国と国の架け橋になりたい! アメリカ、フィリピン、日本で暮らした早稲田大学・井戸さんのバイリンガル勉強法とは? | バイリンガルへの道

国と国の架け橋になりたい! アメリカ、フィリピン、日本で暮らした早稲田大学・井戸さんのバイリンガル勉強法とは?

国と国の架け橋になりたい! アメリカ、フィリピン、日本で暮らした早稲田大学・井戸さんのバイリンガル勉強法とは?

ido2(写真左が井戸さん)

井戸さんの海外歴を教えてください。

日本で生まれてから5年間を過ごした後に、アメリカで6年間、フィリピンで4年間生活し、 日本に戻ってきました。アメリカでは、初めの3年はニュージャージー州で、残りの3年はサンディエゴのカリフォルニア州でした。帰国後も、アメリカンスクールに入ったので、大学に入るまで日本の教育は全く受けていないんです。

帰国後、カルチャーショックを感じたことはありますか?

大学は早稲田大学に入って、今は部活をやっているのですが、最初は、先輩後輩の関係とか、敬語とか、経験がなかったので、慣れるのに時間がかかりましたね。先輩たちに、注意されたこともありましたが、徐々に慣れてきました。

小学生でアメリカの現地校に入った時、どんな苦労がありましたか?

クラスに日本人がいなかったので、初めは苦労しました。最初は全く英語が話せなかったので、自分をアピールするためにわざとイタズラ的な事もやって、先生に怒られたりしながらクラスに溶け込んでいきましたね。そういった経験をして、小学2年生の時には自然と英語を話せるようになっていました。
読書も英語習得に役立ったと思います。一番印象に残っている本は、”Magic Tree House”。これが最初に読んだ小説でしたね。
両親が本をよく読んでくれて、挿絵の多い”Little Critter”のシリーズを覚えています。アニメ番組は、”Clifford”をよく見ていました。本やアニメも英語学習に役立ったと思います。

ido1(写真左が井戸さん)

一番英語を勉強したのはいつですか?

スピーキングとリーディングの基礎は、小学2、3年生です。この時期にたくさん本を読んだり、人と話しましたね。
ライティングの基礎は、小学4、5生ですね。この時期は、本のレポートを月1回くらいのペースで書きましたね。ただレポートを書くだけでなく、アクティビティ化されていて面白かったです。テーマは自分で決められるんですけど、ゲームボードを作ったり、予言をしたり、キャラクターになりすましたり、クリエイティブな方法でレポートを書いていました。レポートがきっかけで、さらに読書も楽しくなったと思います。

英語の本を読めば、英語ができるようになると思いますか?

僕はそう思います。リーディングやライティングは確実に伸びますね。ただ、スピーキングは実際に英語を聞いたり、話したりする必要があります。文章表現と口語表現って違いますしね。

SATの勉強はどんなことをやりましたか?

文法問題やリーディングはすごく難しかったので、毎日、図書館に行って、夏休みは1日9時間くらい勉強していましたね。大学の試験にSATが必要だったので、集中的にやりました。参考書は、Barron’sやCollege Board、Kaplanなどですね。最終的にSATは1800点までいきました。

早稲田大学のAO入試はどんな内容でしたか?

僕は海外歴が6年あったので、TOEFLも必要なくSATが重要でした。だからSATに時間をかけて、すごく勉強しましたね。AO入試は、筆記試験はなく、書類審査と面接のみでした。

ido3(写真 真ん中が井戸さん)

独自の学習法や勉強のコツはありますか?

僕は、「継続」が一番大事だと思います。毎日1時間でも良いですから、同じようなことを習慣的に続けることで、脳も覚えてくるのかなと思っています。
今、大学の部活で馬術部に所属していますが、先輩によってアドバイスが異なると、困惑して何をやればよいのか分からなくなってしまうんですね。どんなことでも、同じことを同じように継続することで成長していくと思います。

日本では、どうやって英語力を維持していますか?

ひたすら本や教科書を読んでいます。専門用語など新しいボキャブラリーが出てくるので、1つずつ覚えていますね。覚え方は、SATの勉強の時もやっていた「ボキャブラリーカード」です。
ボキャブラリーをカードの表に書いて、後ろに定義と例文を書きます。ボキャブラリーカードは小さいからどこでも持ち運べて、お風呂の中でも、自転車に乗っていても出来るので、すごく役立ちました。単語を覚えるなら、ボキャブラリーカードが良いと思います。

将来の夢を聞かせてください。

外務省や大使館の仕事に就きたいです。大学の授業で国際関係への興味が高まりました。それで、英語と日本語が話せることを活かして、国と国の架け橋になるような仕事に就きたいです。これが語学を学ぶ大きなモチベーションになっています。