従来の日本の教育を覆す!国際バカロレアの内容


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■はじめに
前回の記事で、国際バカロレア(IB)の概要をご説明しました。今回の記事では、国際バカロレアのプログラム内容をみていきます。

 

■国際バカロレアの内容
国際バカロレアは、プライマリー・イヤーズ・プログラム(PYP)、ミドル・イヤーズ・プログラム(MYP)、ディプロマ・プログラム(DP)、キャリア関連プログラム(CP)の4種類があります。
国際バカロレアは考えて発信し、自国文化と異文化を理解してアイデンティティを確立することを重視していて、英語力に加え、リーダーシップ、企画構想力、感性を兼ね備えた人材を育てるのに適したプログラムといえます。

ディプロマ・プログラム(Diploma Program)は海外大学への入学資格であり、国内大学においても入試の受験資格などとして採用されていて、政府は2015年9月に「国際バカロレア認定のための手引き」を作成しました。そのため、特にディプロマ・プログラムに対する関心が高まり、認定校が増えると思われます。

 

■ディプロマ・プログラムの科目
ディプロマ・プログラムは16~19歳を対象とし、2年間のカリキュラムを履修し、試験に合格すると、国際的な大学入学資格である「国際バカロレア資格」を取得できます。ディプロマ・プログラムは、原則として英語、フランス語、スペイン語のいずれかで行いますが、一部の科目については、2016年4月以降に日本語でも実施される予定です。

ディプロマ・プログラムでは、6グループからなる学際的な科目(下表)に加え、コアと呼ばれる3つの必須要件を履修します。

グループ 科目例
言語と文学(母語) 言語A:文学、言語A:言語と文学、文学と演劇
言語習得(外国語) 言語B、初級語学、古典語学
個人と社会 ビジネス、経済 、地理 、グローバル政治、歴史 、心理学、環境システム社会、情報テクノロジーとグローバル社会、哲学、社会・文化人類学、世界の宗教
理科 生物 、化学 、物理 、デザインテクノロジー、環境システムと社会、コンピュータ科学、スポーツ・運動・健康科学
数学 数学スタディーズ 、数学SL 、数学HL 、数学FHL
芸術 音楽 、美術 、演劇 、ダンス、フィルム、文学と演劇

6グループから1科目ずつ合計2年間で履修しますが、芸術グループの代わりに他のグループから履修しても構いません。3~4科目を上級レベル(各240時間)、その他を標準レベル(各150時間)で履修します。

コア 内容
課題論文(EE:Extended Essay) 履修科目に関連した個人研究を行い、4000語(日本語の場合は8000字)の論文を執筆します。
知の理論(TOK:Theory of Knowledge) 100時間以上学習し、知識の本質について考え、主張を分析し、知識の構築に関する問いを探究することにより、自分のものの見方を自覚し、批判的思考力を養います。
創造性・活動・奉仕(CAS:Creativity/Action/Service) 芸術、身体的活動、交流活動など、体験的な学習に150時間以上取り組みます。教室以外の広い社会で経験を積み、様々な人と共同作業をすることにより、協調性や思いやりの大切さを学びます。

日本語DPの対象は、経済、歴史、生物、化学、数学、物理、課題論文、知の理論、創造性・活動・奉仕などです。日本語DPでも、2科目は英語で履修する必要があり、そのうちの1科目に言語習得(外国語)を含めることができます。
「日本語A:文学」と「日本語A:言語と文学」については、国際バカロレア機構が指定する「指定作家リストと指定翻訳作品リストの中から使用する教材を選択します。

 

■ディプロマ・プログラムの試験
高校3年生の5月または11月に世界共通の試験が実施され、日本では11月が一般的です。試験は主に論述形式で出題されます。また、課題論文と知の理論は、A~EとNの6段階で評価されます。
6グループから選択した科目(各7点)に、必須要件の3科目(各1点)を加えた45点が満点で、24点以上をとるとディプロマの資格を取得できます。

ディプロマ・プログラムの評価は、7~8割が外部評価によって、2~3割が内部評価により行われます。外部評価は、世界で共通の一斉試験を実施し、5000人以上の外部評価員が行います。内部評価についても、課題と結果を外部評価員に提出し、必要に応じて調整することによって、評価の客観性と正確性を確保しています。
ディプロマ・プログラムの平均点は毎年30点前後で、取得率は毎年8割程度です。

 

■ディプロマ・プログラムの費用
高校3年生のときに実施される試験の登録日は、1人あたり184SGD(シンガポールドル)です。そして受験料は、6グループから選択した科目については1科目あたり126SGD、課題論文97SGD、知の理論、創造性・活動・奉仕11SGDです。
6グループから6科目履修すると、合計1097SGDかかり、2015年10月20日現在、1シンガポールドルは約80円なので、受験料の合計は約9万4595円です。
ディプロマ・プログラムの教材は学校が選定しているので、教材費は学校によって異なります。

 

■終わりに
ディプロマ・プログラムの自習や自主研究に時間がかかるため、履修していない学生より他の勉強をする時間が減るようです。DPの学習と従来どおりの受験勉強のどちらに時間をかけるかを検討してみてください。

 

参照:http://www.mext.go.jp/a_menu/kokusai/ib/index.htm「国際バカロレア認定のための手引き」


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