世界大学ランキング11位!石油王によって建立された研究重視の大学、シカゴ大学。


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The University of Chicago(シカゴ大学)

入学難易度(5段階):★★★★★

 

<大学の概要>

シカゴ大学はある企業家の莫大な寄付で建てられた。石油王と言われたジョン・D. ロックフェラーだ。折から研究型大学院を中心とした大学の概念がドイツから入っていたこと、加えて南北戦争の後大学開校の気運の盛り上がりもあって、1890年に創設された。学部は全寮制のリベラルアーツ、大学院は世界レベルの研究を、という理念を掲げて、エール大学からウイリアム・レイニー・ハーパー教授を迎えて初代学長に据えた。この試みは後のアメリカ全土の総合大学のモデルになったと言われている。ちなみに、ハーパー学長は1906年、在職のまま49歳で亡くなっており、大学の基礎を築いた功労はいまも忍ばれている。

<基本情報>

大学属性:私立・総合大学
校訓:”Crescat scientia; vita excolatur (知識を創出し人類の生活を啓発せよ)”.
学生数:学部 約5,650人・大学院 約10,304人
共学/別学:共学
専攻:経済学/生物科学/政治科学
学期:クオーター制
学費:US$48,000(滞在費US$15,000/年)
学生/教員比:6:1
男女比:男子 53% / 女子 47%
必要なTOEFL点:89-100(iBT)
留学生の割合: 9.3%

 

<大学の特徴>

シカゴ大学のキャンパスは、市の南10キロほどのハイドパーク・エリアにあり、南側に1893年のシカゴ万博会場がある。キャンパス中心部のデザインは、オックスフォード大学やケンブリッジ大学を模倣したものが多い。ハイドパーク・エリアにはスタッフの多く、学生の大半が住んでおり、勢いアカデミックな雰囲気に溢れている。

シカゴ大学は創立当時から研究に重点が置かれており、とくに経済学では新古典派経済学の価格理論と古典的自由主義を掲げる経済学の学派、シカゴ学派の拠点だ。2008年のU.S. News & World Report誌で全米1位と評価が高い。

もちろん、他部門でもシカゴ大学は一頭地を抜いており、ノーベル賞受賞者も87名輩出している。マンハッタン計画では、グレン・シーボーグら化学者たちが、当時製造されて間もないプルトニウムの研究を行ったのも、エンリコ・フェルミのチームが、1942年12月2日、世界初の核反応実験に成功したのもシカゴ大学だった。その他にも、放射性炭素年代測定法の開発やジェット気流の発見、レム睡眠の発見、ユーリー-ミラーの実験の実施、ベトナム戦争で使われた枯葉剤の発明等もここシカゴ大学で行われた。2002年ノーベル物理学賞を受賞された小柴昌俊博士(東大名誉教授)も、その昔、助手としてシカゴ大学で研究を行っている。

シカゴ大学の大学院教育は定評がある。学部生5,650人に対し、大学院生が10,304人もいる。(Chicago BoothもMBA、PhDプログラムに特化している。)医学部、法学部など他分野でもBooth同様、評価が非常に高く、アメリカ国内のみならず世界的にシカゴ大学の声価は高い。

シカゴ大学はまた、東アジア研究が盛んなところだ。日本関係の藏書は人文科学、社会科学、法学を中心に17万冊あり、全米でも有数な規模だ。研究者向けには明治・大正からのバックナンバーナンバーを揃え、著作・全集から政経、歴史、文化と幅広く集めており、日本の図書館もかくやの充実ぶりだ。

閑話休題。シカゴ大学には世界最大の屈折望遠鏡がある。大学が所有するが保有するヤーキス天文台の望遠鏡がそれで、銀河系が渦巻構造であることがこの望遠鏡で初めて確認されたという経緯がある。有名な光学技術者のアルヴァン・クラークが製作した口径102cm(40インチ)屈折望遠鏡で、この巨大な望遠鏡が1893年のシカゴ万博で披露された時には、来場者の驚きは半端でなかったという。これは現在でも使われており、屈折望遠鏡としてはなお。世界最大である。

まとめ
西海岸のロサンジェルスが対中米、アジアの接点、東海岸のニューヨークが対欧州の窓口だったのに対し、シカゴはあくまで内陸交通の要衝として発展した。その学術的な要になったのがシカゴ大学だ。1871年のシカゴ大火で新都市計画の要が叫ばれ、ダウンタウン形成時に、その観察に努めた社会学者が膨大な記述を行った。社会学におけるいわゆるシカゴ学派の始まりである。経済学のそれを並んで、シカゴ大学の学術的な存在感が大きい。

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