Massachusetts Institute of Technology(マサチューセッツ工科大学)
入学難易度(5段階):★★★★★
<マサチューセッツ工科大学の概要>
マサチューセッツ工科大学は、 純粋科学および応用科学のための独立した機関として、19世紀半ばに創設された。キリスト教と強く結びついていた当時の大学教育界においては、男女を問わず科学や人文科学を探求できる場として創設されたMITは画期的な存在だった。以来、科学、工学の分野で常に世界をリードしている名門校で、ノーベル賞受賞者が7人も現役教授陣の中におり、先端的な研究と教育にすすめている。2004年には、開校以来初の女性学長が就任した。工学、建築設計、人文社会科学、経営、科学の5スクール(専門大学院)からなる。最先端の研究、新しい試みを常に行い、最近ではインターネット上で授業や講義の内容を公開することで話題を呼んだ。
<マサチューセッツ工科大学の基本情報>
大学属性:私立・総合大学
学生数:約4,510名
共学/別学:共学(男性 55% 女性 45%)
専攻:1位 情報科学/工学 2位 電気工学 3位 機械工学
学期:4-1-4制(セメスター+1月のインターターム)
学費:約$45,000/年 寮費&食費:約$14,000/年
学生/教員比:8:1
必要なTOEFL点:89-100(iBT)
留学生の割合:9.9%
<マサチューセッツ工科大学の特徴>
マサチューセッツ工科大学(通称 MIT)は、1865年の創立、キャンパスはボストン市のチャールズ河畔にある。この大学を語るときは、ひたすらその圧倒的な学術的な高みを語ることになる。ことノーベル賞受賞者数(81人)ばかりではない。世界最古で最高権威の世界大学評価機関である英国のQS (Quacquarelli Symonds)による世界大学ランキングで、2012年から2014年まで3年連続して、ハーバード大学とケンブリッジ大学を抜いて世界第一位を堅守していることを見ても、その存在感が印象的だ。
MITの歴史には、他の大学にはない独特な味がある。そもそも創立当初は学生は巷の大工や見習工、熟練機械工などが、それぞれ必要な講座を聞きに通うことが多く、いまでいうキャンパスライフはなかった。寮もなければ、礼拝所もなく、1867年までは食堂すらなかった。当然学生は男子ばかり、女子学生が受け入れたのは1870年だった。かつてのMITは地元でも職業訓練学校と侮辱さえもされたのだ。
その間の経緯は他書に譲るとして、今日のMITは工科大学として世界に冠たる地位に登り詰めている。
そのエンジンに当たる教授陣を一瞥してみよう。
文化人類学者で日本のヒップホップやアニメの研究で知られるイアン・コンドリー、経済学者者のポール・サミュエルソン、経済学者、ノーベル経済学賞受賞のロバート・ソロー 、化学科教授で2005年ノーベル賞受賞のリチャード・シュロック、言語学、アメリカのメディアと外交政策の批評家としても知られるノーム・チョムスキー、名誉教授でBOSE社の創設者のアマー・G・ボーズ 、材料科学者、ナノ・マイクロマシン&加工、自己組織化の世界的権威ジョージ・ホワイトサイズ 、日本人では免疫研究でノーベル生理学・医学賞した利根川進など、錚々(そうそう)たるものだ。
MIT出身の日本人は多彩で、実業界で広く活躍されている。経営コンサルタントで経営者の大前研一、三菱UFJフィナンシャル・グループ社長の畔柳信雄、キヤノン・元社長の御手洗肇。
多彩をいうなら、MIT出身の異色の日本人に触れねばならない。「モーツアルトの子守唄」など歌曲の作詞で知られる音楽評論家、作詞家、の作曲家堀内敬三がそれで、1921年(大正10年)にMIT大学院修士課程に入学、応用力学を専攻し、1923年(大正12年)に修士課程を修了し機械工学の修士号を取得した。NHKの「話の泉」(1946年12月3日〜1964年3月31日)での共演者の徳川夢声からは「彼(堀内)のモノ知りは非常に本格的なのである」と評され、音楽・鉄道・電気・化学・歴史・地理・国文学・和歌俳諧・歌舞伎・落語などにわたる博識ぶりを讃えられた。
まとめ
MITのホームページを訪れて見給え。日々入れ替わり立ち代わり新たな発想が止めどなく泉のように溢れでている – The gallery of MIT’s daily-changing home page images。MITの面目躍如たる世界だ。