東大アジア3連覇!留学生比率をKPIに世界TOP10を目指す


TOKYO2
 6月11日、上海で大学ランキングの世界的権威であるTimes Higher Education(以降THE)が、アジアの大学ランキングTOP100を発表しました。中国がTOP100以内の大学数で、はじめて日本を上回ったことで話題になりました。しかし、個別の順位で見ると、東大は調査開始以来不動の三連覇で、ついではNUS(National University of Singapore)、香港大学、北京大学と言う順です。

 安倍政権発足以来、戦後最大の教育改革が「グローバル」を合言葉に推し進められています。37大学が「スーパーグローバル大学」に選ばれ、その中でトップ型と呼ばれる上位13大学は、年間4億円の補助金を受け取り、このTHEでTOP100に入ることを目標とされています。既にワールドランキングの23位の東大は、さらに上の目標としてTOP10入りが命題です。今回の発表を詳しく見てみると、東大はTOP10を十分狙える場所にいることが見て取れます。東大の現状の強みと、今後改善できる点を明らかにしつつ、東大がどのような大学の姿になるかを考えることで、日本の大学や大学受験がどうなっていくかを考えましょう。

 まずは、今回のアジアランキングとワールドランキングを見ながら東大の強みと今後の伸びしろについて考えます。

 Times Higher Education(THE)は、「Teaching」「Research」「Citations」「International Outlook」「Industry Income」の5つの分野の点数で大学を評価しています。その中でも、「Teaching」「Research」「Citations」は、それぞれ30%ずつの配点となっていて、THEの『ビック3』と言えます。残りの「International Outlook」7.5%と「Industry Income」2.5%で合計100%となっています。この5つの分野も、その中でさらに基準が細分化されていて、それぞれのポイントを加算してその分野のスコアが決まります。

今回のアジアランキング1位の東大と2位のNUSを比較してみましょう。

1434411655226

1434411797537

ここから2つのことがわかります。
ー 『ビック3』は東大が圧勝であること。Teaching(東大81.4、NUS72)、Research(東大85.1、NUS78.1)、Citation(東大74.4、NUS66)とどれも大差をつけている。
ー 「International Outlook」では、東大32.4に対して、NUSは94.9と東大が60p以上の大差をつけられて負けている。

「International Outlook」は全体の7.5%の評価でしかありませんので、この1分野で大きく負けていても総合では東大の方が高い評価となります。今回のアジアランキングで、東大が十分な差を付けて首位を守ることができたのは、『ビック3』でいい数値を得ることができたからです。

次に、東大が目指すワールドランキング10位以内の大学と比較をみてみましょう。今年のワールドランキングでは、YaleとImperial Collage of London(ICL)が9位を分けあったので、そのICLと東大を比較してみます。

1434411861775

ー Overall(ICL87.5、東大76.1)と完敗。
ー 『Big3』では、Teaching(ICL84.6、東大81.4)、Research(ICL88.3、東大85.1)の2分野は僅差。
ー Citation(ICL89.4、東大74.4)15pも下回っている
ー Internationalは、ICL92.7に対し、東大は32.4。60Pの差を付けて完敗。

『Big3』の一角である「Citation」で大きく差がついているので、ここを伸ばすことが東大のランキングを上げることに貢献するように見えます。

THEのHPの、評価方法を詳しく見ると、

The citations help to show us how much each university is contributing to the sum of human knowledge: they tell us whose research has stood out, has been picked up and built on by other scholars and, most importantly, has been shared around the global scholarly community to expand the boundaries of our collective understanding, irrespective of discipline.

とあり、世界中にいかに新しい知識を広めることに貢献できたか。つまり「Citations」は、大学の「影響力」の大きさを示す数値です。Thomas Reutersが、過去5年間の600万以上の記事から、どれだけの論文が引用されたかを数値化しています。ですので、例えば英語で書かれている論文の方が世界中で引用される可能性は高くなるでしょうし、その大学との繋がりがある人が世界中で増えればその分引用の確率は増えるわけです。ただ、この数値は論文が引用をされる数値なので、対策を立てづらく、長期間をかけて「影響力」を上げる努力をしなければいけない分、KPIには向きません。

これに対して、現在東大の最大の弱みである「International Outlook」は、投下資本がそのまま結果に跳ね返る数値です。「留学生比率(2.5%)」「海外スタッフ比率(2.5%)」「リサーチ(2.5%)」と分かれていますが、「留学生比率」は、留学生を増やす努力をすればダイレクトに数値が上がりますし、この数値が増えれば必然的に海外スタッフの数を増やさなけばいけないくなるので、International Outlook全体の改善が見込めます。また、海外留学生が増えれば、長期的に国際的な影響力が上がるので、Citationも上がり、さらに長期的にみるとキャンパスの多様性が、大学の総合力の上昇をもたらしてくれるはずです。

当然このような考えを東大は既に持っており、そのために秋入学への移行や、「PEAK (Program in English at Komaba)」の開設などを通じて海外の学生にとって魅力的なキャンパスづくりをすすめています。ただ、現実的には、秋入学は高校や産業界からの大反対にあい、海外合格者の7割が入学辞退しているというニュースが話題になっています。国内への強い影響力を持つ最高学府が変化を進めることは簡単なことではありませんが、東大が変わらなければ日本の教育は変われない。東大の変革には、そんな自負も感じられるので大いに期待しています。

東大が「International Outlook」の数値をあげた時に、どのような学生が東大に入れるか。また他の大学の国際化はどうなっているか。この未来を考えると、現在の英語4技能テストの流れは、必然であると考えられるでしょう。キャンパスの国際化は、生徒の国際化から始まっていきます。


【無料レポート】バイリンガルの英語学習法 7Steps

多くの日本人を悩ませてきた「英語ができない」理由とは?
なぜ今までの英語勉強法では、英語を「書く」、「話す」ができなかったのか?
3,000人以上の小中高生が英語を使えるようになった
「バイリンガルの英語学習法 7Steps」レポート無料公開!

・日本人とバイリンガルの英語学習の違いは◯◯にあった
・英語を◯◯で学ぶことが「使える」英語習得のカギ
・英検にも合格できて、使える英語も身につく学習法とは



など、特別無料レポートを読むだけで、お子さまの英語学習が劇的に変わります。
是非、お子さまの英語学習にお役立て下さい。

ダウンロードはこちら

SNSでもご購読できます。

関連記事