バイリンガルが明かす英語勉強法_太田亮さん | バイリンガルへの道

バイリンガルが明かす英語勉強法_太田亮さん

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英語塾キャタルでバイリンガル講師として活躍している太田亮くんに英語習得の秘訣をインタビュー!

 

ロンドンへの留学が決まっているそうですが、詳しく教えてください。

15年1月からロンドンにある、ロンドン大学東洋アフリカ学院(SOAS)に留学します。期間は半年間で、研究領域は、アジア、アフリカ、中近東で、日本も含まれます。イギリスから見たアジアもしっかりと研究したいと思っています。

どうやってバイリンガルになったかを教えてください。

5歳の頃、父の仕事の関係でアメリカのロサンゼルスに行くことになりました。5歳だったので、異国の地に行ってることも分からず、いきなり現地校に放り込まれて、もちろん何も話せず、親にものすごい勢いで泣きついたみたいです。

それから、日本人向けの塾に通い始めて、徐々に話せるようになりました。小学生3年生頃には、自然とアメリカ人の同級生と話せるようになっていました。

父の仕事の関係で、中学に進学するタイミングで帰国することになったんです。中学受験は失敗してしまったので、公立の中学に通いました。それから大学生になるまで、ずっと日本で生活しています。

「英語を身につけてよかった!」と思うエピソードは?

正直、良いこと尽くしです(笑)
僕は高校受験も大学受験もしたのですが、帰国枠を受けるには日本にいる期間が長すぎたので、すべて一般受験になりました。

英語の試験の難易度は、日本の中学生や高校生と一緒のレベルのテストを受けるので、正直、半分寝てても受かるくらい簡単でした(笑)実際、慶應の高校を受ける時、非常に簡単だったので半分寝てしまったんです。

それから、英語が話せるので、大学にいる留学生たちとの交流も楽しんでいます。海外旅行でも、ガイドブックに頼っているだけの旅行じゃなくて現地の人に聞いて、いろんな人と話して世界が広がった!っていう感覚がありますね。

自分の英語力は、ロサンゼルスに住んでいた時の小学生の勉強が土台になっています。当時、たくさん英語の本を読んだので、そのおかげでリーディング力が自然と身につきました。

日本の学校教育では、使える英語が身につかないと言われますが、その原因は何だと思いますか?

文法重視なので、文法を間違えちゃダメだという教え方に問題がある気がします。学生も、「間違えちゃダメなんだ」っていう恐怖心が出てしまって、話したり、書くことに臆病になってしまうんです。

中学校には、外国人の先生が英語の授業に来ていましたが、1人で40人の生徒に指導するのは限界がありますし、生徒同士のグループワークも、みんな恥ずかしがって話そうとしなかったですね。

同級生の中には、文法力は僕と同じくらいある人もいましたが、スピーキングやライティングは苦手だったようです。

日本の英語教育の問題点は、文法を重視しすぎて、間違うことに過剰な恐怖心を与えてしまうことと、アウトプットが少ないことだと思います。

ふだん英語の勉強はしていますか?

勉強という意識ではないですが、映画を字幕なしで見るようにしています。アメリカは映画が一大カルチャーで、それ見ていないと学校で会話に入れない、という感じだったので、自然と映画が好きになりました。

他の英語の勉強としては、英語の曲を聞いたり、歌詞を読んだりしています。iPhoneで自分の声を録音して、発音の状態をチェックしています。

英語を身につけようとしている人たちにメッセージをお願いします。

英語ができる人と、できない人の差は、二次関数的に開くと思います。遊ぶのも大事ですが、英語を勉強すると、将来にわたってすごくメリットがあるのでぜひがんばってください!

オススメの英語の本を教えてください。

「THE GIVER」いうロイスローリーさんの本が面白かったです。物語の舞台となる「コミュニティー」は犯罪、飢餓、悩み等のないユートピアのようである反面、規則が多く、人々が強い感情を表すことのない奇妙な社会という設定です。一見平和な管理社会の恐ろしさ、異常さが読者と主人公のジョーナスの目に段々と露になる構成となっていて、ぐいぐい引き込まれます。
簡単な洋書からでよいので、ぜひ読みたい洋書にチャレンジしてみてください!