横浜女学院中学校・高等学校-英語の課外授業を実施し高大連携に取り組む | バイリンガルへの道

横浜女学院中学校・高等学校-英語の課外授業を実施し高大連携に取り組む

英語の課外授業を実施し高大連携に取り組む、横浜女学院中学校・高等学校

<学校の概要>

横浜女学院中学校・高等学校(以下、「同校」という)は、横浜市中区山手町にあり、JR根岸線石川町駅から徒歩7分の所に位置している。1886年創立の横浜千歳女子商業学校と、1943年創立の神奈川女子商業学校が、1947年に合併して発足したのち、1951年に学校法人横浜学院を設立した。その翌年、プロテスタント超宗派の立場で、「日本人による、日本人にふさわしいキリスト教教育」を行うことを宣言して、キリスト教教育を開始し、1991年にキリスト教学校教育同盟に加盟した。
キリスト教教育、学習指導、共生教育の3つの教育理念に従って、人間教育を行っている。学費については、入学金や授業料が免除になる特待生制度がある。山梨県清里に山荘があり、中学1・2年生と高校3年生が参加する八学会(8つのことを学ぶ行事)を行っている。

<基本情報>

私立普通科中学校・高等学校
スーパーグローバルハイスクール(SGH)アソシエイト校
系列校:横浜学院幼稚園
中高一貫教育:完全一貫制
校訓:愛と誠
生徒数:高校477人(2015年6月現在)
共学/別学:別学
学期:2学期制
学費:91万6000円(中学初年度、2015年度)
帰国子女の受入:有
国内大学進学実績:神奈川大学、関東学院大学、青山学院大学、立教大学、北里大学、東京農業大学、中央大学、学習院大学など(2015年)

習熟度別授業を取り入れ、先取り学習を行う

授業は週5日制で、土曜日は学校行事やクラブ活動などに充てられている。英語と数学は、中学1年から習熟度別授業を取り入れていて、中学3年で数Ⅰの授業があるなど、高校の学習を先取りする。夏期講習などの課外授業も豊富である。施設については、図書館に2万5000冊の蔵書がある。
英語のテキストは、独自の教材『We like English』を中学1年から使い、音声教材もオリジナルである。その後『プログレス』が主体になるが、オリジナルの補助教材を併用する。中学校は、週5時間の英語の授業に加え、専任の外国人教師が担当して少人数で行う英会話が週に1時間ずつある。高校では、英語表現、コミュニケーション、英語特講などの授業を受ける。

特進クラスは学習進度が速く、応用を学ぶ

「特進クラス」と「普通クラス」があり、特進クラスは学習進度が早く、応用を多く学ぶ。クラスは入試の得点で分け、毎年入れ替える。普通クラスは基本充実を優先して後に応用を学ぶが、普通クラスでも習熟度が上位の生徒は、特進内容の授業になる。
中学1年から高校1年までにおいて、普通クラスの生徒は、英語ブラッシュアップ講座などに参加し、特進クラスの生徒は、宿泊セミナーや土曜特進講座を受ける。高校1年~3年生を対象に、土曜日や長期休暇中に、大学受験指導を専門とする外部講師による受験対策講座を開く。

青山学院大学などの指定校推薦枠がある

2015年の合格実績は、9などである。神奈川大学17、関東学院大学12、青山学院大学15、立教大学15、北里大学10、東京農業大学10、中央大学9、学習院大学
2015年5月現在の指定校推薦枠は、青山学院大学7、明治学院大学5、白百合女子大学5、成蹊大学4、成城大学4、横浜市立大学3、上智大学3、東京女子大学3、立教大学2などである。

スーパーグローバルスクールアソシエイト校である

同校はスーパーグローバルスクールのアソシエイト校であり、ESD活動に取り組んでいる。成蹊大学などと高大教育連携協定を締結している。
帰国生入試を行い、帰国生の受け入れに積極的であるが、特別クラスの設定はしていない。帰国生入試では、現地校、インターナショナルスクール、日本人学校の区別はしていない。保護者の転勤などの理由による転入・編入は、随時受け付けている。

中学3年生の修学旅行でニュージーランドに行く

中学3年の修学旅行として、ニュージーランドで海外セミナーを実施する。11日間ホームステイしながら現地の姉妹校と交流し、ファームステイも体験する。ニュージーランドセミナーに向けて、イングリッシュデイキャンプを土曜日に行って、英語のみの生活を体験する。
高校2年生の希望者は、アメリカやヨーロッパで行う海外セミナーに参加する。アメリカ海外セミナーでは、グリーンブライヤー・クリスチャン・アカデミーやリバティー大学との提携により、英会話の他に米国の政治、文化、歴史などを学ぶ。4年生の4月に申し込み、1年半準備をしてから参加し 高校2年生の4割程度が参加している。
ヨーロッパ海外セミナーは、ドイツで提携校交流とホームステイをして、フランスを訪問し、ヨーロッパの歴史や文化を学び、環境問題を考える。ホームステイでのコミュニケーションは英語で行うが、準備期間の学習で、簡単なドイツ語・フランス語や古典英語に触れる。

交換留学制度とリバティー大学への推薦入試制度がある

ニュージーランドの姉妹校ランギルル・ガールズスクールとは、寮(ドミトリー)に寄宿する長期(1年)と中期(3ヶ月または6ヶ月)の交換留学制度があり、来校する留学生はホームステイをする。
アメリカの提携校との長期留学(1年)には、単位認定制度があるので、留年せずに進学できる。リバティー大学へは、推薦入学制度がある。

まとめ

特進クラスが設置されているほか、普通クラスでも中学1年から英語の習熟度別授業を取り入れている。スーパーグローバルハイスクールのアソシエイト校であり、英語の課外授業を実施し、高大連携に取り組んでいる。
修学旅行でニュージーランドへ行き、希望者を対象とする海外セミナーや交換留学制度がある。海外セミナーへの参加する生徒の割合は比較的多く、海外大学で学ぶことができる。国内外の大学へ進学する推薦入試制度がある。