宝仙学園中学・高等学校共学部理数インター_英語本の速読、プレゼンやライティングを日課とする | バイリンガルへの道

宝仙学園中学・高等学校共学部理数インター_英語本の速読、プレゼンやライティングを日課とする

英語本の速読、プレゼンやライティングを日課とする、宝仙学園中学・高等学校共学部理数インター

<学校の概要>

宝仙学園中学・高等学校共学部理数インター(以下、「同校」という)は、東京都中野区にあり、中野坂上駅から徒歩約3分の場所である。同校は80年以上の歴史をもつ学校で、2007年には中学校に、2010には高等学校に理数インターを立ち上げた。理数インターの「理数」とは物事を論理的に考える能力のことを意味している。また、同校では、仏教主義精神を基調とした人間教育を行っている。
2015年度の中学入試では合計90名を募集し、4教科(国語、算数、理科、社会)または適性検査・調査書で選抜した。高校入試で基準点以上を満たした受験生は、入学金、施設費、授業料の免除を受けられる。高校の帰国生入試は、日本または海外で実施する。

<基本情報>

私立普通科中学校・高等学校
系列校:こども教育宝仙大学、宝仙学園高等学校女子部、宝仙学園小学校など
教育体制:中高一貫制(併設型)
生徒数:421人(2014年12月~2015年2月時点)
共学/別学:共学
学期:3学期制
学費:106万1000円(高等学校初年度、2014年12月~2015年2月時点)
帰国子女の受入:有
国内大学進学実績:明治大学、東京理科大学、早稲田大学、法政大学、立教大学、中央大学、慶應義塾大学、上智大学、青山学院大学、学習院大学など(2015年)

毎朝英語図書を速読し、プレゼンやライティングを重ねる

中学校では、豊富な英語図書を朝速読し、週1~2時間はネイティブ教員による授業を受ける。手紙やエッセーなど様々なライティングに取り組み、中学1年からプレゼンテーションの練習を重ねる。
高校では、朝読書、プレゼンテーション、様々なライティングを行うほか、CDつきの英語図書をポータブルプレーヤーでリスニングできる。高校1年次にプレゼンテーションコンテストがあり、パワーポイントなどの視覚的な資料を示しながら発表する。
全学年の生徒はGTECを受験し、年に1度英検を受験する。中学3年生全員が英検3級の取得を目標としているが、準1級を取得した生徒もいる。高校2年生で準2級の取得し、卒業時に全員が2級を取得することを目標としていて、高校1年生で英検1級を取得した生徒もいる。

中学に選抜クラスや、英語の取り出し授業を行うコースがある

中学には「理数インタークラス」と、難関国立大学への進学を視野に入れる「選抜クラス」がある。選抜クラスにおける授業進度は理数インタークラスと変わらないが、アウトプットを重視するし、高校の学習内容にも取り組む。
英語を第一言語としてきた生徒など、高い英語力をもっている生徒が、英語のコミュニケーションスキルをさらに伸ばす環境を整えている。このコースに入るためには入学前の3月に試験を行い、ネイティブ教員との面接などで選抜する。このメンバーを「グローバルメンバー」と呼び、海外大学、早稲田大学、上智大学、ICU、国際教養大学などへの進学を視野に入れている。
ホームルームは他の生徒と同じであるが、英語の取り出し授業を行う。ネイティブ教員による授業では、OxfordやCambridgeのコースブックを使ってプロジェクト学習を行い、エッセーや口頭発表をする。日本人教員による授業では、英語の参考書などを使った演習をする。そのほか帰国生に対して、苦手教科のサポートやメンタルフォローをしている。

中学や高校の修学旅行で、シンガポールやスタンフォード大学へ

中学の修学旅行では、シンガポールの見学をして、マレーシアのジョホールバルにある中学校と交流する。
高校の修学旅行では、スタンフォード大学のキャンパスツアーをして大学研修を受けるほか、ヨテミテ国立公園などを見学する。スタンフォード大学研修では、研究発表のプレゼンテーションを行い、スタンフォード大学講師による講義を受ける。
そのほか、希望者はニュージーランドの北島にあるオークランドに15日間滞在して語学研修を受けることができる。ホームステイをしながら、オークランド市郊外のListon College(男子校)やSt.Dominic’s College(女子校)の授業に加わる。

早慶上理、GMARCH、国公立大学の合格率が高い

卒業生122人の合格実績は、明治大学26、東京理科大学24、早稲田大学20、法政大学17、立教大学14、中央大学11、慶應義塾大学9、上智大学7、青山学院大学7、学習院大学7などである。
合計178の合格のうち、現役合格は160であった。そのうち、国公立大学の合格数は合計28であった。

教員が会議を行い、個別の学習プログラムを作成する

全国模試で結果を出せるように指導している。定期試験や模擬試験の結果を分析して、教員が会議を行い、個別の学習計画を作る。この進路指導シートに基づき、担任や進路指導部に加え、各教科の担任が会議を重ねる。高校1・2にも、模擬試験の結果を分析して指導を行っている。
高校では全生徒を対象とする夏期講習を開講している。

まとめ

中学1年からネイティブ教員による授業があり、全学年の生徒が英語図書速読、ライティング、プレゼンテーションを重ねている。中学と高校の修学旅行では、英語圏の海外に行くことができる。
中学校に、選抜クラスや英語の取り出し授業を行うコースがあり、難関大学を目指しやすく、グローバルメンバーのコミュニケーションレベルをさらに高めることができる仕組みである。
卒業生122人の合格実績は、国公立大学28、早慶上理ICU合計62、GMARCH合計82であり、これらの大学への進学を期待できる。教員の会議で個別の学習計画を作成する学習指導を行っている。