21世紀に活躍する人を育てる教育とは?(私立学校研究家 本間勇人氏)

20150512

英語塾キャタル代表の三石郷史によるラジオ番組
《In The Dreaming Class》

今回は「名門中学の作り方―未来志向の学校を選ぶ8つのポイント」の著者で「21世紀型教育を創る会」事務局の、私立学校研究家・本間勇人氏をお迎えし、「21世紀に活躍する人を育てる教育」について伺った。今回の記事では、21世紀型教育とその取り組みを中心にインタビュー内容を紹介する。

21世紀型教育とは?

三石:
「『21世紀型教育を創る会』(以下21会)はどんな会か?」
本間:
「中学高校14校で組織し、授業を全面的に相互通行型(アクティブラーニング)へ変える取組みを行っている。20世紀型教育は安定した社会構図の中、いい大学や企業に入るのが目的だった。21世紀型教育では知識を覚えるだけでは通用しなくなり、新しい知識を作りだせる才能を持つ生徒を育てる授業を目指している」

 

21世紀型教育への各校の具体的取り組み

三石:
「注目している具体例は?」
本間:
「王子の桜丘中学・高校はiPadを800台導入し、例えば部活動の動画を撮り、すぐ見て分析し反映させている。これの繰返しが才能を育てることになる。21世紀型教育に何かしらのICTは不可欠。20世紀では文献を探し収集し…と考えるまでの時間が長くかかっていた。ICT(※1)は調べる事と考える事の同時進行を可能にした。思考が加速され、才能のある生徒の育成に繋がる」
三石:
「ICT使用で画一化された子供が育つのではという意見もあるが?」
本間:
「漫画が子供に悪影響という意見があるが実際にはデザインなど学べる事も多い。ゲームにしてもストーリーを客観的に見て対応することは成長に役立つ。」
三石:
「21世紀型教育で面白い学校をもう一校挙げると?」
本間:
「八王子の工学院大学附属中学校のハイブリットインターナショナルクラスは、数学と理科はオールイングリッシュで行う。」
三石:
「数学と理科を英語で履修すればSAT(※2)でも高得点とれると思うが、言語の壁を超えるためにどう取り組んでいるか?」
本間:
「ICTを使う。全員がiPadでロイロノート・スクール(※3)というアプリに答えを入力すると電子黒板に表示され、20世紀型では困難だった全員でのシェアが可能になった。また欧米に出ていくために必要となる哲学にも、議論や対話を深めるためにアクティブラーニングが役立っている」

 

グローバルリーダーを育てる教育とは?

三石:
「スーパーグローバルハイスクール(以下SGH※4)の具体的な取組みは?」
本間:
「文科省の指導通り英語はCEFR(※5)のB2、英検準1級程度を目標としている。グローバルイシュー(※6)を扱うプロジェクト型学習や、経済的リーダー育成のための教科を行う学校もある。21会で、SGH指定校でもある王子の順天高校はSGHクラスを作り、グローバルイシューに取り組んでいる。外部団体と共にアクティブラーニングを行い、フィールドワークも行う。生徒達が学内のアクティブラーニングでフィリピンの格差社会について結論を出したが、実際に現地で現状に触れたことで、より考えを深められたという成果があった」
三石:
「英語を重視するSGHでは従来の受験でも結果が出ており、保護者の学校選びでSGHを目指すことにつながるのではないか?」
本間:
「英語学習重視の影響で人気が出て、生徒がより多く集まり、結果的に偏差値も上がる流れになりつつある。最近では、小学生から英語を学び、英検準2級を持つ生徒もいる。そういう英語学習者向けの入試も増えている。」
三石:
「SGH卒業生の進路は?」
本間:
「目標は国内のスーパーグローバル大学(以下SGU)、または海外グローバル大学。国はSGHとSGUを接続する『高大接続システム改革』を行おうとしており、SGHや21会は、大学受験勉強をグローバル大学の入学準備教育へ変化させ、欧米でいうprep school(※7)的存在になろうとしている。SGU入試の欧米型の思考力型問題に対応し、SGHは英語4技能(※8)学習を一貫して行う。」
三石:
「海外が選択肢に入ると、日本の大学も競争原理が働き、いい循環になる。思考訓練は大学で、と考えていたが、私たち私塾でも英語で思考し書けるよう教育を行いたい。21世紀型教育の中で私塾に期待することは?」
本間:
「アクティブラーニングを取り入れる塾が増え、塾の新しい役割が生まれるのではないか。チャータースクール(※9)や、ホームスクール(※10)はアメリカでは認可されているが、日本では塾としてしか認められていない。塾と学校は質の競争になっていくと思う。」

相互通行型で、全員で考えを学びあうというのは、歴史的に見れば寺子屋や松下村塾でも行われてきた。それを21世紀型教育ではICTを効率的に利用してうまれた時間で考えて、シェアし、反映していくことで、才能を伸ばす。また、世界水準に合わせた一貫した英語教育を行う。これがグローバルリーダーを育てる教育である。

 

注釈
※1 ICT:(Information and Communication Technology)情報通信技術
※2 SAT:(Scholastic Assessment Test)アメリカの大学進学希望者を対象とした共通試験。
※3 ロイロノート・スクール:タブレット用授業支援アプリ
※4 スーパーグローバルハイスクール:社会課題に対する関心、深い教養、コミュニケーション能力、問題解決能力など国際的素養を身につけた、グローバルリーダーを育成する教育することを目的とした高校。文科省が平成26年度から開始し現在112校が指定されている。
※5 CEFR:(Common European Framework of Reference for Languages)ヨーロッパ言語共通参照枠、セファール。欧米で導入されつつある、外国語の熟達度を表す国際標準規格。A1、A2、B1、B2、C1、C2の6段階に分かれる。
※6 グローバルイシュー:格差や貧困、環境問題のような地球的規模で解決が必要な問題。
※7 prep school:(preparatory school)大学進学を目的とした米国の私立高等学校。
※8 英語4技能:英語を「聞く」、「話す」、「読む」、「書く」能力。
※9 チャータースクール:アメリカで増える公設民営学校。新しいタイプの学校を設立したい地域の有志が集まり運営する。認可されると公的な資金の援助を受けることが可能。
※10 ホームスクール:アメリカで増加している、学校に通わせず家庭に拠点を置いた学習。


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