少人数・習熟度別授業を実践するSGHアソシエイト校、神奈川学園中学校・高等学校 | バイリンガルへの道

少人数・習熟度別授業を実践するSGHアソシエイト校、神奈川学園中学校・高等学校

少人数・習熟度別授業を実践するSGHアソシエイト校、神奈川学園中学校・高等学校

<学校の概要>

神奈川学園中学校・高等学校(以下、「同校」という)は、横浜市神奈川区沢渡に位置し、上大岡駅から電車で8分で、横浜駅から徒歩10分の場所にある。前身は、佐藤善治郎によって1914に設立され、現在は完全一貫制の女子校である。帰国子女募集の応募資格は、海外に継続1年以上滞在し、帰国後3年以内の児童で、面接は保護者同伴である。

<基本情報>

私立・普通科中学校・高等学校
スーパーグローバルハイスクール(SGH)アソシエイト校
教育体制:中高一貫制
生徒数:中学校 約600名(2014年12月~2015年2月時点)
共学/別学:別学
学期:3学期制
学費:約119万500円(中学初年度、2014年12月~2015年2月時点)
帰国子女の受入:有
国内大学進学実績:明治学院大学、早稲田大学、法政大学、明治大学、立教大学、上智大学、東京農業大学、青山学院大学、中央大学、北里大学、慶應義塾大学(2015年)

オリジナルテキストを使って学び、少人数・習熟度別授業を取り入れている

同校は週6日制で、5教科とも検定教科書に加え、オリジナルテキストを使って学ぶ。英会話の授業は1クラスの半分の人数で実施し、中学2年生から数学、高校1年から英語と国語の授業を習熟度別に行う。
全校において70%の生徒が、宿題や予習など、毎日2時間以上の課程学習に取り組んでいる。同校は、個別指導や補習を行っているので、同校は塾や予備校に通う必要はないと考えていて、実際通っている中学生はあまりいない。高校2年生以上では、多様な選択科目や講習が用意されている。補習は指名制または希望制で、平日の放課後や長期休暇中に実施する。

中学1年からZ会出版の『New Treasure』を使って学ぶ

2012年度における中学1年の教材は、Z会出版の『New Treasure』で、同シリーズのワークブック、文法問題集、CDに加え、新学社の『Joyful Listening』、三省堂の『New Crown』、オリジナル教材の『Let’s Get Ready to Study English』などであった。授業では英語を声に出して読む練習を重ね、毎時間の授業で宿題を出す。辞書の指定はないが、三省堂の『エースクラウン英和辞典』とベネッセの『ニュープロシード和英辞典』を勧めていて、英和辞典は高校生用のものである。ネイティブスピーカー教員による英会話の授業が週1回あり、中間テストはライティングやインタビューの形式で行う。
中学2年生は、『New Treasure』に加え、正進社の『ニュー・リスニング・プラス 上級』などの教材を使って学び、ネイティブスピーカー教員による英会話の授業では日本語を使わない。英検3級(中学3年レベル、二次試験に面接がある)の取得を目指し、合格率は70%である。
中学3年生は、『New Treasure』に加え、Z会出版の『英単語集 速読英単語 入門編』や桐原書店のリスニング教材『Soundmaster Elementary』などを使って学ぶ。授業の前に予習を必ず行い、週に1~2回単語テスト・小テストを実施している。全員が英検3級を取得し、準2級に挑戦する生徒もいる。

スーパーグローバルスクールアソシエイト校である

同校は平成27年度において、スーパーグローバルスクールのアソシエイト校であり、中学1~3年を対象としてスピーチコンテストを実施している。また、中学2年生は、福島県の「ブリティッシュヒルズ」で2泊3日の語学研修に参加し、スタッフはネイティブスピーカーのみで、日本語は使わずにコミュニケーションする。そして、中学3年生の希望者はオーストラリア研修に行く。
高校1年生の海外研修は、イギリス、イタリア、韓国、トルコ、オーストラリア、ニュージーランドから選択できる。海外研修の準備は1年かけて行い、現地では高校生との交流、ホームステイ、文化や自然に関する専門家による講義などを体験する。

早慶上智とGMARCHに多数の合格者を輩出している

2015年における卒業生は178人で、4年制大学の合格数は583であった。内訳は、明治学院大学38、早稲田大学17、法政大学17、明治大学16、立教大学15、上智大学13、東京農業大学13、青山学院大学12、中央大学11、北里大学11、慶應義塾大学9、東京外国語大学2、首都大学東京2、横浜国立大学2、横浜市立大学2などであった。
理系の進学者は30.3%で、内訳は、農業・海洋学33人、看護29人、工学24人、生物・理学・生命科学19、薬学13人、獣医1、その他医療系14であった。
同校には合計70大学、330名の推薦入試枠がある。多摩川大学14名、東洋英和女学院大学9名、東京都市大学6名、県立保健福祉大学5名などであり、法政大学、青山学院大学、学習院大学もある。

まとめ

横浜市営地下鉄、京浜急行、JR東海道本線、相鉄本線、東急東横線の駅から徒歩10分以内で通学できる場所にある。早慶上理ICUの合格数は合計41で、GMARCHの合格数は合計80という進学実績である。
英語の授業では中高一貫教育用の教科書やオリジナル教材を使い、習熟度別・少人数授業を取り入れているほか、中学1年からネイティブスピーカーによる英会話の授業がある。語彙を増やしながら、表現力・コミュニケーションスキルを高める方針で、英検の取得を勧めているほか、生徒は海外研修や語学研修に参加する。