和洋九段女子中学高等学校_日本文化の基礎を身につけた国際人の育成を目指す | バイリンガルへの道

和洋九段女子中学高等学校_日本文化の基礎を身につけた国際人の育成を目指す

日本文化の基礎を身につけた国際人の育成を目指す、和洋九段女子中学高等学校。

<学校の概要>

和洋九段女子中学高等学校(以下、「同校」という)は、東京都千代田区九段北にあり、九段下駅から徒歩3~5分の場所にある。明治30年創立され、華道、茶道、礼法を通し、豊かな感性を育み、日本文化を身につける一方、新しい指導方法を取り入れた英語教育と海外交換留学等を通じ、国際性も身につける教育を実施している。教育理念は和魂洋才で、豊かな人生を送るための”生きる力”を身につけるため、「進学指導の強化」、「国際化教育の推進」、「表現力の向上」を重点目標としている。

<基本情報>

学校属性:私立普通科中学・高等学校
系列校:
教育体制:中高一貫制
校訓:「先を見て斎える」
生徒数:中学303名
共学/別学:別学
学期:3学期制
学費:107万5676円(中学初年度)
国内大学進学実績:日本女子大学、日本大学、東洋大学、青山学院大学、立教大学、法政大学、上智大学、明治大学など

習熟度や志望校に合わせたクラス編成

中高一貫カリキュラムで中学3年と高校1年を学力充実期とし、高校1年で一般クラスと特進クラスに分かれ、習熟度別授業も実施される。
高校2年から、「特進文系」、「特進理系」、「一般クラス」という編成になる。特進文系と特進理系は、国公立大学、早稲田大学、慶応義塾大学、上智大学、東京理科大学(特進理系のみ)を目指し、一般クラスはGMARCHレベルを目標として、選択授業を中心とし、英語の習熟度別授業も実施する。

英語の授業数は中学3年で週8時間、自習室や英会話サロンも利用できる

2015年度より単位を大幅に増やした。中学1年は各学年週6時間であり、中学2・3年は週7時間となった。さらに、英語の授業の他に、週に1度の総合学習の時間を使って、中学1年生からネイティブスピーカーによる少人数制の英会話クラスを設けている。この英会話を加えると、英語の授業は中学1年が週7時間、中学2・3年生は週8時間になる。
授業で習った内容をしっかり定着させるため、「スタディーステイション」と呼ばれる質問可能なブース型自習室を用意している。ブースは220席あり、中学生は18時まで、高校生は20時まで、土曜日も17時まで利用でき、分からない部分を別室に待機している教員に質問できる。
実践的な英語が身に付く場として、希望者が利用できる英会話サロンがあり、放課後に、日本語は一切使わずネイティブスピーカーと話し、英会話のスキルを磨くことができる。

オーストラリアへの留学や英語のコンテストがある

高校1年生の希望者を対象に、シドニーにある姉妹校ST.SCHOLASTICA’S COLLEGEへの留学とホームステイを実施している。16日間の研修中、英語の授業を受け、同世代の生徒やホストファミリーと交流する。オーストラリアの姉妹校からは、毎年、交換留学の生徒を受け入れている。
また、レシテーションコンテストやスピーチコンテストなど、英語で自己表現する発表の機会も多くある。

合格実績は早慶上理が23で、GMARCHは54

2014年の合格数は、早稲田大学7、慶應義塾大学1、上智大学10、東京理科大学4、ICU1グループに10名、明治大学9、青山学院大学12、立教大学12、中央大学4、法政大学11、学習院大学6、津田塾大学5、日本女子大学18、東京女子14などである。国公立の合格者数は2人である。
指定校推薦は、上智大学1、東京理科大学4、青山学院大学1、中央大学1、法政大学3、学習院大学2、津田塾大学1、日本女子大学4などである。

授業外の個別指導や講習が多い

朝学習をし、放課後は、7限に復習講座と発展講座を開講し、8限の講習も行っている。授業担当教員が作った教材を使って、問題演習を中心とする学習に取り組む。たとえば、2011年における高校3年生の放課後学習は、18講座が開講され、450人が受講した。
放課後の2時間は、生徒による質問の時間に充て、多くの教員が個別指導に対応できる体制を作っている。2つの棟の1階の机、イス、ホワイトボードがあり、面接や質問に利用できる。
長期休業中は、通常授業ではできないような、時間をかける教材や、より高度な内容に取り組みたい生徒への対応のため、年間で100を超える特別講習と必修講習が行われている。これらの講習は無料で、塾や予備校に通う時間がないほどである。
高校3年生に対しては、指定校推薦、AO入試、公募推薦のための模擬面接や、センター入試や一般入試に向けた直前講習も開講され、進路実現を応援している。

国際人として日本文化を身につける

人間として尊敬され、広い視野を持ち、諸外国との友好関係樹立に貢献できる人材こそが真の国際人であるとの考えからと、外国に行って日本文化の説明ができるように、お茶、お花の稽古、浴衣や着物の着付け、歌舞伎、狂言、文学、邦楽等の鑑賞、礼法の学習を通して、日本文化の基礎を身につけた、英語が話せる国際人に育てる。
また、家庭科や体育の授業で学んだ「食育」を毎日の生活で実践し、生徒の健康をサポートしたいとの考えから、カフェテリアでは成長期の生徒にふさわしい栄養のバランスの良い昼食を提供している。

まとめ

英語の授業数が多く、放課後や長期休暇にも講座を多く開講している。ネイティブとのコミュニケーションや自己表現の機会が多く設けられている。さらに、自習室の利用や個別指導など、学習環境を整えている。自習室やカフェテリアは、仕事をもつお母さんが増えたことに対応したものである。進学実績については、有名な私立大学に多数の合格者を輩出している。