プリンストン大学【IVY】世界大学ランキング7位!各界の指導的人材を輩出 | バイリンガルへの道

プリンストン大学【IVY】世界大学ランキング7位!各界の指導的人材を輩出

プリンストン大学【IVY】世界大学ランキング7位!各界の指導的人材を輩出

プリンストン大学(Princeton University)の概要

プリンストン大学は1746年の創立、ニュージャージー州プリンストンにある アイビーリーグ名門私立大学だ。当初、ニュージャージー大学として創立されたが、後にニューブランズウィックからプリンストンに移転し、1896年にプリンストン大学と改称した。全米で4番目に古い歴史のある大学で、卒業生の中には大統領経験者が二人いるなど、各界の指導的人材を輩出している。

プリンストン大学の基本情報

大学属性:私立・総合大学
校訓: Service to the Society(社会への奉仕)
学生数:学部生 約4,800名・大学院生 約2,000名
共学/別学:共学
専攻:物理学/経済学/歴史学/政治学
学期:セメスター制
学費:約$42,000/年 寮費&食費 約$14,000/年
学生/教員比:6:1
必要なTOEFL点:89-100(iBT)
留学生の割合:9.8%

プリンストン大学の特徴

大学周辺に様々な研究機関が設置されており、全米でも有数のアカデミック・ハブとなっている。同じくアイビーリーグのハーバード大学やイェール大学が、プロテスタント清教徒会衆派にその設立がさかのぼるのに対して、プリンストン大学はプロテスタント長老派にさかのぼり、隣接する牧師養成機関であるプリンストン神学校と創立の起源を同じくしている。

広大なキャンパスには、コロニアル様式の学舎やゴシック様式の寮が並び、格調のある雰囲気を醸(かも)している。学費の高さも一流だが、開発途上国に援助をし、そこからの留学生も多く、学生は多様性に富んでいる。留学生は約390人が在籍している。

その学費だが、とりわけアイビーリーグ全般における学費の高さは有名だが、本校の学費は2011年度のアイビーリーグの中では一番安い。ここ数年は生徒に積極的に奨学金(Scholarship)を出すなど、学費補助(Financial Aid)をしており、これにより、現在は学部生の60%が何らかの学費援助を得ており、2014年卒業のクラスにおける学費援助額の平均は$36,650となっている。またアイヴィー・リーグ初のNo Loanシステムを採用し、卒業後のローン返済に悩まされることがなくなったのは、学生には福音だ。アメリカの多くの大学ほど資金不足に悩まされないのは、卒業生による多額の寄付金およびその資金の有効な投資がある。

プリンストン大学は、伝統的に理論物理学が強い。プリンストン高等研究所にかつてはアルバート・アインシュタインや湯川秀樹、フォン・ノイマンが在籍していた。また、政治哲学ではロバート・ノージックやジョン・ロールズなどがプリンストン出身だ。近年では経済学の分野も有名で、殊にインフレ・ターゲティングに関する研究でレベルの高さと多彩な教授陣を誇る。

プリンストン大学が発行する「Annals of Mathematics」は数学専門誌のなかの最高峰で、この分野で世界トップ・レベルの研究がすすめられている。プリンストン大学が輩出した30-40人のノーベル賞受賞者(卒業者を含む)のうち、約20人が物理学賞の受賞者である。フェルマーの最終定理を証明したことで著名な数学者であるアンドリュー・ワイルズ教授が現役で教鞭を執っている。

経済学部では2002年度にノーベル経済学賞を受賞したダニエル・カーネマンや2008年に同賞を受賞したポール・クルーグマンが在籍し、また人文学においては、93年にノーベル文学賞を受賞したトニ・モリソンが、2006年度まで文学やパフォーミングアーツの授業を教えていた。海外の文学者の招聘にも熱心であり、村上春樹は同大の客員研究員、客員講師などを歴任し、名誉博士号を授与されている。

この大学の出身者は綺羅星(きらほし)の如くで、健康の理由で途中からハーバードへ転校したが、第35代アメリカ合衆国大統領ジョン・F・ケネディはプリンストンに在学したし、戦後の日本と縁が深かった第52代アメリカ合衆国国務長官ジョン・フォスター・ダレス、歴史家としても著名な外交官のジョージ・ケナン、現大統領夫人ミシェル・オバマ、李承晩ラインで知られる韓国の初代大統領李承晩、日本人では近衛文麿の長男、近衛文隆、変わったところでニュースキャスターの美里美寿々(田丸美寿々)もプリンストンの出身だ。

まとめ

花のアイビーリーグ、プリンストン大学は確かに高嶺の花だ。だが、志ある学生たるもの、この山に挑戦するに如くはない。頂きには摘まれるべき花が待っている。
黒いリスがキャンパスを駆け回っているなど、プリンストン大学の構内と周辺の自然環境は見事に保たれている。近くの森に生息する周期ゼミが17年に一度大量発生すると、キャンパス中がセミの声に包まれるという。