コロニアル・カレッジたる伝統を保持した少数精鋭のダートマス大学【IVY】。


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Dartmouth College(ダートマス大学)

入学難易度(5段階):★★★★★

 

<大学の概要>

アメリカの独立が1776年、それまで、つまり植民地時代に創設された大学が9校ある。いわゆる「コロニアル・カレッジ」で、ハーバード大学、ウィリアム・アンド・メアリー大学、イェール大学、ペンシルベニア大学、プリンストン大学、コロンビア大学、ブラウン大学、ラトガース大学、それにダートマス大学がそれだ。
そのダートマス大学は英語名を Dartmouth College という。れっきとした総合大学だが、そのコロニアル・カレッジたる伝統を保持する目的と、歴史的に重要な遺産と言える「ダートマス大学訴訟」(後述)もあり、そしてまた学士課程教育を当学の中核として重視する姿勢を強調するために、ダートマス大学はあえてカレッジを自称している。従って、ダートマス大学の総学生数5,744人は、アイビーリーグ校中で最少だ。

 

<基本情報>

大学属性:私立
創立 1769年
校訓:Vox Clamantis in Deserto「荒野で叫ぶ声」
学生数:4.160名
共学/別学:共学
専攻:経済学、行政学、心理学・脳科学
学期:クォーター制
学費:47,000US$(寮費&食費US$14,000/年)
学生/教員比:10/1(大学院を含む)
必要なTOEFL点:iBT-100/ PBT-600
入学率:48.58%(合格者数:2,260人/入学者数:1,098人)
男女比:男 50.44%女 49.56%
留学生の割合:7.46%
ノーベル賞受賞者数:3名

 

<大学の特徴>

ダートマス大学は1769年の創設で、 アイビーリーグ8校のひとつだ。ニューハンプシャー州ハノーバー市に本部を置く私立大学で、全米の大学の中で13番目に長い歴史を持つ学府だ。

下って2005年、コンサルティング会社ブーズ・アレン・ハミルトンは、ダートマス大学を「世界における不朽の10大教育機関」の1つとして選出した。存続を脅かす幾つもの危機(よく知られている例は「ダートマス大学評議会 対 ウッドワード事件」)を乗り越えてきた業績を称えてのことだ。ダートマス大学同窓会は、大学との密接な関係が良く知られており、ダニエル・ウェブスターを初めとして、19世紀から20世紀にかけて多く同窓生が大学に寄付を寄せている。そのため、ダートマス大学は莫大な基金を所有しており、全米屈指の裕福な大学のひとついわれ、2010年の時点で30億ドルを保有しているといわれる。

戻って、ダートマス大学の創立目的は、「インディアン部族と若きイギリス人、またその他の人々」にキリスト教化や指導、教育などを施すことだった。ネイティブ・アメリカンの聖職者だったナサニエル・ホイッタカーとサムソン・オッカムは、大学への出資を申し出て、代表として第2代ダートマス伯爵ウィリアム・レッグを送ったことからその名が大学名に残った。

世に有名な「ダートマス大学訴訟」について簡単に触れておこう。ダートマス大学がカレッジを自称することに深く関わるからである。

1816年、ニューハンプシャー州は大学に対する勅許を修正し、同学を公立(州立)大学に作り変えようとした計画に対して大学側が異議を申し立てた。しかし、「ダートマス総合大学」と呼称した教育機関がダートマス大学(カレッジ)の建物を占拠し、1817年にハノーバー市がその運営を始めたが、ダートマス大学(カレッジ)自体は総合大学の近くに賃借りした教室で独自の講義を続けていた。

ダニエル・ウェブスターと1801年度の同窓会員は、勅許に対する州の契約改定事項に違法な瑕疵(かし)があることを発見、大学施設の接収に対して抗議するためアメリカ合衆国最高裁判所に同州を提訴したのだ。その折の、声涙ともに下るウェブスターの演説が今も残り、しばしば引用されている:

”It is, Sir, as I have said, a small college. And yet there are those who love it.
(私が申し上げた通り、これはささやかなカレッジです。それでもなお、ここを愛する人々がおるのです。)

ダートマス大学の校訓は、Vox Clamantis in Desertoである。このラテン語の校訓は、正しくは主語特定で「荒野で呼ばわる者の声」だが、大学側はあえて主語を特定せずに、「荒野で叫ぶ声」とする。ラテン語法に背いても学生全体を意味するように、との意図からだ。洗礼者ヨハネの言葉の引用であり、かつてヨーロッパの移住者たちの開拓地であった大学の所在地に対する言及でもある。

ダートマス大学は、最高学府として世界有数の入学難易度を誇っている。2006年度入学生の例では、定員約1,000人強に対して受験生が13,933名、合格者は15.4%だった。合格率の下降傾向は、ここ数年アイビーリーグ校全体で見られ、2011年度には、ダートマスの合格率は9.7%であった。

ダートマス大学には、欠かせない三本の柱がある。ダートマス医科大学院(Dartmouth Medical School – 1797年創立)、工学部の学士課程も担当しているセイヤー工科大学院(Thayer School of Engineering – 1867年創立)、及びタック経営学大学院(Tuck School of Business – 1900年創立)だ。これが故に、ダートマス大学はアメリカ国内では事実上「ダートマス総合大学(University)」として認知されているが、「ダートマス大学訴訟」に代表される歴史と伝統から、同学はすべての施設に「カレッジ」という名称を用いている。

ダートマス大学は三人のノーベル賞受賞者を輩出している。物理のオーエン・チェンバレン、化学のK. バリー・シャープレス、それに生理・医学のジョージ・デイビス・スネルである。

 

まとめ
ダートマスはパラドックスだ、という。田園情緒が溢れるニューハンプシャーに漲る学びの熱気が、快い違和感を釀すからだ。ダートマス大学は学部生のメッカだ。何故ならば、ダートマスは学部教育に誇りを持つ世界に冠たる学府だからだ。
たびたび触れた「ダートマス大学訴訟」の意味は、現在でもこの大学の隋所に読み取れる。高いレベルでの教育の意味と意義を知り尽くした学府、ダートマスはそんな大学だ。


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