは、知識が豊富な英語ネイティブの先生が担当でした。古代ギリシャ語の原典を読みながら解説してくれるような先生で、ただ単に「英語を」学ぶのではなく、課題図書の時代背景や教養といった知識を含めて「英語で」学ぶ授業でしたね。帰国生クラスの英語の授業は毎日1,2回あり、ギリシャ神話や聖書、物理学者の伝記といった課題図書を、1学期間を通して1~2冊読みました。課題図書の中で指定された箇所を読んでおくことが宿題で、授業ではディスカッションが中心でした。毎週、2ページぐらいのエッセイを1本書くことが宿題だったのですが、進学校ということもあり他の授業の宿題も多かったので、とても大変でした。

他のクラスメイトのレベルも高く、中1で英検1級の成績優秀者になった生徒や、国連英検特A級を持つ生徒もいたので、自分も負けていられないという意識が強かったです。そういったクラスメイトと切磋琢磨し、ハードな授業や宿題をこなしていった結果、高2のときクラスで成績が1位になりましたし、予備校の東大英語の模擬試験でも全国1位を取ることができました。

高校生のとき模擬国連部を創設し、初代部長に。日本語と英語での、圧倒的な情報量の差を体感

高1、高2のときに模擬国連の全国大会に出場し、模擬国連部の部長を務めました。私たちはパキスタン、ノルウェー、エルサルバドルなどの国連大使として参加したのですが、国の利害を超えて共同文書を作るという大きな成果を達成したときは痛快でした。学外の人たちと深い議論ができて刺激になりましたし、個人としても思考力、発言力、対人交渉力が鍛えられたと思います。

模擬国連の会議の準備段階では、その国の政策方針について十分リサーチをしておく必要があるため、各国政府の声明や各種レポート、国連の公式文書を英語でたくさん熟読しました。英語にしか翻訳されていない文書も多かったため、英語ができるかできないかによって触れられる情報量に大きな差があることを実感しました。交渉の中では日本語を使っても良いのですが、スピーチや提出する文書は英語である必要があるため、英語で発言したり英語で正式な文書を書けることは重要でした。これも学校の勉強で培った英語力があったからこそ、会議でも活躍できたのだと思います。

今でも洋書を読んだり海外のニュースに直接英語で触れたりすることができるので、英語のおかげでバランスのとれた情報をたくさん得ることができていると実感しています。


 

バイリンガルであるからこそ、日本で貢献できることがある。英語を使うことで、バックグラウンドの違いを超えていきたい。

   

「世界の中における日本人」として生きるために選んだ東大

幼少期をオーストラリアで過ごしたことで、日本のみで育った人よりも、客観的に日本をとらえることができていると思います。アイデンティティのベースはやはり「日本人」であり、日本が好きなんです。だからこそ、「世界の中における日本人」として生きたい。そんな考えがあったため、海外大学の受験はせず、国内大学の受験に専念しました。日本にいる方がバイリンガルとしての価値があると思います。大学では幅広い分野をまず勉強した上で、専門的に学ぶ分野を決めたいと考えたため、リベラルアーツ教育である教養学部のある国際基督教大学と東京大学を受験しました。

様々なバックグラウンドを持つ人たちと協力し合い、貢献できるようになりたい

将来は、国際的な環境で活躍して、立場や国籍の異なる人と共にプロジェクトに関わり、世界中の人々に貢献できるようになりたいと思っています。「自分がされて嫌なことは、人にしない」ではなく、「自分にしてほしいことを、人にする」という積極的な言葉や姿勢の家庭で育ったのは大きいですね。また、国際的な舞台で働くことで、日本にいるだけでは得られない様々な刺激を得られるかと思います。オーストラリアの小学校や、高校のときの模擬国連で感じた、文化や言葉の違いを超えて協力し合うことの達成感を、もっと感じたいと思っています。

就職先として選んだエネルギー業界では、石油天然ガスの開発プロジェクトなどにおいて世界中のいろんな企業と共同で資金を捻出し、様々なバックグラウンドを持つ人たちと協力しなければなりません。また、産出するものによっては、20年以上と長く人々の生活を支えるものになりうるということに魅力を感じています。自分のバックグラウンドが最大限に生かされ多くの達成感を得られる仕事だと思っています。

 

子どもの英語学習におすすめの洋書1冊

『Geronimo Stilton』シリーズ。

これが最初に読み始めた英語の本になります。文字がその単語を想起させるデザインで、たとえば「rain」だと雨粒のようなフォントになっており、英語があまり分からなくてもイメージしながら楽しく読むことができました。『かいけつゾロリ』のように簡単なストーリーで、絵が多く分かりやすかったです。

英語を学んでいる方へのメッセージ

英語を学ぶためには十分な時間を投資する必要があります。しかし、一度習得してしまえば、より多くのバランスのとれた情報を得ることができたり、英語ができなければ出会えるはずのなかったような多様なバックグラウンドを持つ人と交流ができたりと、人生を通して得られるものの幅は格段に広がると感じています。時にくじけそうになることもあると思いますが、英語を学ぶ目標、そしてその先にあるものを思い描きながら、頑張ってください!


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