スタンフォード大学-全米で最高峰の教育が受けられる西海岸のハーバード | バイリンガルへの道

スタンフォード大学-全米で最高峰の教育が受けられる西海岸のハーバード

スタンフォード大学-全米で最高峰の教育が受けられる西海岸のハーバード

シリコンバレーの発祥地」とも呼ばれるスタンフォード大学では「Die Luft der Freiheit weht(独:自由の風が吹く)」を校訓として人種・性別・民族・宗教を問わず優秀な学生を集め、高い教養を持ち社会に役に立つ人材の育成が行われています。世界有数のエリート学生たちが集まるスタンフォード大学において「勉強ができる」のは当然のこと。大切なのはその優秀な頭脳をどう活かしてゆくのか、というところにあります。今回は常に世界のTOPランキングに名を連ねるスタンフォード大学について、キャンパスや入学・入試情報を交え紹介します。

*こちらの記事は2022年7月21日に更新されました*

スタンフォード大学の概要

スタンフォード大学は、アメリカ合衆国カリフォルニア州のベイエリアにある私立大学です。元カリフォルニア州知事で大手鉄道会社の経営者でもあったスタンフォード夫妻が早逝した息子の名前を付け、1891年に「リーランド・スタンフォード・ジュニア大学」、通称スタンフォード大学を設立しました。同大学はシリコンバレーの中心にあることから地元企業と提携し積極的に研究・開発に取り組んでおり、「シリコンバレー発祥の地」と言われています。

また、特にスポーツ分野において同大学のスポーツチームは強豪として知られ、アメリカ大学スポーツ協会が主催する各スポーツの全米大学選手権での優勝数は、サッカーやバレーボールなどをはじめ全米大学のスポーツチーム中で最多の497回となっています。(2018年3月時点)

スタンフォード大学の基本情報

大学属性:私立・総合大学
校訓:「Die Luft der Freiheit weht(独:自由の風が吹く)」
学生数:学部生 7,056名 大学院生 9,368名(2019年現在)
共学/別学:共学
専攻:工学・化学・ビジネス/MBA (GSB, Graduate School of Business) ・ Law Schoolの名門校
学期:クォーター制(4学期制)
学費:44,184ドル(滞在費 13,631ドル)
学生/教員比:5:1
必要なTOFELスコア:100点以上(iBT)
留学生の割合:11%

スタンフォード大学の特徴

広大なキャンパスとコロニアル様式の建物群

スタンフォード大学は全米一美しい大学としても有名で、キャンパスの美しさから、観光地としても人気です。同大の学生は、カリフォルニアの爽やかな気候と緑に囲まれた広大なキャンパスでのびのびと学ぶことができます。

緑豊かな8,180エーカー(約993万坪)の広さを誇るキャンパスは、スペイン風のコロニアル様式の建築が多く存在し、キャンパスの中心部には1903年に完成した教会、メモリアル・チャーチがあります。メモリアル・チャーチはモザイルタイルの壁画とステンドグラスが美しく、卒業生が結婚式を挙げる場所として人気があります。

メイン・クアッド広場には、現代彫刻の父と称されるオーギュスト・ロダンの銅像が6体あり、キャンパス内にあるカンター美術館にはロダンの代表作の「地獄の門」「考える人」をはじめ200点を超える作品が所蔵されています。

また、メイン・クアッド広場の東側にあるフーバータワーは、スタンフォード大学創立50周年の記念で建てられたタワーで、高さ約87mのタワーでキャンパス内を一望できるのはもちろん、サンフランシスコ・ベイエリアの眺望を楽しむことができます。フーバータワーには、同大学の卒業生である第31代大統領のハーバート・フーバー氏が大統領になる以前に収集した20世紀初頭の歴史に関する資料が、フーバー機関図書館とアーカイブとして保管されています。

きめ細やかな教育環境

スタンフォード大学では学生5人に対して1人の教員が付く教育環境が整備されています。学部生は1・2年次で一般的な教養を身につけるカリキュラムを受講し、3年次からは自分の専攻に入って専門的な分野をそれぞれ学んでいきます。専攻の選び方は人それぞれで、中には専攻を2つ取る「ダブルメジャー」を選択する人もいます。

アートパフォーマンス・建築デザイン・コンピュータテクノロジー・政治経済・環境エネルギー・歴史文学・文化人類・言語・ビジネス・理数学・医学・総合政策・学際研究の13分野に109の専攻があり、特に工学・生物学・自然科学の分野に強く、心理学・コミュニケーション分野でも全米で最高峰のレベルを誇ります。

また、オンラインスクールやビジネス・法律・工学・環境科学・教育・人間科学・医学を学ぶことのできる大学院も7つあり、優れたカリキュラムがあらゆる学問分野で設けられています。

「Die Luft der Freiheit Weht」の校訓に基づいた人材の育成

世界有数のエリート学生たちが集まるスタンフォード大学において「勉強ができる」のは当然のことです。大切なのはその優秀な頭脳をどう活かしてゆくのか、というところにあります。同大学では校訓でもある“ Die Luft der Freiheit Weht ”に則り、人種・性別・民族・宗教を問わずに優秀な学生を集め、高い教養を持ち社会に役に立つ人材の育成を目指しています。

高度な教育を受けたスタンフォード大学卒業生の中には政界やメディア業界のみならず、IT関連企業とはじめとする著名な起業家が多いことでも知られています。代表的な方だと、Yahoo!創始者のデビッド・ファイロとジェリー・ヤン、Google創始者のセルゲイ・ブリンとラリー・ペイジ、Netflix創始者のリード・ハスティングスなどがそうです。日本でもよく知られる名だたる企業の創始者たちも、学生時代はスタンフォード大学で学んでいました。

「THE世界大学ランキング2020」第4位に選ばれる

「THE世界大学ランキング」とはイギリスの教育専門誌「Times Higher Education(THE)」によって発表されている有名なランキングです。同ランキングでは基本的に毎回同じ指標を用い、「教育力」「研究力」「論文の引用数(諸研究に対する影響力)」「国際性」「産業界からの収入」という5つの項目に関して13の指標で各大学のデータを収集・評価・分析した上で各大学のスコアを算出し、世界中の大学をランク付けしています。

今回で16回目となる同ランキングは「世界で最も権威ある大学ランキングの1つ」として知られ、2020年にはスタンフォード大学は第4位に選ばれています。

また、U.S.Newsが発表している「2019年ベストグローバル大学ランキング」でもスタンフォード大学は3位を獲得していることから、世界に名だたる大学の中でも常に上位に位置しているスタンフォード大学のレベルの高さが窺えるでしょう。

スタンフォード大学に入学するには?

出願手続きの概要

アメリカの大学には、日本のように一斉に実施する入学試験はありません。その代わりに出願(Application)を行い、アドミッションズ・オフィスによる入学審査を受けます。

「Regular Decision」で手続きを行う場合は1月2日が出願の締切で、4月1日に合否が発表されます。早めに出願準備が整っている場合は、11月1日が出願締切の「Early action」を利用すれば、12月6日に合否結果を受け取ることができます。どちらの出願時期でも入学の意思決定は5月1日までなので、留学先をじっくり決めたい場合は両方の出願形式を上手に活用しましょう。スタンフォード大学へ出願する際には、以下の準備が必要です。

・願書(Application Form)
・出願料 $90(払い戻しは不可)
・スクールレポートとカウンセラー推薦状
・2人の先生からの推薦状
・SATまたはACTのスコア
・英文の成績証明書
・高校3年、1学期の成績(2月15日までに提出)

願書にはスタンフォード大学独自の課題として、50単語で好きな作家や愛読している雑誌などを回答する質問や、100~250語程度のエッセイなどの課題が複数あります。

SAT(Scholastic Assessment Test)とは、英語力と数学的な思考を問うテストです。Critical Reading(読解力)、Writing(筆記)、Math(数学)の各800点満点で合計点を算出します。

ACT(American College Testing Program)とは、英語(語彙力と文法力)、読解力、エッセイ、数学、科学の5つのカテゴリーをテストします。各カテゴリーが36点満点で算出され、スコアは5つのカテゴリーの平均点で表します。

なお、スタンフォード大学へ出願する場合はライティングとエッセイの受験は不要です。また、SATもACTも何点以上は合格といった明確な基準はなく、成績をはじめとした人物像全体を評価対象として合否が決められます。

留学生に必要とされる英語力の目安はTOFELスコア100点以上

スタンフォード大学への留学に必要とされる英語力は、TOFELスコアで100点以上と言われています。TOEFLは世界中で最も活用されている英語能力試験です。日本でいうTOEICや英検と同じく英語力を測るためのテストですが、TOEFLは主に英語圏の高等教育機関への留学を目指す受験者の英語力を測るために活用されています。

アメリカの大学は英語圏で育ったネイティブの学生たちが通う場所であるため、そこへ入学する際にはTOEFLのスコアの提出が求められる場合があります。異なる言語圏にある大学へ行く場合、まず必要とされるのが講義で使用される言語の語学力だからです。

TOEFLスコアは、受験者自身が「英語で講義を受け、その内容を理解できる程度の最低限の英語力を持っているか」を判断する基準ともなるため、スタンフォード大学の留学を検討しているならばチャレンジしておくことをおすすめします。

TOEFL100点は英検1級合格レベル

TOEFLのレベルを日本で馴染みの深い英検と比較すると、TOEFL100点は英検1級に合格するレベルです。英検1級は合格率が10%前後だと言われ、国内の英語検定試験でも最高峰で最難関となっています。

英検は国内では最大規模となる英語検定試験ですが、残念ながら世界では知られていないために海外大学の受験では利用することができません。そのため、英検1級の合格が射程距離に入った方は、英検1級ではなくTOEFLの受験を勧めています。

英語塾キャタルでは、ABCからはじめた生徒がTOEFL100点レベルの英語力を身につけることを目指しています。日本にいながらバイリンガルと同じ質の高い英語を学び、世界基準の英語を身につけることができます。

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スタンフォード大学への短期留学が可能な日本の大学

日本国内の大学の中には、VIAというNPO法人によるスタンフォード大学への短期留学プログラムを実施している大学がいくつもあります。東京では東京大学、慶應義塾大学、早稲田大学、一橋大学、明治大学、立教大学、また西日本でも京都大学、同志社大学、九州大学、大阪大学などが可能となっております。詳細は各大学のホームページを確認してみましょう。

VIA(Volunteers in Asia)はアジアとアメリカをつなぐことを目的として設立された非営利団体(NPO)です。1963年の設立当初はスタンフォード大学の学生をアジアに派遣し,異文化理解やボランティアを目的とするプログラムを運営していましたが,1977年よりアジアからの学生を受け入れるプログラムを開始。現在もスタンフォード大学と協力し,多彩な体験型教育を提供しています。

VIAのプログラムには日本,韓国,中国,台湾,インドネシア,タイ,ベトナム等アジア各国から優秀な学生が参加しています。
出典:明治大学 

これまで紹介してきたように、スタンフォード大学はその総合力において常に世界のトップにランキングされる大学です。いま現状の英語力に照らし合わせて、日本の大学からの短期留学・編入などの選択肢を持っておくことも良いかもしれませんね。

まとめ

「シリコンバレーの発祥地」とも呼ばれるスタンフォード大学では「Die Luft der Freiheit weht(独:自由の風が吹く)」を校訓として人種・性別・民族・宗教を問わず優秀な学生を集め、高い教養を持ち社会に役に立つ人材の育成が行われています。

「THE世界大学ランキング」などの注目を集める世界の大学ランキングで常に上位を獲得しており、卒業生の中にはGoogle創始者など、世界をあっと言わせるような革新的なアイデアを発信してきた面々が名を連ねていることでも有名です。彼らのように世界で活躍しうる人材を目指したい方には、スタンフォード大学への入学を強くおすすめします。

留学するなら交換留学制度という方法も

とはいえ、やはり実際に海外大学への入学は英語力でも学費の面でもハードルが高いですよね。

キャタルが最もオススメするのは大学在籍中の交換留学制度を使用することです。特に長期交換留学が人気で、例えば慶應義塾大学では100校、早稲田大学では500校以上にも及ぶ協定校が世界中にあり、それらの大学に1年間行くことができます。また、日本の大学の学費を払うだけで比較的高額な世界の名門校で勉強できる場合が多く、人気の理由となっています。

交換留学についてまとめた記事をぜひご覧ください。

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