受験にも通じる「強い英語力」とは


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『バイリンガルが英語を身につけたような読書を中心とした学習や、英語を英語で学ぶ勉強法は、受験でも通用しますか?』という質問をいただくことがあります。 たしかに、バイリンガルの英語勉強法と、いわゆる「受験英語」には違いがあります。しかし、ほんとうにレベルの高い英語力が求められる大学受験には前述したようなバイリンガルの英語勉強法が役立ちます。
今回は、実際の受験問題を例にとり、「なぜ読書を中心とした学習や、英語を英語で学ぶ勉強法が、受験に効くか?」という話をしたいと思います。

目標とする英語力は、一言でいうと「強い英語力」です。
「強い英語力」とは、一言で言うと、書く、読む、話す、聞く、の四技能をバランスよく使える力のこと。

たとえば、リスニングはできるけどライティングはできないとか、ライティングはできるけれどスピーキングはできないとなると、限定された場面でしか使えない英語力となりかねません。しかし、強い英語力を身に付ければ、センター試験だろうが、東大の二次試験だろうが、簡単に解けるようになります。

 

2014年の慶應義塾大学経済学部入試問題を例に、具体的に見ていきましょう。

慶應・経済は、トップレベルの英語力を求められる試験です。
たとえば、難関私大の看板学部である、早稲田大学の政治経済学部を3科目で受験するとき、英語90点満点、地歴70点満点、国語70点満点で、英語が占める割合は39%です。
これに対して、慶應・経済は、英語200点満点、数学or地歴150点満点、小論文70点満点と英語が占める割合は、なんと47%にものぼります。
しかも、英語の難易度が他教科よりもはるかに高いので、英語ができる人には圧倒的に有利なのです。

僕自身も慶應の経済学部を卒業していますが、まわりの学生を見渡してみると、帰国子女枠で入ってくるバイリンガルに加え、小学校や中学校時代に海外にいて、一般入試で入ってくる隠れた帰国子女、「隠れキコク」と呼ばれる人たちがかなり多くの数を占めていました。

つまり、ふつうの高校出身者とバイリンガルたちが、英語重視の試験で競い合うのが、慶應大学の入試という戦場なのです。

 

さて、実際の試験問題を見てみましょう。

慶應・経済の英語は、4つの大問からできています。
1,2問目は長文読解。3問目が和文英訳。最後の4問目が英作文です。
(興味のある方は「慶応経済 英語 過去問 2014」と検索してみてください。無料で閲覧できます)

1,2問目の長文読解は、ほかの大学に比べて最長レベルです。
たとえば2014年の1問目のテーマは「Inequality and Growth(不平等と成長)」で1600語。2問目は「Youth Unemployment(若者の失業率)」で800語です。
TOEIC800点レベルと言われる英検準一級の長文が大体550語で、単語の難易度も英検の方が低いので、レベルがかなり高いことはご理解いただけると思います。
しかし、たくさんの英文を原書で読む経験をつんでいくことで、早く、正確に内容を理解する力が身につきますので、読解問題は間違いなく得意分野になります。

4問目の英作文は、1,2問目の問題を読んだ自分の考えを問われます。
これは、TOEFLのWritingと同じ形式ですから、サマリー・ライティングやクリエイティブ・ライティングの練習をしていればそれほど難しくは感じない問題です。

 

三問目の英作文も面白いので、実際の問題を例に見てみましょう。

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まずは、バイリンガルの先生に作ってもらった3つの解答例を見てみましょう。

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この問題は、ふつうの受験勉強のような、日本語→英語の直訳では解けません。
解答例を見ても、かなり意訳をしなければならないことがわかります。

この問題で問われているのは、会話の真意を汲み取る「日本語力」と、意味から情景を想像し英語の会話に変えていく「英語のイメージ力」、そしてそのイメージを英語にする「英語の表現力」です。

「日本語力」は日常で身につけられますが、日本で暮らす私達には「英語のイメージ力」は、そのための学習をしなければ身につきません。たとえば、英語で小説などのフィクションをたくさん読んで、英語を読んで直接その情景を思い浮かべられるようにならなければなりません。

イラストの入った本から始めてイメージ力をつけていき、少しずつ文字だけの本が読めるようになると、英語を読んで直接その情景を思い浮かべることができるようになります。これは、日本語も英語も苦なく話せるバイリンガルが導き出してくれた方法です。
この問題も、日本語で意味を理解して、英語でイメージすることさえできれば、あとは、それを英語に変えていくのは、じつは簡単なのです。

「英語の表現力」を上げるには、小説などを読んでたくさんの英語をインプットすることに加えて、それを実際に書いたり、口に出したりするアウトプットが必要です。
サマリー・ライティングは、言い換えができるようになることや、同じ意味のことでも、何種類もの英語表現を使って言えるようになるための練習に繋がります。
小さいうちから、自分の言いたいことを、自由な表現で言うための練習をしていれば、大学受験でこのレベルの英作文が出されても難しいとは感じないでしょう。

慶應・経済や、それに値するような英語力を求められる試験は、従来の受験英語の延長線上にはありません。
ですから学校や予備校で教えられるような勉強法では太刀打ちできません。むしろTOEFLの高得点を目指しているような帰国子女たちにとって有利な問題形式です。そしてそれが学部内に「隠れキコク」が増えている原因なのです。

しかし、バイリンガルの英語勉強法でしっかりと学んでいれば、彼らにひけをとらない「強い英語力」を身につけることができ、国内最高峰の英語の試験にも対応できるようになるのです。

お子さんに英語を苦なく話せるようになってほしいとお考えの皆さんはもちろん、難関大学の受験を希望される方にとっても、バイリンガルの英語勉強法は最適です。

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