子どもが英語嫌いになる!?新学習指導要領案で注意すべき点とは


2020年度から日本の英語教育は大きく変わります。
先日2月14日に、文部科学省は小中学校の新学習指導要領案を公表しました。その内容は以下の通りです。

・小学3年生から英語に親しむ活動を開始する
・小学5、6年生からは正式教科になり、三人称や過去形などの文法を学習する
・小3から6年の計4年間で英単語600〜700語を習得する

「小3から英語!?」と驚かれている方もいると思います。確実に英語教育は早まっており、早くから英語の勉強に取り組んだお子様の方が有利になる時代となってきたようです。

しかし、さらに懸念すべき点が一点あります。
それは、英語が正式教科となる小5から、早速文法をメインとした学習が進められることです。

文法中心の学習では英語は身につかない

現在も中学から学ぶ英語は真っ先に文法から始まります。
もちろん文法は非常に重要ですし、正しい文法が使えない人は英語力が低いと思われてしまいます。一方、だからといって文法中心で英語を勉強することは、果たしてどこまで効果的なのでしょうか?

例えばアメリカの小学校では、文法の教本というようなものは一切使いません。また、「文法」という授業もありません。代わりに、様々な物語を読んで、自分で思ったことを英語で書いて、そのライティングを添削してもらう等、リーディングとライティングを中心に正しい英語の使い方を学んでいきます。文法を学ぶことに特化したアクティビティは、授業の初めに軽くワークシートを使って練習する程度で、それ以上の時間はかけません。

これは実際に筆者がアメリカで受けた初等教育の経験です。他にもアメリカで小学時代を過ごした日本人にも聞いてみましたが、似たような答えが返ってきました。もちろん彼らは全員、日本語を母国語とし、英語を第二言語として学んだ人たちです。そして彼らは今、完璧な文法を身につけて英語を駆使しております。

一方、日本では文法が中心となり教わります。文法から始まる英語学習はルールの暗記が多く、例外も多いので、実際にライティングやスピーキングで使うとなると混乱してしまいます。また、試験などで必ず◯×形式で採点されるので、子どもたちは「間違えること」を恐れてしまいます。

さらに、文法を覚えるような学習法は、教え方を統一できるので全国的に普及できますが、学習法として全く面白くありません。たとえそれまで英会話スクールに通っていて英語に慣れ親しんでいた子でさえ、英語を嫌いになってしまう学習法です。文法で英語の成績がつけられる仕組みでは、文法を覚えきれない生徒にとっては苦痛であり、終いには英語嫌いに陥ってしまいます。

英語が使えるようになるわけではない上、英語嫌いになってしまう。そんな不人気な文法中心の英語学習では、英語がなかなか身につきませんね。では、2020年度からは英語教育が早まると言われている中、これからどのように子どもに英語を教育していけばよいのでしょうか?

まず「読書」を好きになってもらおう

新学習指導要領案では、小学3年生から歌やゲームで楽しむ「外国語活動」を取り入れることが述べられています。これも子どもにとって楽しいかもしれませんが、実際に英語が使えるようになるとは別です。そのときは楽しいですが、いざ小5になって文法で学び始めると、一気に冷めてしまう子も出てくると思います。先ほどにも話した、英会話スクールに通っていた子が中学英語で急に嫌いになるのと同じですね。

では、どうすればよいのか。
まず、英会話のようにスピーキングに特化したものだけでなく、英語のリーディングにも慣れていける「読書」を取り入れてみましょう。

なぜ「読書」なのでしょうか。
それは、実際に文字を読むことによって、どのように英単語が使われているのか文章として読めるので、自然と正しい文法も学べます。
また、スピーキングのみだと発音は綺麗になるかもしれませんが、やはり文字を見ていないので、文章構成が視覚的には理解できません。実際、スピーキングは得意だけれど学校の英語の成績があまり伸びない子も多いです。耳だけ鍛えるのではなく、目からも英語を学んでいきましょう。

さらに、面白い英語のストーリーブックを読むと、小さなお子様も楽しんでくれます。英語のストーリーブックにはいろんな種類の絵本もあり、英語初心者でも親しみやすいものがたくさんあります。多くは音源もついているので、英語が初めての方は、音源を聴きながらリスニングとリーディングに徐々に慣れていけばよいでしょう。そして、ストーリーがあるということは、想像力を活かせるので、堅苦しい「お勉強」とは思わず、飽きずに読み進められます。

このように、読書をしていけば正しい文法も自然と学び、想像力を使いながら英語を楽しめるようになります。

英語が使われている場面に触れよう

文法中心に学ぶと、どうしてもルールが最初に来てしまい、肝心の「英語が使われている場面」にあまり意識がいきません。常にルールに当てはめようとしてしまうので、スラスラと英語が話せたり書いたりできないでしょう。

読書をすることで、英語がどのように使われているか参考にできます。実際に英語が使われている場面に触れるので、ルールを暗記するより納得しやすく、定着します。

まずは簡単な絵本からでも良いので、本屋さんで面白そうな音源付きのストーリーブックを探してみませんか?

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飯田麻衣

飯田麻衣

カリキュラムコーディネーター(国連英検特A級・英検1級・TOEFL iBT 118点 所持)

In the Dreaming Class【第2回:清水 章弘さん】

20150114

英語塾キャタル代表の三石郷史によるラジオ番組
《In The Dreaming Class》



第2回目のゲストは、
部活をやりながらも現役で東大に合格し、現在は、複数の教育事業を行っている、「勉強のやり方を教える学習コーチ」として人気の株式会社プラスティー教育研究所代表の清水章弘さんです。

東京・飯田橋の学習塾・家庭教師「プラスティー」

清水さんは、青森の教育委員会からも教育改革を頼まれるほどの人物で、以下のような、学習関連の本を何冊も執筆されています。
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