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Comfort Zoneから飛び出して見えたものとは? カルティエ社マーケティングマネージャー ユーゴさん

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2014年GQ Men of the Year授賞式にて、カルティエ日本法人のチームメンバーと。

 

フランス生まれ、スイス育ち。
そんな生粋のヨーロピアンが突然19歳で来日し、その後9年間日本に滞在。
カルティエの米国支社時計部門のマーケティングディレクターを務め、ネイティブレベルのフランス語・英語・日本語を話すユーゴ・ブレルさんに日本語の習得と、外国人から見た日本人の英語について聞きました。

 

ユーゴさんの経歴

0歳 フランス・パリ生まれ
4〜18歳 スイス・ローザンヌ
18〜20歳 フランス、ベサンコンにて大学に通う
19歳 大学1年生の夏休みに初めて来日し、京都の日仏学院でインターンシップ。その後、フランス、ベサンコンに戻り大学2年生を終える
20〜21歳 上智大学で1年間交換留学
21〜22歳 上智大学に転入
23〜25歳 東京にて世界的な時計の製造と流通を行うMovado Groupに就職
カルティエの日本法人の時計部門プロダクトマネジャーに転職、その後メディアプラン二ング、事業開発などを経て昨年北米マーケティングディレクターとしてアメリカ・ニューヨークに移住

最初に来日したのはいつ頃ですか?

初めて日本に来たのは19歳のときです。フランスで通っていた大学の制度を利用して、1学期上智大学に留学しましたが、その後転入をしました。大学を卒業した後は7年間東京で働きました。

 

数ある国の中から、どうして行ったこともない日本に行こうと思ったのですか?

映画を見て日本に憧れを持ちました。来日するまでずっとヨーロッパで育ったので、違う世界が見てみたいと思いうずうずしていました。英語ではよく自分にとって居心地の良い場所からあえて出ることを”get out of your comfort zone”と言いますが、まさしくそれがしたかったんです。当初はとにかく冒険がしたくて、あえてフランス語や英語が主言語ではない国に行って自分を試してみたかった。チャレンジ精神旺盛だったんです(笑)だから言語も文化もフランスとスイスとは全く違う日本に行こうと思ったのです。

 

来日して急ピッチで日本語を習得。その秘訣とは?

ユーゴさんの母国語はフランス語だと伺っていますが、日本語を習うのは難しくなかったですか?来日前の日本語のレベルは?

来日前に1年ほどフランスの語学学校に通っていました。週に2時間ほどしか通っていなかったので、ひらがな、カタカナが少しできる初歩的なレベルで来日しました。日本語の文法はフランス語とも英語とも違うのですが、来日した当初、日本語ができず苦労したという感覚は得にないですね。むしろ何をするにも、どこに行くにも、それが新しい冒険に思えてワクワクしていました。例えば、区役所に行くのも、コンビニに行くのも(笑)

じゃあ来日されて急ピッチで日本語をブラッシュアップされたのですね? 特に効果があった勉強法があれば教えてください。

日本のテレビは来日した日から見ていました。話の内容は全くわからなかったのですが、日本のバラエティ番組は字幕がつくので、「聞く」と同時に「読む」ことができる。その上、リアクションや表情が見える。この三つが同時に入ってくることで、内容をより早く理解することができたと思います。あと、私は字幕で流れる文章を声に出してリピートしていました。これも単語や文章を覚え、文章の意味をより早く理解することに繋がったと思います。

ユーゴさんは今では流暢な日本語をお話しになられますが、日本に滞在中、何か言語やコミュニケーションの面で理解されず苦労されたことがありましたか?

苦労した点が2つあります。一つは、卒業前に東京で就職活動をしていたときです。面接の際、難しいフランス語の文章を日本語に翻訳する課題があったのですが、全くできずに選考から落ちてしまいました。翻訳は特別なスキルで、コミュニケーションとは似ているようで全く違うものだと気付きました。二つ目の苦労は、カルティエに就職して敬語を毎日使わなければいけなかったときです。社内会議やミーティングのすぐ後に先輩や同僚に口頭でフィードバックをもらい、間違った言い回しなどをしていたら教えてもらいその場で直ちに修正する癖をつけました。最初はこれでよかったのですが、在籍年数を重ねる中、得意先との交渉や社内のミーティングでより高度な日本語を使用しなければならない機会が増えたので、最後の1年間は1週間に1度、ビジネス日本語のレッスンを受けました。


スイスで毎年開催される世界的時計展示会SIHHにて、カルティエ日本法人の同僚と。左側がユーゴさん。

 

失敗を恐れず、片言でも話してみる。小さな失敗を繰り返すことで英語が上達する

大学時代、またカルティエの日本支社にお勤めだった頃、たくさんの日本人と英語で話される機会があったと思います。ユーゴさんから見て、日本人の英語のコミュニケーション力はどうですか?

スイスにある本社や海外のビジネスパートナーとのミーティングになると、とても静かになる日本人の同僚や部下を見て、よく「失敗を恐れずに話して欲しい」ということを言っていました。シンプルなことですが、良いアイディアがあっても声に出さないと相手には伝わらないと思います。たとえ片言な英語でも、相手に自分のメッセージが伝わればそれは立派なコミュニケーションです。私も子供の頃に英語を習ったので、今でも決して完璧ではありません。でもとりあえず完璧に話すことは気にせず、知っている単語を使って話してみることを最初から心掛けていました。「完璧ではない英語を話すと、相手に「下手だと思われるかもしれない」と思い、勇気がいることだけれども、それに打ち勝って英語を話そうと挑戦することはクールですよね。

また、アメリカ、オーストラリア、シンガポールなど、国によって英語の表現や発音が異なるように、英語はとても柔軟な言語です。いろいろな「バージョン」がある言語だからこそ、「完璧」なんてむしろないんだと思います。日本語でも英語でもそうですが、話せないことによる恥ずかしさや不安は一旦忘れて、まず話してみる。時間はかかるかもしれないですが、そうすることで必ず相手が理解してくれると思います。

 

フランス、日本、そしてアメリカ。文化への理解を深めることで言語の違いに納得できた

昨年、日本からアメリカに来られて、日本での経験がどのように役立っていますか?

母国フランスとは文化と言語の面で全く違う日本にいたからこそ、言語がその背景にある文化の「鏡」であることがわかりました。例えば日本語はフランス語と違って、「私」や「彼女」などの主語を使わなくても文章が成立しますよね。日本語を習い始めた当初、主語がないので文章の意味が上手く掴めず苦労しました。その後、日本は集団の「和」を大切にする文化で、それは農耕民族である歴史に紐付いていると学びました。だからこそ主語を使って個人をハイライトすることを避けたのかな、と考えるようになりました。言語の背景にある文化を理解しようとすることで、「疑問」が「納得」に変わったのです。アメリカに来てからも、同じように何か不思議に思ったことがあればその背景にある文化を理解しようと心掛けています。

最後に、現在英語を勉強している、もしくは海外留学を検討している日本人学生にメッセージをお願いします。

少しクサいかもしれないですが、英語は世界への扉を開いてくれる「金のチケット」だと思います。
英語が習得できれば世界のあらゆる人とのコミュニケーションが取れますし、いろいろな文化に触れることができます。
日本にいた際はアイルランド・アメリカ・イタリアなどさまざまな国の友達ができましたが、英語がみんなの共通言語でした。英語を習得することで世界中の人と繋がりを持つことができる、これって素晴らしいと思います。ぜひ頑張ってください!


スイスで毎年開催される世界的時計展示会SIHHにて、カルティエ日本法人の同僚と。右側がユーゴさん。

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