留学前に知っておきたい!カナダの生活と教育制度


カナダ
留学を考えている人に留学先の希望国を聞くと、アメリカやイギリスを挙げる方がいます。以前の投稿で「留学前に知っておきたい!イギリスの生活と教育制度」について書きました。今回は次いで人気の高い「カナダ」について触れてみようと思います。留学先の国や都市、学校選びが留学をする上ではとても大切です。是非参考にしてみてください。

 

カナダの留学生受入れの背景

カナダは、歴史的にはアメリカの歴史と少し似ているところがあり、カナダにもアメリカ同様に先住民族が暮らしていました。カナダという地名はもともと「集落」を意味する先住民族の言葉で、985年にノルウェー人の探検家が発見したのが最初と言われています。そして、15世紀頃からヨーロッパ各地から本格的な民族移動や植民地支配が起こります。

その後、イギリスとフランスが国土の大部分を掌握するようになり、世界各地で植民地を巡る両国間の飛び火を受け、カナダでも領土争いが激化します。その後もイギリスとフランスの植民地獲得の争いは先住民族を巻き込みながら続き、フランスは戦いに敗れ、第一次世界大戦が終わるころまでカナダはイギリスの統治下にありました。

こうした歴史的な背景があって、現在でもカナダの公用語は英語とフランス語が使われていたり、フランス統治が強かった地域では今でもフランス語がメインとして使われています。

英語とフランス語が公用語のカナダでは、早くから英語やフランス語を母国語としない人に対する語学教育が進められ、語学教育先進国として素晴らしい語学教育を提供しています。世界各地から移民を受け入れており、外国人を寛容に受け入れています。留学受け入れ先の学校では、ホームステイのシステムが整い、母国を離れた学生が快適に留学生活に励むことのできる体制が整っています。「人種のモザイク」と呼ばれ、多文化政策をとるカナダには、世界中からの多彩な文化を背景とする人々が暮らしています。こうした背景のもとで、多民族・多文化との接触により、世界に通用する国際感覚を身に付けることができます。

 

カナダの都市選び

気候&風土
国土面積は日本の約27倍で、ロシアに次ぎ世界で2番目に大きな国です。10の州と3つの準州とで構成されており、農業が盛んな肥決な大平原、大迫力のカナディアンロッキーと多くの川や湖、北極ツンドラへと続く原生林、そして北緯70度より北には永久に凍結した山頂氷河があります。一方、西海岸沿岸には豊かな雨林もあり、変化に富んだ風土といえます。
太平洋沿岸は一年を通して比較的温暖。夏でも気持ちのいい日が多く、カナディアンロッキーでは春の訪れは5月中旬頃で、夏はさわやかです。冬は10月下旬に訪れ、中部平原では夏は砂漠のように乾燥し、冬はマイナス20〜30度まで下がります。五大湖周辺の平野は比較的温暖ですが、トロントの夏は湿度がやや高くなり、大西洋沿岸は雨が多いものの、寒さは内陸部ほど厳しくありません。アメリカとの国境沿いに広がる南部は、一般に四季がはっきりしています。バンクーバーの7月の平均最高気温は21.7度、1月の平均最高気温は5.7度。トロントの7月の平均最高気温は26.8度、1月の平均最高気温はマイナス2.5度です。

生活習慣
公用語は英語とフランス語。カナダ人の59%が英語を、23%がフランス語を母語としています。
フランス語系の人はケベック州に多く住んでおり、国内には英仏2カ国語のバイリンガルも多くいます。カナダ人を一言で表現するならば、大らかです。多数の民族が共存する「モザイク」国家であることから、他者を受け入れることに寛大です。アウトドアアクティビティを好む一方で、環境保護や公共のマナーに関しては敏感です。たとえば、駅やオフィスビルなど公共の場はほとんど禁煙で、違反者には罰金が科せられます。カナダ人は隣国のアメリカ文化の影響を受けながらも、他を思いやる国民性があることに強い誇りをもっています。

物価
都市部の物価は決して安くありません。移民が多く集まっていることから外食メニューはバラエテイに富んでおり、娯楽施設も充実しています。食品類は比較的安いので、自炊などで工夫して節約ができるでしょう。レストランやタクシーなどを利用する際には、料金に10〜15%のチップを払うのが一般的。ちなみに、医療、教育、治安、物価、生活水準などが全体的に評価され、カナダは世界でもっとも住みやすい国という評価を得ています。

 

カナダでの滞在

ホームステイ
特に都市部ではアパートの家賃が高いこともあって、ホームステイの人気が高いです。大きな家で空いているベッドルームが複数あるところでは、一度に数人の学生を滞在させている場合もあります。ケベック州などフランス系の住民が多いところでは、フランス語を話すホストファミリー宅に滞在することもあるでしょう。

アパート
アパートには家具付きとそうでないところがあります。家具付きの部屋でも、生活に十分な家具がすべてついている部屋はあまりありません。ひとりで借りるならステュディオあるいはバチェラーと呼ばれるワンルームタイプがおすすめです。アパートを他の住人とシェアするのも人気があります。

ベースメント・スイート
カナダにはベースメント・スイートという滞在スタイルがあります。これは、一戸建ての住宅の半地下に作られた部屋で、本来なら物置などに使用されるものを住居用に改装して貸しているものです。部屋は意外と広く、ベッドルームの他にキッチン、バスルームが付いており、何人かでシェアする場合もあります。ベースメント・スイートへの入り口は家主とは別になっているのが普通なので、プライバシーも保てて比較的快適。家賃はアパートシェアと同じくらいになります。

 

カナダの教育制度

カナダでは、州 (準州)ごとに教育制度が定められていますが、6歳で小学校に入学してから、日本の中学・高校にあたる中等教育を修了するまでの期間を12年とするのが一般的です。また、初等教育の期間は通常6年ですが、7〜8年の州もあります。

公立·私立
カナダでは、小・中・高校ともに公立校が数多くあり、そこに進む人がほとんどです。私立は、ローマ・カトリック系が大半で一部プロテスタント系の学校もあります。しかし、私立学校の数はとても少なく、初等〜中等教育の学校の割合は全体の約10%で、生徒数ではわずか5%。公立校に進学する人が多い理由として、カナダ人は学費が無料ということが挙げられます。バンクーバーやウィスラーという都市を持つブリティッシュ・コロンビア州などの地域(学区)の公立校では、留学生の受入れを行っているところもあり、留学生の入学条件や学費は学区ごとに決められています。
学年数はアメリカと同様にGradeで表されます。中等教育の最後の2年間、日本の高校2年〜3年にあたるGrade11〜12の時期より、選択科目の幅が広がり、大学進学希望者は一般教養教育に進み、就職希望者は職業教育(単独の職業訓練校に進む場合もある)に進みます。

州ごとの卒業認定
成績はA~Dの4段階評価、または達成率による評価で決まります。卒業条件は、各州によって異なりますが、必ず履修授業の時間数と必要単位を満たしたうえで、州の卒業認定試験をクリアする必要があります。さらに大学進学希望者は、志望大学 (学部)が指定する科目を習得していなければ入学できないという規定もあります。

二言語主義
カナダの教育制度を複雑にしているのが、「英語とフランス語」という2つの公用語です。カナダ人の7割は英語を母国語としていますが、残りの大半はフランス語が母国語。特に、ケベック州では州民の8割がフランス語を母国語にしているため、二言語プログラムを採用しています。これにより、英語 (フランス語) を母国語とする子どもは第一言語を英語 (フランス語)、第二言語をフランス語 (英語)として学ぶことが可能です。また、効率的な第二言語習得のため、通常科目を第二言語で指導するイマージョン教育 (没入法) も導入しています。

留学試験と条件
カナダには入試という概念がありません。よって、偏差値もありません。しかし、学校ごとの難易度は設けられており、学校の成績がC以上(ABCDEの5段階)とか、3.5以上(4段階評価)というように入学基準はあります。
日本人がカナダに留学をする際は、英語力を証明するためにTOEFLやIELTSといった試験を受け、各学校が設定しているスコアが必要になります。入学や編入をする場合などは、スコアに加えて成績証明書や卒業証明書が必要となります。その他にも志望動機、ボランティアなどの活動歴、コンクールなどの受賞歴、アルバイトなどの職歴等を記載したエッセイや回答シートを提出することがあります。これらすべてを提出することで、学校側が合否を決定します。日本人の場合は、条件付入学といって、英語の成績が基準より少し足りず、一方で成績等が大学の入学基準を満たしていれば、一旦、入学を許可してくれることがあります。

 

カナダの高等教育〜種類と特徴

学位取得と職業訓練。カナダには90の学位授与教育機関と150のコミュニティカレッジがあります。

短大

カナダでカレッジ (短大) といえば、主にコミュニティカレッジを指します。ほとんどが州立で、規定の単位を修得すると、修了証書のサーティフィケート (Certificate) やディプロマ (Diploma) が取得できます。カレッジの名称は州によって異なり、その内容もまちまち。例えば、ブリティッシュ・コロンビア州のコミュニティカレッジでは、2年間で必要単位を修得すると準学士号が取得できます。また、オンタリオ州には〜Colleage of Applied Arts & Technology〜、または、〜Colleage Institute of Technology & Advanced Learning〜と呼ばれるカレッジがあり、学士号を出す学校も増えています。コミュニテイカレッジには、大学編入を目的とした「ユニバーシティ・トランスファープログラム」と、就職を目的とした「職業訓練コース」があり、少人数クラスで対話方式の授業を行っている点が特徴です。入学基準が大学より低いので、ここを足掛かりに、難関といわれるカナダの大学を目指す留学生も多くいます。全てのカレッジがこの両コースをもつわけではありませんが、進学を考える人、手に職をつけたい人、どちらにも適した留学先といえるでしよう。

大学

カナダの大学には州立と私立があり、学位を取得できるのは総合大学と学位授与権のあるカレッジの約90校。大学への入学資格は一般に高校卒ですが、ケベック州のように高校卒業後、CEGEOという短大で2年間勉強しなければ大学への進学ができないところもあります。また、カナダの大学は、プログラムの規模や取得できる学位から見て、大きく次の3つのタイプに分けられます。

①大学院博士課程のある大学
大規模な総合大学で、大学院、医学部、工学部をもっています。修士課程だけでなく、ほとんどの大学で博士課程が備わっている点が特徴。高度な研究活動を中心とした環境で学びたい人向けの大学です。

②大学院レベルの学部大学
①のタイプ同様、高度の研究や大学院でのプログラムを重視していますが、ほとんどのところが医学部をおいていません。学部・大学院レベルのクラスで、MBAなどの学位を含む幅広いプログラムをもっています。①より規模が小さいので、留学生にも親しみやすいといえるでしょう。

③学部教育を重視する大学
学部を特定のものに限定して集中的に教育する大学。全学生数3000人程度の規模で、人文系学部が充実しているのが特徴です。20〜30人程度の少人数クラスが多く、行き届いた指導が期待できます。質の高い学部教育を受けたい人に適しています。

ユニバーシティ・カレッジ (University College)

文字どおり大学とカレッジ (短大)の両方の性格を備えている教育機関。ここで学士課程の教科を修得すると、学位がそのカレッジまたは提携大学から授与されます。2年間で準学士号を取得することもでき、大学進学過程を終了した学生は、大学の2年または3年に編入することも可能です。
また、職業訓練コースが豊富で、技術専門の学科を修了すると、技術習得証明書・修了証書・卒業証書が取得できます。ほとんどが地方都市にあり、大学より小規模で親しみやすい点も特徴です。教授を身近に感じながら、専門知識と技術を習得したい人向けといえるでしよう。

 

これまでにアメリカ、イギリス、カナダと留学代表国とも言える3ヶ国ついて書いてきました。世界の国々によって生活習慣や教育制度の部分で大きな違いがあります。留学をよりよい経験にしていくためにも、その国に渡航する前に情報収集をしておくと、きっと質の高い経験が得られることでしょう。


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